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英語教師が知っておきたい日本語のしくみ 英文法・英作文指導に活かす
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 大修館書店 |
発売年月日 | 2019/03/29 |
JAN | 9784469246254 |
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英語教師が知っておきたい日本語のしくみ
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
母語話者であっても日本語の文法を理解していないことは多い。外国語としての日本語を教えるという観点から日本語の文法を見直してみることは重要だと思う。 高校の英語表現の教科書にも最近は日本語との違いを記述したものがある。(Vision Quest ) 例えば本書の4ー...
母語話者であっても日本語の文法を理解していないことは多い。外国語としての日本語を教えるという観点から日本語の文法を見直してみることは重要だと思う。 高校の英語表現の教科書にも最近は日本語との違いを記述したものがある。(Vision Quest ) 例えば本書の4ー2「〜ている」を英語でどう表現するかとか2-1日本語の授受表現と英語の授受表現などは英語教師できちんと教えている人はどれくらいいるのか。 英語教師を志す学生の人に読んで欲しい。もちろん現役の英語教師にも。
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イギリスに留学経験もある若手の(たぶん)日本語教師による、日本人ならではの英語で誤訳しやすい表現を取り上げて、そこに含まれる、英語とは違った日本語の文法・表現を解説し、正しい英訳に活かそうとするもの。一応は英語教師向けに書かれている。「コラム」では、日本語教育における文型の導入...
イギリスに留学経験もある若手の(たぶん)日本語教師による、日本人ならではの英語で誤訳しやすい表現を取り上げて、そこに含まれる、英語とは違った日本語の文法・表現を解説し、正しい英訳に活かそうとするもの。一応は英語教師向けに書かれている。「コラム」では、日本語教育における文型の導入の仕方などが書かれており、面白い。「現在、日本における言語教育は、言語ごとの縦割り化(sectionalism)の傾向にあり、外国語教育観の交流が盛んではない印象を受けます。それは、複数の言語教育による横断的な共同研究が豊富に見られないことからも窺い知ることができます。」(p.178)ということで、「本書も、日本語教育の実務で得た知識や経験を、ほかの外国語教育に活かすことができればという考えから生まれたものです。」(同)という理念が活かされている。 日本語をそのまま訳してしまうと間違う文、という定番が色々あって、まずその部分を確認するという意味で、英語教師はもちろん、高校生でも役に立つ。決して難しい文を訳そうとしている訳ではないので、もしかすると高1とか中3レベルで、この本のいくつかの文を「暗唱例文」的な感じで覚えさせる、というのは有効かもしれない。 あとは具体的な事例について。「うなぎ文」はもちろん知っているが、「コンニャク文」(p.6)というのは知らなかった。「コンニャクは太りません」のような文。あと、再帰代名詞が抜けやすい、という話で「(雨に濡れた人に対して)このタオルで拭いてください」(p.13)とか。英訳を見てしまうとyourselfを入れないなんて考えられないのだけど、一回生徒にやらせてみたい。あとは品詞の間違いは定番。「この町は安全です」(p.23)でsafetyを使ってしまう例。日本語学的には「ナ形容詞は一見すると名詞のように見えることがある」(pp.22-3)と説明できるらしい。あとは連体修飾の話で、「外の関係」と「内の関係」がある、というのは、大学の時の言語学の授業で、かすかに聞き覚えがあるような内容だったが、忘れていた。こういう話は英語の参考書には載っていないので、面白いかもしれない。「少女が世界を旅する本」とか、「リサが東京を発つ翌日」(p.92)みたいな文、高3ならちゃんと訳せるんだろうか、試してみたい気がする。「このペンは書きやすい」「私の靴は歩きにくい」(p.143)もeasy to write with, difficult to walk inのように訳せるかがポイント。 逆に和訳の観点で、「"She is sad."を英語学習者が『彼女は悲しい』と日本語で表現した場合、意味は通じますが、文としての座りは悪くなります。」(p.25)というのは、そもそも日本語に対する鋭さを持たないといけないことを感じた。「友達は私に英語を教えました」(p.35)とか「純子はミルクがほしい」(p.137)も同じ。「教えてくれた」とか「欲しがっている」と訳せるか、というのももしかすると難しいかもしれない。 もちろん、日本語について知らないことがたくさん学べるのも楽しい。例えば、「もともと『彼』は男女問わず使われていたのですが、明治以降、西洋の言語が入ってきたことにより、性を区別するようになった」(p.11)らしい。「AからB」と「AのでB」の違い(p.65)なんて、全く意識したことなかった。「このことばがわからないから、教えてください」より「わからないので、教えてください」の方が「好ましい」(同)らしい。言われてみれば、という感じ。「部長は水が飲みたいですか」が失礼(p.138)も同じ。 上で挙げた以外にも、色々学ぶところがあって、この内容をまとめて生徒に取り組ませるような教材が作れるといいなあと思った。(20/01/-)
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この本の感想を以下のブログで書いています。 https://ameblo.jp/mirai-do/entry-12537541267.html
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