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文化的進化論 人びとの価値観と行動が世界をつくりかえる
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 2019/06/25 |
JAN | 9784326603183 |
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文化的進化論
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商品レビュー
4.8
5件のお客様レビュー
世界価値観調査(WVS)で有名なイングルハート氏の著作です。オビにも書いてあるように、100か国、40年に及ぶ価値観調査の分析が豊富になされていてとても興味深く読みました。膨大な分析がなされていますが、本書の基本的な主張は極めてシンプルです。人間は年少期に生存を脅かされるような環...
世界価値観調査(WVS)で有名なイングルハート氏の著作です。オビにも書いてあるように、100か国、40年に及ぶ価値観調査の分析が豊富になされていてとても興味深く読みました。膨大な分析がなされていますが、本書の基本的な主張は極めてシンプルです。人間は年少期に生存を脅かされるような環境で育つと(例:食糧不足)、死ぬまで物質主義的な価値観が身につきます。しかし反対に食料に困らない、安全な環境で育つと脱物質主義的な価値観、言い換えると自己表現価値を強く感じるようになる、ということです。これはエーリッヒ・フロム流にいうならば、前者が「持つ様式(何でもかんでも持たないと不安になる)」、後者が「ある様式(自分が何者になりたいのか)」ということでしょうか。 各人の価値観は死ぬまでなかなか変わらないが、ただ全く変化しないかというとそうでもない。イングルハートによれば、世の中のマジョリティが脱物質主義になってくると、物質主義者の一部は宗旨変えをすることがあります。これは大勢につくほうが安心するから、というメンタリティもあるからです。例えば米国で同性結婚が多くの州で認められるようになりましたが、この背景には保守的な人々の一部が宗旨替えをしたであろうことが想像されます。 著者はある国の経済が発展し、コーホートが入れ替わるにつれて、徐々に物質主義的様相が薄れて、脱物質主義的になることをもって「文化進化論」と名付けています。これ自体は理解できるものの、他方「文化に進化などあるのか?」という素朴な疑問も頭をよぎります。かつて梅棹忠夫さんが西欧の進化論的文明論を批判し、生態史観的な文明論を展開しましたが、私も同様の違和感を本書から受けました。つまり西洋の人々は何でもかんでも進化論的に分析したがる傾向があるのではないか、その根底には「西洋が先を進んでいる」というぬぐい難い潜在意識があるのだということです。そのような違和感は持ちつつも、多国・長期にわたった分析は興味深く、いろいろな気づきは得られる良書でした。
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幅広い範囲について広い視野から学べる良書だった。調査研究結果を豊富に用いて丁寧に説明されている。 戦争や民主主義、ポピュリズムと格差についてまで、客観的な分析による理解が得られた。多くの人に読んでほしい。
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文化とは、その社会の生き残り戦略を構成する、一連の学習された行動である。 https://sessendo.blogspot.com/2021/05/blog-post_19.html
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