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主任設計者が明かす F-2戦闘機開発
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 並木書房 |
発売年月日 | 2018/12/10 |
JAN | 9784890633791 |
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主任設計者が明かす F-2戦闘機開発
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
ウン兆円プロジェクトのF-2をどう評価するか考えるために読んでみた。感想としては、日本の防衛産業と政府関係者たちはアメリカの官庁や議会の足並みの乱れをついて強かに立ち回り戦闘機を完成させ、自主開発による技術習得という成果まで得て、ちゃんと元を取ったんじゃないかと。ソ連が崩壊して世...
ウン兆円プロジェクトのF-2をどう評価するか考えるために読んでみた。感想としては、日本の防衛産業と政府関係者たちはアメリカの官庁や議会の足並みの乱れをついて強かに立ち回り戦闘機を完成させ、自主開発による技術習得という成果まで得て、ちゃんと元を取ったんじゃないかと。ソ連が崩壊して世界的に国防に金を割くことに批判が強かった時代に下された意思決定ではあったが、思えばバブルの余力に何とか乗っかっていた。2000年以降だったら葬り去られていただろう。20余年経た現在、日本周囲の防衛事情は、F-2があって良かったというか、なかったらぞっとするという不幸な状況にある。 資料としては貴重な本だが、やや読みにくい。文章が硬いうえに、やたらと引用が多く、その引用の1つ1つが長いため、引用なのか著者の文章なのか見失いやすい。プロの作家の文章ではなく技術者の遺稿なので、そこは仕方がないように思う。
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タイトル通りの本。 元々日本独自開発の意向が強かったが、当時の米国の意向に押し切られ、Fー16の技術を買わされたんだと思ってたんだが、実のところ、その米国内でも色々な立場があって、殆ど新規開発に近かったと。 その、政治的なやりとりはこの本はあまり触れておらず、主に技術的な面、実...
タイトル通りの本。 元々日本独自開発の意向が強かったが、当時の米国の意向に押し切られ、Fー16の技術を買わされたんだと思ってたんだが、実のところ、その米国内でも色々な立場があって、殆ど新規開発に近かったと。 その、政治的なやりとりはこの本はあまり触れておらず、主に技術的な面、実際の開発者達の横顔を描いていて、もうちょっとドラマチックでも良かった気がするが、そういうのは本当は門田隆将さん辺りがやってくれれば良かった気はする。 正直、F-16の方が格好いいと思ってたが、覆った。
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空自のF-2戦闘機の主任設計者による開発回想録(平成21年に書かれた遺稿)。 F-2の開発というと、米側の圧力で名ばかり共同開発となり、F-16の改造なので、日本側にあまり技術的メリットがなく終わった残念なプロジェクトという印象を持っていた。 しかし本書を読むと、F-2の開発...
空自のF-2戦闘機の主任設計者による開発回想録(平成21年に書かれた遺稿)。 F-2の開発というと、米側の圧力で名ばかり共同開発となり、F-16の改造なので、日本側にあまり技術的メリットがなく終わった残念なプロジェクトという印象を持っていた。 しかし本書を読むと、F-2の開発は、改造のような部分的なものではなく1つの新しい戦闘機を作り出す大きなプロジェクトであったこと、日本の戦闘機・航空機開発の技術力・技術者の育成・維持に大きく貢献したこと、名ばかりではなく実質的に機能しかつ成功した稀有な共同開発であったこと、米側に、日本に技術を開示しないことにより逆に日本の技術力を高めてしまったという評価があったこと等がよく理解できた。 GAOの指摘に対する反論や米軍の技術開示の判断について不満等は若干述べられているものの、基本的には開発時に行ったこと、起こったこと、著者が考えたこと等を淡々と振り返る記述となっている点が、記述内容を信頼する後押しとなっている。 官とのやり取りや、GD以外の民民のやり取りについてほとんど触れられていない点は若干不満であるものの、本書の価値を毀損するようなものではない。 個人的には、GD(現LM)の技術者とのやり取りや英語の勉強の仕方といった、日米共同開発を行う上での実態面の話が興味深かった。 空自の次期戦闘機(F-3?)の開発も、日本主導で米国及び英国と技術協力して進められるようであるが、本書を参考にして、日本の航空機・戦闘機開発の技術の育成にとって有意義なプロジェクトになることを望む。
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