絶唱 の商品レビュー
「苦手だった。特にお話聞きます隊、という人たちは。」とか「自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです。」 独りよがりな人助けや自己満足の共感は、心のケアになっている(かも知れない)一方で、当事者が喜べない行動になっているかも知れない。受け取ることの...
「苦手だった。特にお話聞きます隊、という人たちは。」とか「自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです。」 独りよがりな人助けや自己満足の共感は、心のケアになっている(かも知れない)一方で、当事者が喜べない行動になっているかも知れない。受け取ることのできる「優しさ」は人によって違うということを学びました。
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『楽園』 →5歳の双子の姉妹毬絵ちゃんと雪絵ちゃん。 阪神淡路大震災で毬絵ちゃんが亡くなってしまい、雪絵ちゃんは「毬絵ちゃんの分まで生きようなんて思わなくて良い。雪絵ちゃんは雪絵ちゃんらしく生きてくれれば。」と言われて育つけど・・・。 大学生になり、二十歳を目前に控え・・・。 ...
『楽園』 →5歳の双子の姉妹毬絵ちゃんと雪絵ちゃん。 阪神淡路大震災で毬絵ちゃんが亡くなってしまい、雪絵ちゃんは「毬絵ちゃんの分まで生きようなんて思わなくて良い。雪絵ちゃんは雪絵ちゃんらしく生きてくれれば。」と言われて育つけど・・・。 大学生になり、二十歳を目前に控え・・・。 読みは合ってました。でもやるせなかったなぁ。彼氏が良い子で良かった良かった。 『約束』 →大学のテニスサークルで出会った理恵子と宗一。 社会人になりこのまま結婚しようと思ってたけれど、理恵子は踏み切れずにいて、、、。 『太陽』 →25歳の杏子と5歳の花恋(かれん)。 母娘二人でどうにかやってきたけど、このままでいいわけはなくて、、、。 『絶唱』 →女子大生の千晴は阪神淡路大震災で大事な人を亡くす。 あの時、もっと出来る事があったんじゃないか、他にやりようがあったんじゃないか・・・。 4編の短編集なんですが、全て関連がありました。 みんな阪神淡路大震災で大切な人を亡くし、心に傷を負い、地上の楽園トンガに行きつきます。
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感動は思ったよりもしなかったけれど、それなりに面白かった! 震災の時に友人のところに駆け付けなかった子が己の人間性について悩むところ、私も助けられる立場と思い込み同じことをしそうで頭を抱えました…
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ミステリーとは異なる湊かなえ作品。阪神淡路大震災をモチーフテーマにした、心に傷を負った登場人物達がトンガで日本人がオーナーのゲストハウスで自分を赦していく物語。 「わたし(僕は)あのとき〜、と自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人ばかりなのです。」 私も、境界線...
ミステリーとは異なる湊かなえ作品。阪神淡路大震災をモチーフテーマにした、心に傷を負った登場人物達がトンガで日本人がオーナーのゲストハウスで自分を赦していく物語。 「わたし(僕は)あのとき〜、と自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人ばかりなのです。」 私も、境界線の外側にいた人だ。そして、境界線の内側に居なかった事に自責の念を感じる事がある。 安全で、安心場所に居られるのが1番なはずなのに、内側に居た人に対して、外側にいてごめんなさい と思ってしまう。 こんな風に感じているのは自分くらいかと思っていたから、本著に会えて、きっと他にも同じ痛みを(勝手に)抱えてしまっている人が居ると思うと、それだけで少し心が癒された。
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正直そこまで引き込まれなくて義務の様に読んでた おもしろいなぁっておもう部分もあったけど 全体的にすすまない本
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友人に借りた本 久々の湊かなえは、ミステリーっぽくなくて心が少しジーンとなるやつだった。 個人的にはドロンとしたミステリが好き
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トンガ行ってみたいなあ。 どこにあるか想像もできないけどいつか絶対行きたい。 マリエとユキエの話はもっと掘り下げたものを読んでみたい。 神戸市出身なので地震のお話であることを知った時は驚きました。 湊かなえさんが大学兵庫だったなんて! いつもの作風と違ってそれもまた面白かったです...
トンガ行ってみたいなあ。 どこにあるか想像もできないけどいつか絶対行きたい。 マリエとユキエの話はもっと掘り下げたものを読んでみたい。 神戸市出身なので地震のお話であることを知った時は驚きました。 湊かなえさんが大学兵庫だったなんて! いつもの作風と違ってそれもまた面白かったです。
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湊かなえさんの小説は何冊も読んできましたが、この作品が1番好きです! トンガに行ってみたくなりました。
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他の作品とはだいぶ作風が異なるけど、とても良かった。湊かなえの小説で一二を争うくらい好きかもしれない。 南の島トンガと阪神淡路大震災というかけ離れた取り合わせだけど、それがとても良く合っている。挨拶や文化などトンガの描写が具体的で、リアリティを感じるところも良かった。 他の話も良...
他の作品とはだいぶ作風が異なるけど、とても良かった。湊かなえの小説で一二を争うくらい好きかもしれない。 南の島トンガと阪神淡路大震災というかけ離れた取り合わせだけど、それがとても良く合っている。挨拶や文化などトンガの描写が具体的で、リアリティを感じるところも良かった。 他の話も良かったけれど表題作の『絶唱』は特に読んでいて呆然としてしまう出来栄えだった。当事者だったとしてもそうじゃなくても、あれを書けるのはすごい。
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