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限界病院
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限界病院

久間十義(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2019/05/20
JAN 9784103918042

限界病院

¥220

商品レビュー

3.3

6件のお客様レビュー

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2023/04/13

地域医療の拠点となる自治体総合病院の経営の厳しさに着目、存続と改革を巡る自治体側、政治家と医療スタッフの激しいせめぎあいに焦点を当てた作品。 主人公の消化器外科医・城戸健太朗は、妻との生活の破綻、医療ミスへの自責の念、所属していた大学との軋轢から逃れようと北海道の富産別市立バトラ...

地域医療の拠点となる自治体総合病院の経営の厳しさに着目、存続と改革を巡る自治体側、政治家と医療スタッフの激しいせめぎあいに焦点を当てた作品。 主人公の消化器外科医・城戸健太朗は、妻との生活の破綻、医療ミスへの自責の念、所属していた大学との軋轢から逃れようと北海道の富産別市立バトラー病院にやってくる。 だが、病院は慢性的な財政赤字に加え、新たな医師臨床研修制度で、大学病院から派遣されていた医師が引き揚げられ、診療科目が激減、瀕死の状態にあった。 病院の赤字問題は政争の具にもなり、市長派、反市長派の対立で議会も紛糾するなか、院長も辞任する。 市長は、官僚時代のつてを頼って、東京の警察病院で副院長を務めていた大迫医師を招聘する。彼はPKOでカンボジアに派遣され、その後、現地で医療ボランティアに従事した経験を持つ硬骨漢。応援部隊として、後輩医師が次々とやってくるが、その中に女優のような美女でありながら修羅場も物としない救急科の吉川まゆみ医師がいた。 大改革を打ち出す大迫に城戸も巻き込まれ、部下に配属された吉川との距離も急速に近づいていく。 全体を通して、市長と対等の立場を貫き、ある時は協力、ある時は対峙する大迫と、妖しい魅力で城戸に迫る吉川の存在感を強く感じた。 病院改革を争点にした市長選挙に向けた病院側の画策、選挙後の波乱の展開、市に忠誠心を持ち改革に面従腹背の伊藤事務長や、若手で内視鏡診療に秀でる杉谷医師など個性が際立つ登場人物の多さなど、ストーリー性は豊か。加えて、自治体病院が内包する課題の分析も十分盛り込まれていた。

Posted by ブクログ

2021/12/05

158もっと展開があるのか?と思って最後まで読んだけど、盛り上がらないまま終わった。長い作品の割に強弱がなく疲れたわ

Posted by ブクログ

2020/04/27

ここまで、勤務医が市政に関わるのかな? 病院経営を楽にするため、点数の高い治療、薬をすすめる、というのは、患者側からとても良くわかることだった。 持病でかかっている開業医、とんでもなく高額の薬を処方する…

Posted by ブクログ