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それからの四十七士
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それからの四十七士

岡本さとる(著者)

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それからの四十七士

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2019/04/11
JAN 9784396635640

それからの四十七士

¥220

商品レビュー

3.5

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2020/01/19

忠臣蔵をテーマにした作品は数あれど、徳川綱豊(後の家宣)やその側近、新井白石を主体にした作品は初めて読んだ。 後に天下の悪法と呼ばれることになる「生類憐れみの令」の解釈始め、気に入らない側近堀田正俊を冷酷に抹殺したり、その時の気分で態度が変わったり、柳沢吉保とやりたい放題やった...

忠臣蔵をテーマにした作品は数あれど、徳川綱豊(後の家宣)やその側近、新井白石を主体にした作品は初めて読んだ。 後に天下の悪法と呼ばれることになる「生類憐れみの令」の解釈始め、気に入らない側近堀田正俊を冷酷に抹殺したり、その時の気分で態度が変わったり、柳沢吉保とやりたい放題やったり、綱吉は全体的に悪者に描かれている。 一方で新井白石が慕う綱豊は聡明で清潔で、だが綱吉の後を継いで天下を治めるためには並々ならぬ覚悟も持っている、為政者に相応しい人物として描かれている。 そんな綱豊の命で赤穂浪士たちを見守り、彼らが仇討ちを計画しているならそれを助けるように動く白石ら一団。 紀伊國屋文左衛門の財力や、様々な伝で陰から助ける白石らに対し、そうはさせじと大石内蔵助を暗殺しようとしたり赤穂浪士らの脱盟を働きかけたりするのが柳沢吉保の命で動く江田監物らの一団。 忠臣蔵事件の裏で、将軍の代替わりを巡る暗闘があったという設定は興味深かった。 ただその後、見事本懐を遂げた赤穂浪士の面々が、実は密かに命を助けられていたという設定は白けてしまった。 勿論当時赤穂浪士たちが間違いなく切腹したのか、その動かぬ証拠があるわけではないので完全にファンタジーとも言えないけれど、やはりかなりの無理を感じてしまう。 だがこの作品はタイトルで分かる通り、忠臣蔵その後からが本編なので、個人的にはその白けた空気のまま読み進めるのは辛いなと思っていた。 しかし老境に差し掛かり言動の気儘さに拍車がかかる綱吉と保身に走る柳沢吉保ら一派VS綱吉の養子となって安堵も束の間、跡取りが暗殺された綱豊改め家宣と白石ら一派の争いはますます激しく、巧妙に隠されて行ってその争いの行方を見るのは面白かった。 また真義が怪しいと言われる逸話を絡めて何とかそれっぽさを出している頑張りは伝わった。 宮仕えの悲哀も感じた。政権が変わればお付きの人間も変わる。どれほど汚れ仕事を敢えてこなしても、それが報われるかどうかは分からない。いつ切り捨てられるか分からない恐怖の中、必死で進むしかない。 それでも使える君主が尊敬に値する人物ならまだ自分に言い訳が出来るが、そうでないなら虚しさはどれほどのものだろう。

Posted by ブクログ

2019/05/18

「刃傷松の廊下」、川越七万石松平吉保の進言、喧嘩両成敗片落ちの裁定を下した徳川綱吉。一方、新井白石を臣とする甲府宰相、徳川綱豊(後に綱吉の養子となり、家宣と改名)。主君の仇を討った忠義の四十七士の取り扱いにつき、綱豊は綱吉に「彼らは罪人ではない。腹を切らせた体(てい)にして密かに...

「刃傷松の廊下」、川越七万石松平吉保の進言、喧嘩両成敗片落ちの裁定を下した徳川綱吉。一方、新井白石を臣とする甲府宰相、徳川綱豊(後に綱吉の養子となり、家宣と改名)。主君の仇を討った忠義の四十七士の取り扱いにつき、綱豊は綱吉に「彼らは罪人ではない。腹を切らせた体(てい)にして密かに生かす。わたしに下されませぬか」と。綱吉は「甲府宰相に、その策士新井白石に預ける」と。これが、忍耐強く、そして恐るべき男、家宣の息子の仇討、下克上、革命へと・・・。岡本さとる 著「それからの四十七士」、2019.4発行。

Posted by ブクログ

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