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ビット・プレイヤー ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2019/03/20 |
JAN | 9784150122232 |
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ビット・プレイヤー
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商品レビュー
3.8
18件のお客様レビュー
前半はちょっと中途半端な話が多かった。もっと世界観広げてもよかったのに。 最後の孤児惑星はとてもおもしろかった。
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2005-2017年のグレッグ・イーガンのSF短編を集めたもの。 以前テッド・チャンの『息吹』(2019)を読んだときなかなかに感銘を受け、このチャンさんがグレッグ・イーガンなる作家を推賞していたので、本書を手に取った。 ハードSFというものだろう。最新の科学やテクノロジー...
2005-2017年のグレッグ・イーガンのSF短編を集めたもの。 以前テッド・チャンの『息吹』(2019)を読んだときなかなかに感銘を受け、このチャンさんがグレッグ・イーガンなる作家を推賞していたので、本書を手に取った。 ハードSFというものだろう。最新の科学やテクノロジーについての知識を基盤にし、そこから果てしなく想像を繰り広げていく作風は、確かにテッド・チャンに似ている。 SFといえば中学・高校の頃は幾らか読んでいたが、ややこしい科学の話が頻出するような高度なハードSFは苦手だった。私が一番好きなのは、H. G. ウェルズのような古典か、崩壊感覚が素敵なフィリップ・K・ディック辺りだ。 この種のSF小説を読む際、冒頭の1章に多大な集中力が要る。現在の我々が住む世界からは大きくかけ離れた天体や異次元、遙か彼方の未来のような環境の設定を呑み込んでいく必要があるからだ。特に本書中の「鰐乗り」「孤児惑星」などで舞台となる超遠未来では、人類は従来からの物質・肉体の世界とデジタルな仮想空間の世界とを行き来し、後者では肉体の無い意識が浮遊しているらしいのだが、他者と面接する際には何やらカラクリを使って自在に視覚イメージ?を身にまとったりしていて、もはやここまで来ると私には訳が分からない異質さで、戸惑いまくった。 様々な意匠は貪欲に渉猟された科学的知識に基づいているらしく、それを遥か先まで延長して未聞の異様な未来像を構築するという、この恐ろしく理知的な創作行為には感嘆するが、何となく理系ずくめな知性で、私にはあんまり向かないかも、と思ってしまった。 SF的な道具立ての中で、人間性を追究するような文学であれば感動するだろうが、そこまでは行ってないし、そもそも、人間の意識が肉体を置き去りにしてデジタルな世界を飛び回り、なおかつそんな領域と物質界が「融合」しているといったぶっとんだ世界では、我々が意味するような「人間性」それ自体がすっかり変容してしまっているのかもしれないが。
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グレッグ・イーガン『ビット・プレイヤー』読了。 表題作の短編は日本の異世界転生とか中国の穿越小説と似た構造が描かれるけれど同じモチーフでもイーガンが書けば理論的な解像度や作中人物の実存を問う深みが一枚も二枚も違うなと。 中長編「孤児惑星」も未知の惑星の探訪、謎の先進テクノロジーと...
グレッグ・イーガン『ビット・プレイヤー』読了。 表題作の短編は日本の異世界転生とか中国の穿越小説と似た構造が描かれるけれど同じモチーフでもイーガンが書けば理論的な解像度や作中人物の実存を問う深みが一枚も二枚も違うなと。 中長編「孤児惑星」も未知の惑星の探訪、謎の先進テクノロジーとの邂逅からの意表をつかれる展開に引き込まれるようにして読んだ。細かいややこい理屈はともかくとして読ませるなあ
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