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気象予報と防災 予報官の道 中公新書2520
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気象予報と防災 予報官の道 中公新書2520

永澤義嗣(著者)

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気象予報と防災 予報官の道 中公新書2520

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2018/12/19
JAN 9784121025203

気象予報と防災

¥440

商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2024/02/04

気象予報の基礎や、予報概念の変遷やその背景など学べたのは良かった。予報官がどのような難しさや信念・哲学を抱いて業務にあたっているのかを垣間見れたのも面白かった。 但し特別警報の地域メッシュの記述には、オイオイと思った。 そもそもそこまでの記述は法に基づいてしっかり解説されていた...

気象予報の基礎や、予報概念の変遷やその背景など学べたのは良かった。予報官がどのような難しさや信念・哲学を抱いて業務にあたっているのかを垣間見れたのも面白かった。 但し特別警報の地域メッシュの記述には、オイオイと思った。 そもそもそこまでの記述は法に基づいてしっかり解説されていたのに、急に「その基準の決め方を見ると、ここまで述べてきた広域管理の考え方が色濃く反映しているのがわかる」「特別警報は広域管理の立場から見た危機管理の視点でデザインされている」「通常の警報・注意報とは危機の重大性の尺度が異なる」等とてきとうなことを言っている(よく考えたらこの気象業務法改正は2013年だから、略歴によれば著者が退官したあとのことなんだよな…)。 別に広域管理に使いたいから等という高尚な理由ではなく、府県単位でしか出せないというシステム上の理由なのではないかとも妄想する。それに法律上も、基準について知事や市町村長から意見聴取するという立て付けも何ら通常の警報等と変わらない。 実際著者は、「著しく大きい場合」という定義は「これが危機の広域性を意味するかどうかは別として、」とうやむやにしている記述もあるが(そしてそれまでの議論に危機の重大性の要素として広域性なんて出てこなかったのに唐突感もあり)、なおさら不信感が募る。 また、途中にでてくる用語や概念の厳密性の話は、少し理屈っぽいことが多くて冗長に感じたけど。いつか役立つのかもしれないが・・・。

Posted by ブクログ

2019/12/17

的中して当たり前の天気予報。予報官は何を考え予報を出しているか。気象予報の世界をわかり易く解説する。 「予報官の道」という副題から自伝的な内容かと思ったが本書は全篇気象の入門書。 「ときどき」や「のち」など言葉の定義、観測機器の自動化に伴う予報システムたアルゴリズムの導入。ど...

的中して当たり前の天気予報。予報官は何を考え予報を出しているか。気象予報の世界をわかり易く解説する。 「予報官の道」という副題から自伝的な内容かと思ったが本書は全篇気象の入門書。 「ときどき」や「のち」など言葉の定義、観測機器の自動化に伴う予報システムたアルゴリズムの導入。どうしても人の経験則が求められる予報の世界。 筆者は気象庁を定年退職。退官後すぐに執筆を始めるも妥協を許さぬ性格から6年かかる。その前の執筆依頼を含め都合13年、編集者の長い視点からの企画が素晴らしい作品生んだ。 現役の最晩年。四国の希少台長に就任した筆者は前例にない管轄の首長への訪問を行う。携帯電話番号の交換によるホットライン。市町村長による避難等の命令発令の際の助言などに役に立つ。こういった顔と顔のアナログな関係が有事に活きることは興味深い。 防災に関する提言にも有意義なものが多い。

Posted by ブクログ

2019/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「夕焼けは晴れ」に代表される天気俚諺あるいは観天望気のなかに、「現在の状態を知り、それに何らかの法則を適用して将来の状態を推し量る」という態度を見ることができる。これこそ気象予測の大原則、天気予報の原理にほかならない。(p.34)  ところが、それを知るのは案外むずかしいのである。我々はいまどういう状態に置かれているのか、過去から未来への変遷のなかで現在がどういう段階にあるのかを正しく知ることは、鋭い洞察力なしにはなしえない。天気予報において、現在の状態を正しく知ることができなければ、どんなに優れた予測法をもっていても高精度の結果は期待できない。(p.50)  気象現象の推移には常にゆらぎがあり、可能性に幅がある。その幅が広いか狭いかは日ごとに異なり、また地域や現象によっても異なる。通常は、そうした可能性の幅のなかで、最も確からしいシナリオに基づいて予測や警報が発表されるが、その後の実況系かは多少なりともシナリオからズレるのが常である。(p.72)  市町村よりも広い地域を管轄する機関、たとえば都道府県、各省庁の管区機関、さらには国全体の危機管理を担当する部局にとっては、市町村の分解能をもたせた警報・注意報は、必ずしも使い勝手がよくない可能性もある。現在の高度化した社会では、広域管理に適合する警報・注意報も必要とされているのではないか。  広域管理の観点から見たとき、「機器の重大性」を左右するものは何か。「現象の激しさ」と「災害発生の切迫度」が影響することに変わりはないが、そこにもうひとつ、「現象の広がり」すなわち面積あるいは同時多発性の要素を考慮する必要がある。すなわち、災害の広域性が重要な要素が加わる。激しい現象も、局所的なものであれば、その危機はごく一部のローカルな事象で終わる。しかし、現象の広がりが大きくなれば、大がかりな防災出動や広域応援が必要になり、災害が発生した場合の社会的・経済的影響も大きい。(pp.196-197)  実は、危機感を正しく抱くことは決して容易ではないのだ。たとえば、「雨量100ミリメートル」と聞いたとき、それをどう受け止めれば良いだろうか。その雨量が1時間雨量なのか、それとも24時間雨量なのかで話はまったく異なる。また、その場所が平坦地か傾斜地か、市街地化森林化、川の近くか田舎、堤防は整備されているか、上流側の雨量はどうか、それ以前に降った雨量がどれくらいなのか、さらには、その場所の警報基準がどうなっているか、などといった条件の違いによって、抱くべき危機感は異なるのである。(p.256)

Posted by ブクログ