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ドゥ・ゴール 角川選書617
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ドゥ・ゴール 角川選書617

佐藤賢一(著者)

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ドゥ・ゴール 角川選書617

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2019/04/01
JAN 9784047036123

ドゥ・ゴール

¥715

商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

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2020/03/25

この本を読むまで、第二次世界大戦中のフランスといえば、ペタンのヴィシー政府と、イギリスで抗戦を訴えたド・ゴール、国内のレジスタンス、それで終わりだった。なぜフランスが堂々と安保理常任理事国なのかとか全く知らなかったし関心とそんなになかった。 でもこの本を読んでド・ゴールの本当の功...

この本を読むまで、第二次世界大戦中のフランスといえば、ペタンのヴィシー政府と、イギリスで抗戦を訴えたド・ゴール、国内のレジスタンス、それで終わりだった。なぜフランスが堂々と安保理常任理事国なのかとか全く知らなかったし関心とそんなになかった。 でもこの本を読んでド・ゴールの本当の功績とか、第二次世界大戦以降1970年までのフランスの政治史を知ることができた。 軍人として機械化への早い段階での着目やドイツ軍相手に気を吐くような活躍、米英を向こうに回して引かない確固たる信念、フランスを戦勝国の地位に持っていき、アルジェリア問題も解決させる政治力、公職を離れてからの清らかで穏やかな引退生活、そして現代になっての英のEU離脱や米国の国際政治における後退を見越していたかのような先見性。やり過ぎた晩年はあれど、一個の英雄であることは間違いない。 ペタンとの個人的な関係とペタンのその後も初めて知ったが、なんだかもの悲しい。

Posted by ブクログ

2019/10/05

二度の失脚、二度の救国――。20世紀の政治家で、彼ほどドラマチックな挿話に満ちた人物はいない。1940年のパリ陥落の際、ロンドンに逃れ自由フランス政府を設立。BBCでレジスタンスを呼びかけるが、敵国ナチスの傀儡・ヴィシー政府を率いるのは軍隊時代の上官ペタンだった。フランス降伏とい...

二度の失脚、二度の救国――。20世紀の政治家で、彼ほどドラマチックな挿話に満ちた人物はいない。1940年のパリ陥落の際、ロンドンに逃れ自由フランス政府を設立。BBCでレジスタンスを呼びかけるが、敵国ナチスの傀儡・ヴィシー政府を率いるのは軍隊時代の上官ペタンだった。フランス降伏という最悪の事態から自国を再生させ、戦後はアメリカの保護を拒否。強いフランスの威信を内外に訴えた大政治家の足跡を活写する歴史人物評伝。 元フランス大統領シャルル・ドゥ・ゴール氏の話。 彼の幼少時代の逸話から始まり、亡くなるまでの人物伝。 怒涛の人生そのものといっても過言ではない。 決してブレることなく、 祖国フランスを誤った方向に導かないために時には容赦もしない。 こんなに魅力的で力強い政治家だったとは。 久しぶりに一気に気持ちよく読み終えた一冊。 まさか、最後の最後で泣くとは思わなかった。 最近では久々の傑作。

Posted by ブクログ

2019/08/25

シャルル・ドゴールの名前は、パリで暮らしているときに日常的に目にしました。 凱旋門のある駅はシャルルドゴールエトワール、国際線が発着するのはシャルルドゴール空港。第二次世界大戦におけるフランスの国難を救うために現れたようなこの人物が、どういう人物であったのかはかねてより興味があり...

シャルル・ドゴールの名前は、パリで暮らしているときに日常的に目にしました。 凱旋門のある駅はシャルルドゴールエトワール、国際線が発着するのはシャルルドゴール空港。第二次世界大戦におけるフランスの国難を救うために現れたようなこの人物が、どういう人物であったのかはかねてより興味がありました。 ドイツによるフランス侵攻時に、英国に亡命したドゴールは、自由フランスを標榜し、ペタン内閣のナチス協力政府が無効であると主張し続け、英国そして米国の支援を得てパリに凱旋します。一般的に良く知られている事実の裏には、ドゴールが米英首脳であるルーズベルトとチャーチルの狭間で苦慮した事実がありました。 アルジェリア独立に対しては、民族自決の原則によるアルジェリア人による国家の成立、即ち独立を認め、フランスの分裂を回避します。重要な植民地を失うも、核兵器の保有や、ドイツとの融和により欧州での米国の覇権に昂然と反旗を翻し、NATO脱退を宣言したりと、国際政治の舞台で、米国に対極する存在感を維持します。 フランスの栄誉と誇りに生涯にわたって寄与したドゴールですが、1968年の5月革命後に大統領を辞任し、自宅のあるColombey-les-Deux-Églises (マルヌ地方)で余生を過ごします。英雄的な人生であったにも関わらず、妻と家族を愛し、とりわけ障害を抱えた娘アンヌをこよなく愛した、というエピソードは本書を読むまで知りませんでした。

Posted by ブクログ

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