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絶唱 の商品レビュー

3.6

279件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    105

  3. 3つ

    100

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    4

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2025/02/11
  • ネタバレ

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2025.02.10 震災の話。 誰も悪くないのに、どうしようもなく辛くなるからあんまり得意ではなくて、読んでて辛いし苦しかったけど、絶唱がなんかすごく刺さった。 上手く言葉に表せないけど、1人の人としての湊かなえさんをすごく感じれてよかった。 まさか最後の主人公が湊さんだったなんて…。 正確には実話を元にした。くらいだと思うけど。 鳥肌だった。 途中では、祈るのは亡くなった人と話すためじゃなくて自分が死んだ後神様と話すためみたいな感じだったのに、最後の絶唱で、尚美さんが主人公に、祈るのは亡くなった人と話すためって言ってたことだけが謎。 誰か解説してください。 私の浅はかな思考力ではわからない。

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2025/01/31

著者らしいイヤミス感は無く、でも心のざらつきを的確に表現する文章にはドキッとさせられる部分もあり、気付けばぐんぐん読み進めていました。 震災がテーマとなっていることを知らずに手に取ったものの、今年は震災から30年の節目の年。私も何か見えない糸でこの本に引き寄せられたのではと思わず...

著者らしいイヤミス感は無く、でも心のざらつきを的確に表現する文章にはドキッとさせられる部分もあり、気付けばぐんぐん読み進めていました。 震災がテーマとなっていることを知らずに手に取ったものの、今年は震災から30年の節目の年。私も何か見えない糸でこの本に引き寄せられたのではと思わずにはいられません。

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2025/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イヤミスの女王、湊かなえの実体験をもとにしたミステリー。誰かが私小説のようだと言っていたがまさしくその通り。 楽園ーー主人公が軽はずみに口にできず抱えてきた過去は実際にひとりの人間が背負うには重苦しいできごとだが、彼氏の裕太が素晴らしい。思い詰めたひとの心を軽くさせる人間性が読み取れる。特に海から引き上げてからの会話のやり取り。読んでいて頭に浮かんだ海と空の景色は、まるで青春映画のラストシーンみたいにきらきらとしていた。 約束ーー亡くなった人間との約束は必ず守るべきなのか、否か。額面通りではなくて、故人が願ったことを汲み取るのに生きてる側の願望が反映されていないのか。難題だが、この作品での結末は当事者全員の正解だったように思う。あわよくば理恵子がどんなひとと結婚したのか教えてほしい。 太陽ーー楽園に出てきた杏子には同情の余地もなかったように思えたが、杏子視点になることで憎めなくなる著者の書き方が秀逸。愚かしいところは確かにあっても庇いたくなる。太陽のようだった憧れのひとを追いかけて身近にある太陽に気付く帰結は美しかった。 絶唱ーー震災当日の話。境界線の内と外。突然やってきた災害のなか、正しい立ち振る舞いをすることは難しい。なにが正解かなんて振り返っても分からない。 「誰の顔も浮かんでこなかった」「わたしにはそういうたった一人の人がいなかったということでしょうか」がとても寂しく心に残った。主人公がこの日のことを書けるようになって、あの日一度会ったきりだった青年と結ばれていて心が軽くなっていることがわかって、こちらの心が暖かくなった。 全編通して登場する尚美さんが善人だからか、全くイヤミスではなかったが、いつまでも覚えておきたい話になった。

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2025/01/04

トンガ王国と阪神淡路大震災 ややミステリーと言う感じ 全く関係ないけれど 私がまだ本をあまり読まなかった頃 イヤミスにハマっていた前夫の義母へ 内容も知らずにこちらの単行本を 湊かなえだからとプレゼントした事がある 別に何と言うわけではないけれど 何とも浅い考えのプレ...

トンガ王国と阪神淡路大震災 ややミステリーと言う感じ 全く関係ないけれど 私がまだ本をあまり読まなかった頃 イヤミスにハマっていた前夫の義母へ 内容も知らずにこちらの単行本を 湊かなえだからとプレゼントした事がある 別に何と言うわけではないけれど 何とも浅い考えのプレゼントだったなぁ 反省

