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アイデンティティが人を殺す ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2019/05/09 |
| JAN | 9784480099266 |

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アイデンティティが人を殺す
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アイデンティティが人を殺す
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商品レビュー
3.7
18件のお客様レビュー
フランスに移住したレバノン人のエッセイである。アイデンティティとは何かというよりもアイデンティティによって争いが起こることをいろいろと説明している。その中で、英語と母語の間にもうひとこと言語が入ればいいと語っている。チェコスロバキアが解体して、自分は何人であるか、というかが問題で...
フランスに移住したレバノン人のエッセイである。アイデンティティとは何かというよりもアイデンティティによって争いが起こることをいろいろと説明している。その中で、英語と母語の間にもうひとこと言語が入ればいいと語っている。チェコスロバキアが解体して、自分は何人であるか、というかが問題であると指摘している。
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※このレビューにはネタバレを含みます
国籍や宗教などをはじめ様々なアイデンティティを人は持っているが、アイデンティティが侵されたと感じるときに過剰な防衛反応を引き起こし、時に殺人に行き着き、それを正当化するまでになる、という問題提起がまずある。だがアイデンティティは必要なものでもある。多様なアイデンティティを持つことによって紛争から距離を置くこと、グローバル化・西洋化の功罪、グローバル化の中でどのように少数民族・言語・宗教などのアイデンティティを守っていくか…などの議論が続く。 これを1998年に書いているというのは本当にすごいと思うが、現在は状況がぐるぐる巡って変わってしまったというか、移民問題からの右派政権が増えたりという状況になり、西洋化・グローバル化が滞りなく進んでいくという状況でもないのかな?と思ったりする。 ウクライナやガザ、中国を見ていると、西洋的人権や民主主義は絶対に尊重されるべき価値観であり、それは世界共通の認識であるはず、という著者の持つ認識もどこか虚しく見えてしまう。みんなが言語を3つ持とう、という提言には、世界平和のために勉学に励む時間と環境が保証されている恵まれた人間たちしか見えてないのかな、といううすら寒い気持ちになったりもした。 予想もつかない時代の変化やリベラルっぽい視野の狭さはあるのだが、全体的なアイデンティティの作用の考察や特定の宗教集団が起こした事件について教義を非難することを否定したりするところは素晴らしく、今の時代でも通用していると感じる。今この時代の流れを著者はどう感じているのだろう?
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グローバル化が進み、アイデンティティという点で人々が自分の存在意義のようなものを帰属させる場所を探しあぐねているという指摘には、薄々この社会でも1つの課題として認識されていたように思う。しかし、その前提として宗教や国から生まれている殺戮を西洋の発展への羨望からきていると断言するに...
グローバル化が進み、アイデンティティという点で人々が自分の存在意義のようなものを帰属させる場所を探しあぐねているという指摘には、薄々この社会でも1つの課題として認識されていたように思う。しかし、その前提として宗教や国から生まれている殺戮を西洋の発展への羨望からきていると断言するにはあまりにも乱暴だと思う。 全体的に筆者が盲信している考えが述べられていて、そこに至るまでの考えや知識に筆者は更なる発展の余地を作っていない。より深く掘り下げられる部分が多い。故にとても排他的で偏見も交えたエッセイになっていると感じた。「大きな反響を呼んだ」とあるが、グローバル化によって自分たちがこれまで築いた高尚な文明脅かされていると信じている西洋人にとって、よくぞ言ってくれた!と熱を集めそうな本だなと思った。
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