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なにかが首のまわりに 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2019/07/08 |
| JAN | 9784309464985 |
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なにかが首のまわりに
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商品レビュー
3.8
52件のお客様レビュー
ナイジェリアの女性たちを主題にした短編集。表題と同じ短編では、完璧なアメリカ人の恋人(すごくいい人)とのちょっとしたやりとりに、「オレは君と君のバックグラウンドを理解しているしそんな君をそのまま受け入れてるよ」が透けて見えてしまい、違和感とかすかな苛立ちを覚えるあたりにとても共感...
ナイジェリアの女性たちを主題にした短編集。表題と同じ短編では、完璧なアメリカ人の恋人(すごくいい人)とのちょっとしたやりとりに、「オレは君と君のバックグラウンドを理解しているしそんな君をそのまま受け入れてるよ」が透けて見えてしまい、違和感とかすかな苛立ちを覚えるあたりにとても共感。どんなに素晴らしい人でも、「わかってる」感を出した途端にちょっとムッとくるよね。彼だってまだ若くて未熟だし、今現在の彼の背景を考えれば、十分過ぎるほど寄り添ってくれてるのに、どうしてもひっかかってしまうのが切ない。全編に渡って、言語化できない思いや感情を、そのままの空気を吸い込むように感じさせる話運びが素晴らしい。最後の一編、部族の女性と孫の物語がパワフルさと希望に溢れていてとても好き。
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あ、彼女の新しい短編集が出てる!と思って手にとって読み始めたが、どうやらこれはすでに刊行された短編、もしくは多少書き直したものを集めたものだったようで、読んだ記憶がある短編もいくつかあった。 とは言え、12本の短編は力強く、個人的には短編特有の、突如として物語が終わる感じが好き...
あ、彼女の新しい短編集が出てる!と思って手にとって読み始めたが、どうやらこれはすでに刊行された短編、もしくは多少書き直したものを集めたものだったようで、読んだ記憶がある短編もいくつかあった。 とは言え、12本の短編は力強く、個人的には短編特有の、突如として物語が終わる感じが好きなのだが、ラストが「ハッ!!」となるようなものだったり、静かに心に響くものだったりで、短編の醍醐味を存分に味わえる。 アフリカの視点から移民としてのアメリカでの暮らし、ジェンダーを感じる結婚生活や夫婦間の微妙なずれがリアルに浮き彫りにされている。このあたりは、インド出身で同じく西欧での移民の暮らしを描いているジュンパ・ラヒリを想起させるが、どちらも素晴らしい女性作家であることは間違いないだろう。 一方で、アディーチェはナイジェリアの民族集団間の近年のナイジェリアの大学でのカルト的な暴力的事件、はたまた西欧による植民地化の一端を描いた「がんこな歴史家」(O・ヘンリー賞受賞)などは、アフリカの現代の問題や歴史を小説の中に登場する人物を通して、私たちは、新聞やニュースでは知ることのできないそこで暮らす人々の感情や考えに実際に触れることができる気がする。もちろん、フィクションではあるが、それはまだまだ少ないアフリカ人によるアフリカの語りとして非常に貴重だと思う。 彼女の作品では、まだ「アメリカーナ」を読んでいなかったが、訳書あとがきをよむと、なかなか面白そうなので、近く読みたいと思う。
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それぞれの短編の読後は、スッキリしない。でも、実際、スッキリ物事が完結することなんてないなと気付く。 主人公である女性たちの、繊細な心の動き・機微がジワジワと侵食するように、スッと染み入るように入ってくる。 様々な人間関係、人が入り組む社会、身の回りの近い社会を、価値観の違い...
それぞれの短編の読後は、スッキリしない。でも、実際、スッキリ物事が完結することなんてないなと気付く。 主人公である女性たちの、繊細な心の動き・機微がジワジワと侵食するように、スッと染み入るように入ってくる。 様々な人間関係、人が入り組む社会、身の回りの近い社会を、価値観の違い、アフリカに対するステレオタイプ、白人、男性、長男、男性、学歴、宗教、部族、教育。 対立させるわけではないけれど、女性の立場、母の立場、妻の立場が弱い。 ナイジェリアの文化、アメリカとナイジェリアを行き来する女性たちの心情を思う。 今のナイジェリアをもっと知ってみたい。 アディーチェの本をもっと読んでみたい。 すごく面白かった。
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