Posted byブクログ

2024/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作は湊かなえ氏2015年の作品。 先般読んだ『山女日記』(2014)と似たテイスト。 『山女~』も連作構成で、テーマは山でした。そして、登山(山)を背景に人間模様を浮かび上がらせるという形でした。 で、本作のテーマは「トンガ」。 トンガっていっても良く分かりません。ラグビーのイメージはありますが、それ以外は「南の島」という印象しかありません。 トンガと縁がある人たちがふと島へ行き、一種のカタルシスを起こす。というと興ざめなサマリーでしょうか。 ・・・ もう一つのテーマとして「震災」というものがあります。 「震災」というと、一般に記憶に新しいのは東日本大震災ですが、本作では1995年の阪神淡路大震災をベースにしていると思われます。 各連作の登場人物は、震災で大事な人を亡くしたり、震災をきっかけに大きな変化にあた、あるいは震災後に非常にお世話になった人がいた、等々、震災が絡んできます。 筆者が兵庫の大学に通ってらっしゃったことを鑑みると、『山女日記』同様、筆者の経験を交えて創作されたのかな、と想像致しました。 ・・・ ちなみに4部からなる連作ですが、以下のような筋です。 「楽園」…震災で双子の片割れを亡くした毬絵。その後心を壊した母に付き従ってきた彼女は、とある日、ふとトンガへ向かう。 「約束」…女子高の教師の理恵子は派遣されトンガの高校で働く。突然そこへ訪れた婚約者宗一。結婚式の段取りを話す彼に、突然別れを切り出す理恵子。彼女がこれまでため込んだ想いとは。 「太陽」…杏子は震災に遭い被災、中学生時に県立学校での避難生活を経験。そこでお世話になったのがトンガ人のセシミ。長じてシングルマザーとなり、大学を中退し、子育てと仕事の歯車がかみ合わなくなる中、杏子はセシミの面影を追ってトンガへ向かう。 「絶唱」…震災に被災し友人を亡くした千晴。その死に自らの責任や裏切りを感じるなか大学を卒業し、ふと訪れたトンガ。そこで知り合った尚美との出会いから、最終的に作家となった彼女の回想。 ちなみに、最後の章の「絶唱」の千晴は大卒後丸福デパート勤務ということでしたが、この丸福デパートというのは前作『山女物語』の登場人物の幾人かが勤務するというデパートという設定でしたね。 もう少し注意深く読むと関連個所箇所がもう少しあるかもですね。 ・・・ ということで湊氏の作品でした。 本作はこれまでの湊氏の作品とはかなりテイストが異なりましたね。ミステリーではないですね。 なお、裏表紙の粗筋が書いてあるところに『喪失と再生を描く号泣ミステリー』とありますが、やや誇張かな。 震災で直接被害はなかったものの感じるものがあった、そういう方々には関心をもって読んでいただけるのではないでしょうか。

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2024/12/16

湊かなえといえばイヤミスだけど、これは読み終わったあとイヤな気持ちじゃないし、ミステリーじゃない。 小説家って、自分の経験と他人の経験を言語化して繋げてお話にして、すごいなあって純粋に思った。 取り扱ってる題材がセンシティブだからこそ、この作品の重みが分かる。阪神淡路大震災、私は...

湊かなえといえばイヤミスだけど、これは読み終わったあとイヤな気持ちじゃないし、ミステリーじゃない。 小説家って、自分の経験と他人の経験を言語化して繋げてお話にして、すごいなあって純粋に思った。 取り扱ってる題材がセンシティブだからこそ、この作品の重みが分かる。阪神淡路大震災、私は体験していないけど、本当に多くの人の命を暮らしを人生を大きく変えたんだろうなと実感。 おもしろかった。とても。作品として、とてもおもしろかった。心掴まれた。湊かなえの新しい一面を見て、もっと好きになれた。

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2024/12/03

トンガ王国と阪神・淡路大震災のお話。 "悲しいのは別れであって死ではない。" トンガのお葬式や宗教に対する考え方が素敵だなと思った。

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2024/11/23

トンガ、楽園、震災 湊かなえやっぱりすごい、、なんでこんな話が書けるんだ、、 今の自分と歳が近い登場人物が多く出てきて、かなり感情移入した それぞれが抱える悩みの重さと、トンガの陽気な雰囲気が相対してて不思議な気持ちになった でも考えてみれば、楽園には安らぎを求めるのだからそれ...

トンガ、楽園、震災 湊かなえやっぱりすごい、、なんでこんな話が書けるんだ、、 今の自分と歳が近い登場人物が多く出てきて、かなり感情移入した それぞれが抱える悩みの重さと、トンガの陽気な雰囲気が相対してて不思議な気持ちになった でも考えてみれば、楽園には安らぎを求めるのだからそれぞれ何かを抱えた人達が集まるのも不思議な事じゃないなと思う 登場人物のそれぞれの悩みや過去を知った上で、最初からもう一度読みたいなと思った

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2024/11/06

湊さんによる阪神大震災本。イヤミスじゃないな、と軽快に読んでたら、4分の3位で心臓を鷲掴みにされた。若さゆえか、未熟さゆえか、思うような行動を起こせなかった主人公たちに、当時の自分を重ねて、深く思う。

Posted byブクログ

2024/11/04

号泣ミステリーって書いてるけど自分的にはミステリーなんかな?って感じ。 トンガ王国と阪神淡路大震災の話。イヤミス、ミステリーかと思いながら読んでたからあんまりだった。 現実なのかフィクションなのかわからない作品。 イヤミスを欲してる自分にはハマらなかった。

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