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東浩紀(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2019/02/26
JAN 9784309027449

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商品レビュー

3.4

12件のお客様レビュー

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2022/11/06

アズマンの著書とは相性が良いとは言えない。動画での論説に惚れたのが始まりだし、こうしたエッセイでは東浩紀の思想家としての本気は見えず、題名のように、ゆるく綴られたものだから肩透かしを食らった感じになってしまう。彼の普段着な日常を知れるというファン心の充足、今回は、ルソーを切り口に...

アズマンの著書とは相性が良いとは言えない。動画での論説に惚れたのが始まりだし、こうしたエッセイでは東浩紀の思想家としての本気は見えず、題名のように、ゆるく綴られたものだから肩透かしを食らった感じになってしまう。彼の普段着な日常を知れるというファン心の充足、今回は、ルソーを切り口に民主主義を問い直すような思索に触れられた点は良かった。 ところで、度々論壇との飲み会について記載するアズマン。しかし、会話の大半はバカ話で消費されていて、党派的合意が形成される事は無い。普通はスノビズムとルサンチマンで満ちていて、全く生産的ではない、と述べている。変わらないんだな、と思う。コロナ禍で酒席が減った。時々やってくる波間、凪のタイミングで一斉に飲み会を入れる。飲み方を忘れているのと、取り戻すように雑談をするものだから、スノビズムもルサンチマンもバカ話もごちゃ混ぜにした濁った酒席になる。交流の懐かしさと娯楽性と共に、曝け出し合う気まずさを次の日まで引きずる。 さて、ルソーは野生人の自由を謳い、コミュニケーション不要な新しい政治を夢見ていた。それはアメリカという新大陸自然状態と社会契約について思弁を可能にしてくれる、社会思想の広大な実験場が15世紀末に発見されたからだという。時代は、民主主義的手続きやデータ利活用の過程で、ルソーを再認知していくのではないだろうか。

Posted by ブクログ

2020/06/05

2019年刊行。2010年から2018年までに色々な媒体で発表したエッセイや評論を取りまとめたものである。第Ⅱ章の、文學界での2008年から2010年の連載「なんとなく、考える」は、「郵便的、存在的」から「一般意志2.0」に至るつながりを著者自身が解説したものとも読める。それらの...

2019年刊行。2010年から2018年までに色々な媒体で発表したエッセイや評論を取りまとめたものである。第Ⅱ章の、文學界での2008年から2010年の連載「なんとなく、考える」は、「郵便的、存在的」から「一般意志2.0」に至るつながりを著者自身が解説したものとも読める。それらの本の思想的な位置付けを理解する手助けになり、個人的に面白かった。当時の空気感が伝わる文章だからこそ、その後の東北の震災によって断絶/転向した様を鮮やかに印象付ける。

Posted by ブクログ

2020/03/13

ブログみたいなものです。ただしとても良いブログです。掲載時期が広いため、著者の現在の主張とは異なる点は留意。ファンなら。

Posted by ブクログ

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