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社会科学と因果分析 ウェーバーの方法論から知の現在へ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2019/01/30 |
JAN | 9784000613156 |
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社会科学と因果分析
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
ガチの研究者で岩波から出しているということは半分教養書で易しめに書いてくれているのだろう。 仕事の必要で読んだが、難しいことは難しいけれど気持ちがいいというか、脳への刺激が心地いい。 改めて気づいたけれど歴史上の出来事は基本1回のみでそれなのに原因と結果を議論している。それを定式...
ガチの研究者で岩波から出しているということは半分教養書で易しめに書いてくれているのだろう。 仕事の必要で読んだが、難しいことは難しいけれど気持ちがいいというか、脳への刺激が心地いい。 改めて気づいたけれど歴史上の出来事は基本1回のみでそれなのに原因と結果を議論している。それを定式化しようとした研究者たちの試みの解説。
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※このレビューにはネタバレを含みます
常に疑い考え続けるということが研究、著述を行う人間の基本的な行動であることを思い起こされる本である。 「バイアスには気をつけろ」と言われるが研究論文や書籍にの内容がこれによって歪められている、間違っているということを示した事例として興味深い。 本書はマックス・ウェーバーが確立したとされる「適合的因果」について至るまでの経緯、当時の研究者等による無理解や誤読による誤解の発生、当時から連綿といろいろな人によってもたらされる再発見などを丹念に拾い上げている。 端的に言えば書いてあることのほとんどがよく分かっていないのだが、この本の例を紐解くまでも無いが、研究や書物には「ウソ」「間違い」が含まれている可能性は否定できないということは肝に銘じるべきだと思う。
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第3回のDigRoomで対象書籍として拝読いたしました。(DigRoomとは心理学に関する小規模の研究会です) 正直,私が読むにはまだ早すぎました。まだまだ読書が足りないなと思わされました。というのも,ウェーバーの学説,科学論,経験的な分析など多岐にわたるトピックを広大な...
第3回のDigRoomで対象書籍として拝読いたしました。(DigRoomとは心理学に関する小規模の研究会です) 正直,私が読むにはまだ早すぎました。まだまだ読書が足りないなと思わされました。というのも,ウェーバーの学説,科学論,経験的な分析など多岐にわたるトピックを広大な視点で論じているため,それぞれについてある程度の見識がないとなかなか本書を味わい尽くせないと感じたからです。少なくとも科学論,経験的な分析は心理学にも関連することであるため,もっと知識を付ける必要があるなと強く感じました。 それでも何とか論旨を追ってみると,あとがき含めて407pある大著の軸=適合的因果論については決まっており,それをもとに思索・分析が展開されているため,本書の概要はつかめていると思います。 適合的因果論をもとにして, ・ウェーバーは法則科学/文化科学とは異なる位置づけを社会科学に与えた ・社会における因果を経験的に同定する方法を考えた ・単一事例でも数量でも同様の枠組みで因果を経験的に同定できると考えた などがあるかなと思いました。 『社会科学と因果分析』読書会(http://socio-logic.jp/readinggroup/2019_SatoToshiki.php)でも本書の読書会が開催されており(読書会の記録もある!),参加者による論考もすでに刊行されています。 ある人が考えた論考(本書)から学び(読書会),それを批判的に継承していく(参加者による論考),という知の発展の傍流に参加できて感謝しています。本流に参加するためにも,本書を批判的に読めるようもっと学ばないといけないなと思いました。頑張ります。
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