わたしは哺乳類です 母乳から知能まで、進化の鍵はなにか

リアム・ドリュー(著者), 梅田智世(訳者)

• 販売会社／発売会社: 合同出版
• 発売年月日: 2019/06/01
• JAN: 9784772695640

商品レビュー

2024/10/27

哺乳類とは何か。
哺乳類を、哺乳類たらしめているものは何か。
哺乳類であると言うのはどう言うことか。

哺乳類は、なぜ哺乳類になったか。

様々な機能、特徴について、いろいろな角度から論を展開する。
進化についての考察も面白い。

各機能、特徴について、利点はあるが当然それとバーターで失ったものもある。
進化とは上に向かって進むものではなく、当たるも八卦当たらぬも八卦の総当たり攻撃でたまたま残ったものが、更にその機能が他の機能に発展して行きと、何か一つ変われば哺乳類になるんだと言うことは全くなくて、あらゆる変化が複雑に影響しあって、たまたま今の形になった。

チンパンジーにタイプライター叩かせてシェイクスピアの戯曲が生まれる。
こともあるけどね、確率上はね、と言う話がリアルに進化。

面白かったなあ。

何より、この本が出来たきっかけは、著者がキーパーやってる時に、サッカーボールがキンタマ直撃したことだってのが。

2024/10/07

哺乳類はやはり乳腺ということで、何が哺乳類でその強みなのかを示す。由来は完全にはわかっておらず、栄養を与える、殺菌という説があり、乳腺としての前段階の役割が卵の段階（哺乳類がカモノハシのような状況だった時）の時にどうなっていたか、濱田諸説ある。
また、恐竜の最盛期に強制していた名残で8割の哺乳類は夜行性であり、昼行性が多い霊長類は弱った色覚を再度強くしているのである。

2022/01/31

とても興味深かった。生物系の本はけっこういろいろ読んでいるけれど、この本は冗長な説明も多い分、知らなかったこともいっぱい書いてあった。