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「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京堂出版 |
発売年月日 | 2019/06/25 |
JAN | 9784490210132 |
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「帝国」ロシアの地政学
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29件のお客様レビュー
ロシアにはロシアの論理がある。 戦前の日本には戦前の日本の論理があったように。しかしそれは、いつの間にか欧米史観に上塗りされ、そこからしか物が見えなくなり、しかも、それこそが正論だと考えたり、あるいは誤りだと気付いても、世の中は既にその普遍的ルールで動いているからと、諦めたりし...
ロシアにはロシアの論理がある。 戦前の日本には戦前の日本の論理があったように。しかしそれは、いつの間にか欧米史観に上塗りされ、そこからしか物が見えなくなり、しかも、それこそが正論だと考えたり、あるいは誤りだと気付いても、世の中は既にその普遍的ルールで動いているからと、諦めたりしている。 2000年に成立したプーチン政権は当初、エリツィン政権末期に悪化した西側諸国との関係改善を掲げ、現在では考えがたいほど、米国に配慮した対外政策をとっていた。たとえば2001年、米国で同時多発テロ事件では、プーチンはアフガニスタンにおける米国の対テロ作戦に協力を表明し、中央アジア諸国への米軍展開を認める方針を打ち出した。「勢力園」である中央アジアへの米軍展開については軍や情報機関からの強い反対があったとされるが、これを政治判断で押し切ったのがプーチンだ。 2004年にバルト三国のNATOおよびEU加盟が決まった際にもロシアは強く反対せず、2006年にはグルジアに駐留していたロシア軍の撤退が一部平和維持部隊を除いて完了した。 変化は2000年代半ば以降。米露関係は次第に悪化していく。米国がロシアの反対を押し切ってイラク戦争に踏み切ったことや、2005年に米国が東欧への弾道ミサイル防衛(MD)システム配備計画を打ち出したことに加え、旧ソ連諸国において相次いだ政変が米国の陰謀によるものであると見るロシアは、米国に対する不信感を募らせていった。ロシアが「勢力圏」とみなすグルジアとウクライナがNATOへの加盟を公然と掲げるようになったことに、ロシアの被害者意識はさらに強まっていた。 西側諸国がロシアを冷戦の敗者とみなし、何かにつけてロシアの政治体制や経済体制に注文をつけてくることもロシアは気に入らなかった。元々ソ連としては冷戦に敗北したという意識は希薄であり、人類の破滅を避けるために、アメリカと成し遂げた共通の成果であると見られていたのだ。 グルジア、バルト三国を巡る歴史からシリア介入、北方領土問題まで、歴史を紐解きながら、ロシア側の論理を解読する本書は秀逸である。また、中国との関係性、北極エリアまで話は及ぶ。それだけロシアが複雑で広く、影響力を維持しながら注目されてきた由でもある。ウクライナ情勢を理解するためにも読むべき一冊ではないだろうか。
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ロシアの主権や勢力圏に対する考え方に触れられるいい本だった。 ロシアなりのロジックを理解する助けになった。 (無論、ロシアのロジックは国際的な標準とは程遠いものだが……)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2019年7月発行。コロナ禍とウクライナ侵攻前というと隔世の感が出てきた今日この頃(2023年4月)ですが、ロシアという国がどういった思想によって政治を行っているのかがよく分かる良書だと思います。 バルト三国やウクライナとの関係についてはここ最近よく取り沙汰されているので馴染みがありましたが、中東とロシア、北方領土、北極についてはまだまだ不勉強、というか北極を巡る攻防は初めて知りました。北極を中心にした地図を見ると不安が募ります。 ***************************************** 本書とはあまり関係がありませんが、バルト三国というとチャペック『オランダ絵図』の「小さな民族」の冒頭、ラトヴィア人の若者の「どの言語で仕事をしていくべきなのか」という苦悩を思い出します。バルト三国は、今まさにロシアから離れていこうとしていますね。
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