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あずかりやさん 彼女の青い鳥
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
| 発売年月日 | 2019/05/01 |
| JAN | 9784591162651 |
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あずかりやさん 彼女の青い鳥
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商品レビュー
3.8
31件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズの第3弾で、東京の下町にある「明日町こんぺいとう商店街」で一日100円でどんなものでも預かる不思議なお店「あずかりや」を舞台にした連作短編集。 店主の桐島透は盲目で、穏やかでフラットな性格が特徴。 預けられる物や人々の背景にはそれぞれ深い物語があって、物や動物の視点で語られる独特のスタイルが魅力。 この本には5つの短編が収録されている。 1. ねこふんじゃった 語り手: ノミ(あずかりやの白猫「社長」に寄生) あずかりやに、少女ゆっこが母親に連れられてキリンのぬいぐるみを預けに来る。 代金としておはじきを渡すが、ぬいぐるみからノミが飛び出し、母親は激怒して娘を連れて帰ってしまう。 実はこのノミ、店主の白猫「社長」に寄生していたもので、語り手は自分を「社長の側近」と呼ぶコミカルな存在。 ノミのせいで店は衛生問題で廃業の危機に瀕するが、ゆっこの父親がぬいぐるみを引き取りに来る。 実は両親は離婚中で、ぬいぐるみは父親から娘へのプレゼントだった。 ノミは自分の行動が招いた騒動を後悔し、死を覚悟するが、桐島の丁寧な掃除のおかげで店は清潔に保たれ、危機は回避される。 コミカルながらも、ゆっこの家庭事情やノミの小さな視点から見た「あずかりや」の温かさが描かれる。 2. スーパーボール 語り手: 遠藤ヨシノ(おばあさん) ヨシノは買い物依存症に悩む老女で、1日3個まで100円ショップで買い物するルールを自分に課してる。 13年前、姉から届いた封筒を怖くて開けられずあずかりやに預けたまま忘れていた。 桐島の驚異的な記憶力により、13年前の来店を思い出させられ、封筒を開ける勇気を得る。 封筒には姉からの手紙で、姉が医者と結婚し落ち着いた生活を送っていることが書かれていた。 ヨシノは姉との再会を決意し、スーパーボールを手に前向きな気持ちになる。 過去と向き合うことで希望を見出す、心温まる物語。 3. 青い鳥 語り手: ルリビタキ(店の前のハナミズキに住む青い鳥) 店の前で鳴くルリビタキが語り手。 4. かちかちかっちゃん 語り手: 原稿(売れない作家・里田ぬるまの小説) ミステリー作家の里田は、30年間売れずにいるが、かつてコンクールに落選した原稿をあずかりやに預けようとする。 原稿自身が語り手となり、里田の執筆人生や葛藤を描く。 実は里田はこの原稿を「自分の青春の証」として大切にしていたが、手放すことで新たな一歩を踏み出そうとする。 物を通じて人の成長と決意を描く、ほろ苦くも温かい話。 5. 彼女の犯行 語り手: 振り子時計(あずかりやの古い柱時計) あずかりやの柱時計が故障し、修理のため島の時計屋夫婦に送られる。 修理から戻ると、店には高価なドイツ製の金属製時計が置かれていた。 これは常連の沙世が預けたもので、実は盗品だった。 沙世は高価な物を次々に預けて引き取らない行為を繰り返し、桐島を困らせる。 警察が調べに来るが、桐島の穏やかな対応と沙世の背景(複雑な家庭環境や心の傷)が明らかになり、彼女の行動の理由が少しずつ見えてくる。 時計は店の歴史を見守り、桐島の変わらない姿勢に安心感を覚える。 切なさと人間関係の複雑さが織り交ざった物語。
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クヨクヨ考えないで、今、目の前の事と向き合う。寿命がいつまでかなんて分からないけど、思考を巡らす、やりたいようにやる、って事をやめないでいたい。
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青い鳥は、ルリビタキの4歳あずかりやさんの回りを飛んでいました。表紙には、青い羽、間の見返しあそびにも青い羽がありました。あずかりやさんに常連さんがなぜ預けにきていたのか理由もスーパーボールを最後に引き取っていくのも心に残りました。
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