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「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 柏書房 |
| 発売年月日 | 2019/05/01 |
| JAN | 9784760150076 |

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商品レビュー
3.8
28件のお客様レビュー
最初から最後まで筆者の「好き」がぎゅうぎゅうに詰まった本 こういう本と過ごす読書の時間は本当に楽しい
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文学、というか、物語が湧き上がっていた時代の熱意を、下手な小説らから感じ取れる。言ってみれば、膨大な駄作の果てに、坊ちゃんやら吾輩は猫であるやら、純文学でない小説の傑作が生き残る訳で、今の時代ならネット小説、ネット漫画も同じように感じる。 この一節に表れてると思う「ジャンルの最初...
文学、というか、物語が湧き上がっていた時代の熱意を、下手な小説らから感じ取れる。言ってみれば、膨大な駄作の果てに、坊ちゃんやら吾輩は猫であるやら、純文学でない小説の傑作が生き残る訳で、今の時代ならネット小説、ネット漫画も同じように感じる。 この一節に表れてると思う「ジャンルの最初期は、レベルの高い作品より、凡作や出来の悪い作品の方が愛されることがままある」
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日本文学史からは取り残された「明治娯楽物語」というジャンルを紹介した本。 明治以降の近代文学というと、どうかすると苦悩して自殺するイメージがあって、当時の人はこんなのばかり読まんでいたのかと不思議に思っていたけど、やっぱり面白い話も読みたいわな、とひと安心。 とはいえ、作り手たち...
日本文学史からは取り残された「明治娯楽物語」というジャンルを紹介した本。 明治以降の近代文学というと、どうかすると苦悩して自殺するイメージがあって、当時の人はこんなのばかり読まんでいたのかと不思議に思っていたけど、やっぱり面白い話も読みたいわな、とひと安心。 とはいえ、作り手たちは金がなく、本を売るために面白さを追求するあまり、整合性は二の次三の次、どれもこれも破天荒なものばかり。 いやもう情報量多すぎ(笑)。 概要は以下のとおり。 西洋の写実的技法から、芸術は本当らしく実用的に、という明治の芸術観が生まれ、純文学はシリアスな方向に向かった。だからとかく苦悩、深刻、理想という要素が出てくる。 「明治娯楽物語」(著者命名)は、明治二十年代後半から四十年代に隆盛を誇った、江戸と昭和のエンタメ文学を結ぶミッシングリンク的なジャンル。大きく「講談速記本」「最初期娯楽小説」「犯罪実録」に分けられる。 講談速記本は武士や侍が主人公のものがほとんど、最初期娯楽小説は近代人の主人公を模索、犯罪実録は推理小説の前段階。リアル主義から「科学的」であることが求められたが、オカルトブームや実写映画での可視化がきっかけに超能力も受け入れられ、子供を対象にしていくことに。 「大衆文学登場以前の粗野で乱雑な明治娯楽物語は、現在の感覚では小説とは言い難いものも多い。幼稚でどうしようもないものに見えてしまう。まさしく工業製品に対する手作りの粘土細工なのだが、そんな小説未満の物語にはなんとも表現しようのない不思議な魅力がある。」(p.44) 市兵「ハハハハハ面白いなァ、仕返しとは面白いな、私は門を開けてやる、そこでこいつのように殴り殺してやるンだ、ネェ、母親さん。面白いだろう」 (玉田玉秀斎・講談『[怪勇]桂市兵衛』) 市兵「己は腹が減ったから飯をくわしてくれ」としらぬ人の家に飛び込んでせがみます。否だというと、市兵「否ならいいわ、お前の家にひをつけて焼殺してやるから左様思えッ」 (同上)
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