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蘇我の娘の古事記 ハルキ文庫時代小説文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2019/02/14 |
JAN | 9784758442329 |
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蘇我の娘の古事記
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蘇我の娘の古事記
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商品レビュー
3.7
15件のお客様レビュー
また、新たな日本古代のifが現れた。 渡来人の船の一族の蘇我、天智、天武に渡る生き様。 コダマとヤマドリの恋の話が背骨になっているが、乙巳の変、壬申の乱から古事記誕生まで、大胆だが繊細な話が二人を中心に展開する。語り話による伝説・神話が本編をサポートしていて、説得力を増している。...
また、新たな日本古代のifが現れた。 渡来人の船の一族の蘇我、天智、天武に渡る生き様。 コダマとヤマドリの恋の話が背骨になっているが、乙巳の変、壬申の乱から古事記誕生まで、大胆だが繊細な話が二人を中心に展開する。語り話による伝説・神話が本編をサポートしていて、説得力を増している。 古代の本当は解明されないかもしれないが、だからこそロマンがあって楽しいのだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
いわゆる大化の改新から壬申の乱までを舞台に、権力者に翻弄されながら、朝廷に仕える渡来系の家族の数奇な運命を描いている。古事記が誰によって、どのように編まれ、世の中に出てきたかも大きなテーマになっている。 タイトルにもある「蘇我の娘」の出自や成長、愛の物語を縦軸に、古事記にも登場する古の伝承を差し込みながら物語は展開する。 重版を重ねているヒット作ということだが、私にはあまり刺さらなかった。主人公とその兄(血のつながりはない)の恋愛要素が、十分にロマンチックなんだろうけど、私にはそれでも薄味に思えたからだと思う。おそらく、作者は物語を通して、日本書記などの歴史書の不確かさを伝えたかったのだと思う。だけど、私にはそちらの意図が悪目立ちしすぎていて、物語に浸りきれなかったというか。関裕二さんの新書を読んでいる気分になってしまった。★3.5という感じです。
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乙巳の変から壬申の乱を舞台に百済系渡来人の一家を描く歴史小説。蘇我入鹿と言えば山背大兄王一族を虐殺し、専横を極めた悪逆非道の人物とのステレオタイプがあった。それは中大兄皇子や藤原鎌足が自己を正当化するために作った歴史である。 蘇我入鹿は自邸を宮門、息子を王子と呼ばせ、大王に取っ...
乙巳の変から壬申の乱を舞台に百済系渡来人の一家を描く歴史小説。蘇我入鹿と言えば山背大兄王一族を虐殺し、専横を極めた悪逆非道の人物とのステレオタイプがあった。それは中大兄皇子や藤原鎌足が自己を正当化するために作った歴史である。 蘇我入鹿は自邸を宮門、息子を王子と呼ばせ、大王に取って代わろうと非難されたとされる。これは根拠のない冤罪とする説が有力である。一方で『蘇我の娘の古事記』の入鹿は、そのようにして当然という論理があった。 乙巳の変の中大兄皇子も壬申の乱の大海人皇子も相手をだまして権力を奪う存在である。中臣鎌足も下劣な存在に描かれる。関裕二『藤原氏の正体』(新潮文庫、2008年)の鎌足に重なる。 中大兄皇子は百済復興という無謀な戦いを進め、白村江で大敗した。これは近江朝の汚点になった。敗戦後は唐の圧迫を受け、植民地化の危険があった。再び外国に出兵するのではないかという不安から近江朝の離反者が出た。 古事記は稗田阿礼が誦習したものを太安万侶が編纂したとされる。『蘇我の娘の古事記』は、そのように伝わった理由も述べながらもそれとは異なる事実を描く。『古事記』『日本書紀』は中国の史書に比べて権力者を正当化する要素が強く、史料価値が乏しいとされる。司馬遷のような歴史を伝えようという歴史家の反骨精神や良心が乏しい。これに対して『蘇我の娘の古事記』では歴史家の反骨精神や良心が少しは感じられる。
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