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資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界

佐々木実(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2019/03/29
JAN 9784065133101

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商品レビュー

4.8

15件のお客様レビュー

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2023/04/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

人間を損得勘定のみで動く”ホモ・エコノミクス”と捉えた近代経済学に対して、経済学に人間の心を埋め込もうとした宇沢弘文の生涯。「社会の病を癒したい」という想いで数学を捨てて経済学を志し、その信念を最後まで貫いた生き様には感動した。また、多くの経済学者が出てくるので、様々な経済思想に触れられるのも面白い。 宇沢弘文が日本帰国後に本格的に研究した、”社会的関係資本”については、新自由主義を乗り越えた社会を考える上で重要な概念だと感じた。市場一辺倒でも国家一辺倒でもなく、コモンズが社会的共通資本を担う社会が一つのオルタナティブになるのかもしれない。昨今の”脱成長”にも繋がり、宇沢弘文の思想は今も生きていると感じる。

Posted by ブクログ

2021/12/08

もっと早く出会いたかった。 凄い本。宇沢弘文という学者の生涯を通じて、経済史の変遷を学ぶ事ができる。一般均衡理論から、ケインズ、リカード。市場原理に任せるか、政策介入すべきか、そして更にはベトナム戦争から外部不経済という考えに基づき、公共経済学の分野へ。延長戦で、公害、自動車、...

もっと早く出会いたかった。 凄い本。宇沢弘文という学者の生涯を通じて、経済史の変遷を学ぶ事ができる。一般均衡理論から、ケインズ、リカード。市場原理に任せるか、政策介入すべきか、そして更にはベトナム戦争から外部不経済という考えに基づき、公共経済学の分野へ。延長戦で、公害、自動車、カーボンニュートラルまで行き着く。こうした本を学生時代に読んでいたなら、あるいは、公共経済学に興味を持っただろうか。 圧倒的な取材、文献、考察。宇沢弘文と共に生きた数々の学者たち。師弟、ライバル、仲間、犬猿の仲。その一人ひとりまで掘り下げて説明される事で、経済史の転換点が温度感を持ち、深く、ストーリーとして頭に入ってくる。経済学という学問の功罪。可能性、今の等身大の経済学。 スティグリッツは宇沢弘文の教え子だったらしい。フリードマンは友人とも言えるが、論敵だった。宇沢弘文は、感情的な学者であったが、しかし、経済学の犯した罪と向き合う正義だった。合理的、効率的という概念が、所謂、経済的と同義に語られ、その範囲によっては利己的になりかねない、この資本主義の愚かさに対して。戦争と公害、環境破壊に対して、経済学がこれから為すべき課題とは、何か。

Posted by ブクログ

2021/05/02

経済学という学問にこれまでどうしても興味を持てなかった。 世の中の実に多様な側面を、「経済」という一つの視点だけで切り取り、それだけで「良い悪い」を判断している学問だという偏見を持っていたからだ。 でも本当に優れた経済学者は、決して経済が世の中の良しあしを決定する因子ではなく、...

経済学という学問にこれまでどうしても興味を持てなかった。 世の中の実に多様な側面を、「経済」という一つの視点だけで切り取り、それだけで「良い悪い」を判断している学問だという偏見を持っていたからだ。 でも本当に優れた経済学者は、決して経済が世の中の良しあしを決定する因子ではなく、 あくまで人間の幸せを考えたうえで、そのアプローチの一つとして経済学を認識していることを知り、そういった優れた学者たちに畏敬の念を覚えた。 本書の主役である宇沢弘文さんは、その優れた経済学者の最たる人物であろう。 経済学の世界の最先端であるアメリカ・シカゴ大学のスター教授の一人として、輝かしい経歴を持ちながら、人類、日本の将来を真剣に考えたうえでアメリカを離れ、さらには一度経済学を離れた。 「社会的共通資本」という経済学のど真ん中から見ると色物ともとられるような概念を提唱した。経済学の枠にとらわれない、本当に人間に役に立つ経済学の用い方を示したのだと思う。 また、本書は経済学の歴史入門としても非常に優れている。 宇沢弘文という日本が誇る優れた経済学者を軸にして、世界の経済学の移り変わりを語ってくれている。

Posted by ブクログ

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