1,800円以上の注文で送料無料

歴史的に考えるとはどういうことか
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

歴史的に考えるとはどういうことか

南塚信吾(著者), 小谷汪之(著者)

追加する に追加する

歴史的に考えるとはどういうことか

定価 ¥2,750

1,430 定価より1,320円(48%)おトク

獲得ポイント13P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房
発売年月日 2019/05/28
JAN 9784623086351

歴史的に考えるとはどういうことか

¥1,430

商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「歴史的に考えるとはどういうことか」、歴史教育に関わる中で、今一度その考えを学ぶためにこの本を手に取ってみた。「歴史的に考える」とはどういうことなのか、そもそも歴史とは何なのか、そうした素朴な疑問を学ぶのには良い本だと思われる。大前提としてそもそも歴史とは、歴史家や史料の編纂者によって「構築」されるものである。そこには様々なレンズを通してみた事実が並べられており、書き手の意図や考え、育った背景が多分に影響されている。そうした事実を踏まえることがまずは必要になる。  では「歴史的に考える」とは結局どういうことなのか。まずは教科書や資料に対して、疑問を持つことが必要になる。それこそが「歴史的に考える」ことの萌芽となる。決まりきった正答を求めるのではなく、自分なりに考え、批判・反論し意見を持っていくということがそこにはある。他者の意見に触れ、また批判されることで、自分自身の考えがさらに深まり、より相対化して物事を考えることができるようになるのである。往々にして、それを阻害するのは学校の授業や「正答主義」である。そうした点があることを認識し、議論、また生徒の多様な意見を受け入れていくことが、学校教育における本当の歴史の姿なのかもしれない。  最後になるが、カーは「過去が未来に光を投げ、未来が過去に光を投げる」という言葉を残している。歴史は過去との対話だけでなく、未来との対話でもあるというのである。未来の土台となる現在は過去のつながりにおいて構築されている。そのため我々がどのような未来を想像するか、どのような世界を生き抜いていきたいのか、そう考え続けることで、過去を未来のより良い光が照らしてくれるのだろう。

Posted by ブクログ

2020/02/10

一般教養で歴史をとったくらいで、趣味として何かをテーマにした歴史が好きな立場として、硬すぎず、気づきも多かった。 史料の読み方は興味深い。新書としても通用しそうな平易さ。史学科を目指したい高校生にはいいと思う。

Posted by ブクログ

2019/07/11

歴史って単なる事実ではなく、事実を物語ったものだ。事実の何が選択され、どんな背景のもと誰がどこを向いて語ったのかで、その事実に対する評価は変わるものだ。 事実を確認するのは、英語でいえば単語を覚えることにすぎない。当然のことながら、英語は単語を覚えるだけでのものではない。歴史も同...

歴史って単なる事実ではなく、事実を物語ったものだ。事実の何が選択され、どんな背景のもと誰がどこを向いて語ったのかで、その事実に対する評価は変わるものだ。 事実を確認するのは、英語でいえば単語を覚えることにすぎない。当然のことながら、英語は単語を覚えるだけでのものではない。歴史も同じだ。法則性を見失った「歴史」を科学たらしめる枠組はあるのか? それを探求するのが、これからの歴史学の役割なのかな。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品