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加藤周一、米原万里と行くチェコの旅 中欧から見た世界と日本
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加藤周一、米原万里と行くチェコの旅 中欧から見た世界と日本

小森陽一(著者), 金平茂紀(著者), 辛淑玉(著者)

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加藤周一、米原万里と行くチェコの旅 中欧から見た世界と日本

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 かもがわ出版
発売年月日 2019/03/27
JAN 9784780310139

加藤周一、米原万里と行くチェコの旅

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商品レビュー

3

4件のお客様レビュー

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2023/10/14

チェコのことを知りたくて手に取りました。 内容的には、チェコの近代までの歴史と1900年以降の思想史を定点観測している感じです。 1945年以降、当時のチェコや世界がどうだったかを、経験者が語っていることで、興味深く読みました。

Posted by ブクログ

2022/01/29

故人である加藤周一と米原万里の行動や著書引用を紹介しながら、現在の日本政府やマスコミの姿勢を批判している内容。しかし、それに対する具体的な方策などは示されていない。チェコの旅案内ではなく、紛らわしい。

Posted by ブクログ

2020/01/06

「中欧から見た世界と日本」という副題がついているように、加藤周一と米原万里がチェコを案内する本ではない。そもそも2人とも既に故人だ。彼女たちと知古ある小森陽一と金平茂紀がこれをテーマにした団体旅行のコーディネーターを勤めた本である。最後の日に韓国ヘイトでパリに来ている辛淑玉の参戦...

「中欧から見た世界と日本」という副題がついているように、加藤周一と米原万里がチェコを案内する本ではない。そもそも2人とも既に故人だ。彼女たちと知古ある小森陽一と金平茂紀がこれをテーマにした団体旅行のコーディネーターを勤めた本である。最後の日に韓国ヘイトでパリに来ている辛淑玉の参戦もある。 ほとんど観光ガイドではない。地図は一切ない。ただ、加藤周一、米原万里、小森陽一と並んだだけで、私にとっては「特別な本」となる。加藤「言葉と戦車(1968)」の副読本であり、2004年9条の会立ち上げの裏話でもある。小森はチェコのロシア語学校の米原の後輩であり、金平も小森も米原の生涯の友達だから、たくさんの裏話を持っていた。なおかつ、小森の博覧強記がチェコのあまり知られていない国の歴史を概括的に説明する旅でもあった。 加藤周一は、私が最も尊敬している思想家だ。信条として政治参加しないとしていた彼が、信条に反して晩年に9条の会を立ち上げたのは、9条改憲の最大の危機を自覚したためだ。今回わかったのは、日本最高峰の知性が「今がチャンスだ」と戦略的に考えたからだった。加藤周一は後に9条の会の事務局長になる東大文学教授の小森陽一に聞く。 「小森くん、60年安保世代は今何歳だ?」 「当時20歳ならば63歳、30歳ならば73歳です」 「そうか。全員会社を辞めて組合からも自由だな(今が闘い時だ)」(56p) 実際、9条の会はその後急速に拡がり、やがて改憲反対の世論は、その後逆転するである。他にも幾つか逆転する要因はあるが、現在に至るまで改憲を許していない。私は9条の会を、「戦術的」ではなくて「戦略的」に、戦後の支配者側の思惑に勝った唯一の例だと思っている。 閑話休題。 金平さんはジャーナリストらしく、米原万里さんとの裏話を、かなりあけすけに語っている。驚いたエピソードがある。山口記者の伊藤詩織さんへの事件のような酷いことが、米原万里さんにも起きていた。当時橋本龍太郎首相のロシア語通訳を勤めていた米原万里さんに、橋本は酒に酔って米原さんの部屋に突然入ってきていきなり覆い被さって来たというのである。万里さんは腕力があるから蹴っ飛ばしてことなきを得た。橋本は「おれがこういうふうに来て、断ったのはお前が初めてだぞ!」と捨て台詞を残して帰っていったらしい(114p)。時の政権が山口を庇った理由がこれでも判る。 半分以上は、加藤周一・米原万里が見る世界と日本を、小森・金平そして辛の目から解説した内容である。私には、とっても面白い紀行本だった。

Posted by ブクログ

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