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奇説 無惨絵条々
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/02/27 |
JAN | 9784163909844 |
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奇説 無惨絵条々
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
この手の時代小説をあまり読んだことがないので一つ一つの言葉をなかなか理解できず、読むのに時間がかかったが話自体はおもしろかった。どの短編も悲しさや胸糞な展開が多かった印象。個人的には『女の顔』が一番読んでてぞくっとしたかも。
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入院中、病棟の本棚にあったので読んだ1冊目。 血生臭い、奇怪な人情話の数々に無機質な入院生活を忘れ江戸の風を感じることのできた一冊。ラストの黙阿弥と幾次郎の対話には胸を打たれた。今まさに弱っている自分のためにあった物語だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
谷津矢車の2019年初版「奇説 無残絵条条」 「おもちゃ絵芳藤」の中の登場人物で実際にいた絵師、幾次郎。 浮世絵師としても名前をあげていたにもかかわらず、明治に入ると新聞の仕事につく。 歌舞伎はその頃、破廉恥で荒唐無稽な江戸時代の芝居小屋の演目から、生き残ろうと喘いでいた。 当時歌舞伎の脚本を書いていた黙阿弥がヒントを得ようと、幾次郎に依頼。ネタを探しに行った先は、元は版元で今では古本屋を営んでいる清兵衛の元。 そこで、清兵衛から次々と5つの戯作を読まされる。 全部が全部本当のことではないが、その中にも本当にあった事件が元になっているおどろおどろしいものであったり、浮かばれないような悲惨さが漂うような。 明治政府主導の近代化は、江戸時代の文化の全否定から始まっていたようなものだ。 そこで当時の文化の担い手が、どんな風に迷い争っていたのかを想像させるに十分な作品。
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