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絶唱 新潮文庫
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絶唱 新潮文庫

湊かなえ(著者)

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絶唱 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2019/06/26
JAN 9784101267739

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商品レビュー

3.6

276件のお客様レビュー

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2025/01/04

トンガ王国と阪神淡路大震災 ややミステリーと言う感じ 全く関係ないけれど 私がまだ本をあまり読まなかった頃 イヤミスにハマっていた前夫の義母へ 内容も知らずにこちらの単行本を 湊かなえだからとプレゼントした事がある 別に何と言うわけではないけれど 何とも浅い考えのプレ...

トンガ王国と阪神淡路大震災 ややミステリーと言う感じ 全く関係ないけれど 私がまだ本をあまり読まなかった頃 イヤミスにハマっていた前夫の義母へ 内容も知らずにこちらの単行本を 湊かなえだからとプレゼントした事がある 別に何と言うわけではないけれど 何とも浅い考えのプレゼントだったなぁ 反省

Posted by ブクログ

2024/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作は湊かなえ氏2015年の作品。 先般読んだ『山女日記』(2014)と似たテイスト。 『山女~』も連作構成で、テーマは山でした。そして、登山(山)を背景に人間模様を浮かび上がらせるという形でした。 で、本作のテーマは「トンガ」。 トンガっていっても良く分かりません。ラグビーのイメージはありますが、それ以外は「南の島」という印象しかありません。 トンガと縁がある人たちがふと島へ行き、一種のカタルシスを起こす。というと興ざめなサマリーでしょうか。 ・・・ もう一つのテーマとして「震災」というものがあります。 「震災」というと、一般に記憶に新しいのは東日本大震災ですが、本作では1995年の阪神淡路大震災をベースにしていると思われます。 各連作の登場人物は、震災で大事な人を亡くしたり、震災をきっかけに大きな変化にあた、あるいは震災後に非常にお世話になった人がいた、等々、震災が絡んできます。 筆者が兵庫の大学に通ってらっしゃったことを鑑みると、『山女日記』同様、筆者の経験を交えて創作されたのかな、と想像致しました。 ・・・ ちなみに4部からなる連作ですが、以下のような筋です。 「楽園」…震災で双子の片割れを亡くした毬絵。その後心を壊した母に付き従ってきた彼女は、とある日、ふとトンガへ向かう。 「約束」…女子高の教師の理恵子は派遣されトンガの高校で働く。突然そこへ訪れた婚約者宗一。結婚式の段取りを話す彼に、突然別れを切り出す理恵子。彼女がこれまでため込んだ想いとは。 「太陽」…杏子は震災に遭い被災、中学生時に県立学校での避難生活を経験。そこでお世話になったのがトンガ人のセシミ。長じてシングルマザーとなり、大学を中退し、子育てと仕事の歯車がかみ合わなくなる中、杏子はセシミの面影を追ってトンガへ向かう。 「絶唱」…震災に被災し友人を亡くした千晴。その死に自らの責任や裏切りを感じるなか大学を卒業し、ふと訪れたトンガ。そこで知り合った尚美との出会いから、最終的に作家となった彼女の回想。 ちなみに、最後の章の「絶唱」の千晴は大卒後丸福デパート勤務ということでしたが、この丸福デパートというのは前作『山女物語』の登場人物の幾人かが勤務するというデパートという設定でしたね。 もう少し注意深く読むと関連個所箇所がもう少しあるかもですね。 ・・・ ということで湊氏の作品でした。 本作はこれまでの湊氏の作品とはかなりテイストが異なりましたね。ミステリーではないですね。 なお、裏表紙の粗筋が書いてあるところに『喪失と再生を描く号泣ミステリー』とありますが、やや誇張かな。 震災で直接被害はなかったものの感じるものがあった、そういう方々には関心をもって読んでいただけるのではないでしょうか。

Posted by ブクログ

2024/12/16

湊かなえといえばイヤミスだけど、これは読み終わったあとイヤな気持ちじゃないし、ミステリーじゃない。 小説家って、自分の経験と他人の経験を言語化して繋げてお話にして、すごいなあって純粋に思った。 取り扱ってる題材がセンシティブだからこそ、この作品の重みが分かる。阪神淡路大震災、私は...

湊かなえといえばイヤミスだけど、これは読み終わったあとイヤな気持ちじゃないし、ミステリーじゃない。 小説家って、自分の経験と他人の経験を言語化して繋げてお話にして、すごいなあって純粋に思った。 取り扱ってる題材がセンシティブだからこそ、この作品の重みが分かる。阪神淡路大震災、私は体験していないけど、本当に多くの人の命を暮らしを人生を大きく変えたんだろうなと実感。 おもしろかった。とても。作品として、とてもおもしろかった。心掴まれた。湊かなえの新しい一面を見て、もっと好きになれた。

Posted by ブクログ