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飛族
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/03/14 |
JAN | 9784163909899 |
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飛族
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商品レビュー
3.9
27件のお客様レビュー
もはや無人島に近い島で暮らしているのは、2人の老女だけ。 イオ92歳とソメ子88歳。 イオの娘であるウミ子が、年老いた母を心配し、引き取って暮らそうと思っているのだが、母には全くその気はない。 不便さも感じずに老女2人の生活にしばらく見守っていこうとするウミ子。 ゆっくりと...
もはや無人島に近い島で暮らしているのは、2人の老女だけ。 イオ92歳とソメ子88歳。 イオの娘であるウミ子が、年老いた母を心配し、引き取って暮らそうと思っているのだが、母には全くその気はない。 不便さも感じずに老女2人の生活にしばらく見守っていこうとするウミ子。 ゆっくりと流れていく島の生活。 このままの状態が続いていけばいいのだろうが、と案じる気持ちもあり…。 また、今現在でもこのような島がいくつかあるのだろうか…と思いながら、国境に近い島に人の姿がなくなると外国からの侵入者が増えてそのうちに乗っ取られてしまうのだろうかなどと現実的なことも考えてしまった。
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この小説には過疎(限界集落)・高齢化、国防など日本の現代社会の問題が層になって反映されているのだけれど、舞台が東シナ海に浮かぶ小島のせいか、神奈川県で生まれ育った私からすると、まるで別世界の話のようで、ファンタジーめいて感じられた。 視界に空と海と鳥しか入らない、人もほとんどいな...
この小説には過疎(限界集落)・高齢化、国防など日本の現代社会の問題が層になって反映されているのだけれど、舞台が東シナ海に浮かぶ小島のせいか、神奈川県で生まれ育った私からすると、まるで別世界の話のようで、ファンタジーめいて感じられた。 視界に空と海と鳥しか入らない、人もほとんどいない世界は、広過ぎて怖いようだ。自然と自分達だけしかない、ある意味閉じた小島の時間は、過酷なだけに、私のそれとは違う濃度で過ぎる気がする。一つ一つの生命の光が強く、自然世界との繋がりももっと太くて濃い。 まだ整理しきれないけど…すごく良いと思った。
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長崎の離島に住む母親と、その娘の物語。 島で二人きりの母親とその友人を見守る娘の視点で描かれる。 ほぼ無人島暮らしといえる老婆二人の生活は、独特のリズムが出来上がっていて、飛族と名付けられるくらいの世界があったのが面白かった。 島に暮らす人々を見守る自治体職員の話も面白かった。で...
長崎の離島に住む母親と、その娘の物語。 島で二人きりの母親とその友人を見守る娘の視点で描かれる。 ほぼ無人島暮らしといえる老婆二人の生活は、独特のリズムが出来上がっていて、飛族と名付けられるくらいの世界があったのが面白かった。 島に暮らす人々を見守る自治体職員の話も面白かった。できることは限られるけれど、知恵を絞って具体的な方法で行われる島を守る工夫。妙にリアルだった。
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