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沖縄と核
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/04/18 |
JAN | 9784103525615 |
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沖縄と核
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2017年9月10日に放送されたNHKスペシャル「スクープドキュメント 沖縄と核」を録画し、繰り返し視聴して沖縄と核の問題を何度も考えてきた。2019年に本書が出版されたが、繰り返し録画を見てきたこともあり、積読して3年が経過して、沖縄本土復帰50年の節目と思い精読した。 戦後の...
2017年9月10日に放送されたNHKスペシャル「スクープドキュメント 沖縄と核」を録画し、繰り返し視聴して沖縄と核の問題を何度も考えてきた。2019年に本書が出版されたが、繰り返し録画を見てきたこともあり、積読して3年が経過して、沖縄本土復帰50年の節目と思い精読した。 戦後の米軍統治下の中国内戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、キューバ危機を背景に、沖縄本島と近隣諸島は米軍基地の拡張が続き、銃剣とブルドーザーで土地を奪われ、爆音や軍事廃棄物に悩まされた沖縄の人々。東西冷戦の中で、中国、ソビエト、東南アジアに対峙する形で沖縄に核兵器が配備され、1960年代は1300発もの核兵器が貯蔵され、発射訓練が実施されたが、沖縄住民には詳しく伝えられなかった。また、日本では安保反対や三池闘争が激化した1959年には、核弾頭を搭載するナイ・ハーキュリーが誤発射する事故を起こしていた。核爆発は逃れたが、爆発していたら那覇周辺は甚大な核被害が起きていたかもしれない。ビキニのブラボー被害で活発化した日本国内の核兵器反対の世論は、1972年の沖縄本土復帰の際に、日米両国での非核三原則か核抑止力かのせめぎ合い。米軍基地があるがゆえにいつ日本が攻められるか。軍隊や兵器のない世界こそ、地球平和への希望の道ではないか。
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核はあった沖縄に。恐ろしいほど自然に。 それは世界情勢と、それを踏まえた米軍の思惑と、それを踏まえた日本の生き残り戦略の複合体。そしてその体制は今もさほど変わらない。核こそ沖縄から撤去されたが、それは必要性が低くなったからで、なくてあるようなもの。被爆国の番外地。このフレーズが昔...
核はあった沖縄に。恐ろしいほど自然に。 それは世界情勢と、それを踏まえた米軍の思惑と、それを踏まえた日本の生き残り戦略の複合体。そしてその体制は今もさほど変わらない。核こそ沖縄から撤去されたが、それは必要性が低くなったからで、なくてあるようなもの。被爆国の番外地。このフレーズが昔も今もしっくりくる原因はきっと一つじゃないけれど。 沖縄の島ぐるみ闘争が「我々の土地」に主眼を置いて闘っている間に、本土の世論に押されて沖縄に核が集中していたり、キューバ危機の際のメースB基地の緊迫感だったり、那覇で起きた核ミサイル発射事故で「でも核は起動する訳ない」という何かににた安全神話だったり、そして、沖縄で核に携わった元兵士たち。そこに必然的に核があって、これを発射する日が来れば、逆に沖縄も終わるという必然的リアリズム。衝撃的で瞠目の事実多数。 アメリカさんの掌の上の日本。その中の沖縄、今も同じ。
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