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アイデンティティが人を殺す ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2019/05/09 |
JAN | 9784480099266 |
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アイデンティティが人を殺す
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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
世界の紛争が活発化する今、改めて読まれるべき本。 アイデンティティは複数の要素の組み合わせであり、どの要素が重要になるかは外部の環境にあわせて大きく変化する。アイデンティティを狭く見るのではなく、広くもっていくこと、全ての人のアイデンティティが尊重されるよう、少数言語の保全に生物...
世界の紛争が活発化する今、改めて読まれるべき本。 アイデンティティは複数の要素の組み合わせであり、どの要素が重要になるかは外部の環境にあわせて大きく変化する。アイデンティティを狭く見るのではなく、広くもっていくこと、全ての人のアイデンティティが尊重されるよう、少数言語の保全に生物多様性のような情熱を傾けるべきであること。とても学びが多い。 著者は作家で、柔らかく読みやすい文章。200ページにも満たないので挑戦しやすい。多くの人に読まれてほしい。
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知られるように、人間とは実に不可解な存在である。1人の個人の中で矛盾があったり、あるいは急に翻意が生じたりすることもしょっちゅうだろう。そうした動的な人間を無理やり何らかの、単一の(ここが重要だ)のアイデンティティに押し込めることは現実的ではない。ぼく自身、自分自身のアイデンティ...
知られるように、人間とは実に不可解な存在である。1人の個人の中で矛盾があったり、あるいは急に翻意が生じたりすることもしょっちゅうだろう。そうした動的な人間を無理やり何らかの、単一の(ここが重要だ)のアイデンティティに押し込めることは現実的ではない。ぼく自身、自分自身のアイデンティティを語る言葉を探してさまよい歩いていた頃にいろんな概念に飛びつき、そして何とかしてすべてをクリアに見渡そうと無茶をしたことがあるので著者の指摘は実に耳に痛い。アジアが視野に入り切っていないところは限界かなと思うが、非常に興味深い
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人間のアイデンティティとは、自分の奥底に眠るたった一つの本質的な帰属などではなく、生まれ育った環境から後天的に得られる要素も含めた、複合的な帰属から成る。しかし人は数多くの帰属の内どれか一つが脅威にさらされるだけで自分のアイデンティティが侵されたと感じ、その帰属を共有する者たちで...
人間のアイデンティティとは、自分の奥底に眠るたった一つの本質的な帰属などではなく、生まれ育った環境から後天的に得られる要素も含めた、複合的な帰属から成る。しかし人は数多くの帰属の内どれか一つが脅威にさらされるだけで自分のアイデンティティが侵されたと感じ、その帰属を共有する者たちでコミュニティを作り、攻撃者に対する反撃を開始する。 グローバル化、すなわち西洋化は、非西洋の国々にとっては独自の文化が西洋文化に置き換わる運動であった。自らの文化という帰属を侵された者達の拒絶反応が、近年のナショナリズムや人種差別に繋がっているのかもしれない。 多様性を認めようという本書の主張は、近年ではダイバーシティとして一般に浸透しつつある考えだが、原書がフランスで出版された1998年の時点ではまだ馴染みがなかったはずであり、時代を先取りした作品だったのかもしれない。
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