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三ノ池植物園標本室(下) 睡蓮の椅子 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2018/12/11 |
JAN | 9784480435675 |
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三ノ池植物園標本室(下)
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三ノ池植物園標本室(下)
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商品レビュー
3.9
13件のお客様レビュー
さて、下巻。…なのだが、お話は植物園標本室からどんどん離れていって、上巻の感想に『いささか面食らった』と書いた庭の井戸の過去の話につながっていく。 上巻で風里を後押してくれた日下さんといい感じになっていくのは良いとして、そこからなんだか思わぬ展開に。 風里が暮らす古い一軒家に眠っ...
さて、下巻。…なのだが、お話は植物園標本室からどんどん離れていって、上巻の感想に『いささか面食らった』と書いた庭の井戸の過去の話につながっていく。 上巻で風里を後押してくれた日下さんといい感じになっていくのは良いとして、そこからなんだか思わぬ展開に。 風里が暮らす古い一軒家に眠っていた過去の複雑な人間関係と悲しい記憶が、二人が交わることで現在に浮かび上がってくる…。 私が好きなこの作者さんのテイストとはかなり異なる話になって、いささか残念。重くて思索的な話にあまり面白く読むことができなかったというのが正直なところ。 上巻の帯に「『活版印刷三日月堂』の原点!」とあったのだが、私にはそうなんだろうかという感じ。
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上巻を読み始めた時の感じとは、まったく違うお話になったような・・・。 不思議なものを秘めていた女性が、大自然に見守られて、覚醒していく物語でもあるのかな。 今と少し昔の話が交錯して物語が進んでいくけど、昔のあの人が今のあの人なのか・・・というのがちょっと多いような・・・個人的...
上巻を読み始めた時の感じとは、まったく違うお話になったような・・・。 不思議なものを秘めていた女性が、大自然に見守られて、覚醒していく物語でもあるのかな。 今と少し昔の話が交錯して物語が進んでいくけど、昔のあの人が今のあの人なのか・・・というのがちょっと多いような・・・個人的には、不動産屋の気のいいおじさんは不動産屋の気のいいおじさんのままの方がよかったかも。 葉さんはもちろんのこと、葉さんの憧れた先輩たちや友達も、時代の影響があるにしても、才がありながら不遇な感じがしたのもさみしかったかな。 でも、主人公のお母さんの持つ、おおらかさがよかったな。あのおばさんの血筋ですものね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
物語としても読み応えが十分であり、詩も書かれるという作者の、描写のひとつひとつが光の粒のように光っているようだった。 身体は命の器であり、それは一つで完結するものではなく、「祖先からずっと繋がった意識みたいなものが、個人のわたしの奥に膨大にふくらんでいて、わたしが死んでも子孫に引き継がれていく。(/)そのつながっていくものから見たら、わたしたちひとりひとりの生は、一回ごとの可能性なのかもしれません」 p,102 とあるように、繋がっていることを自覚し、繋げていくことで人は孤独や有限性を克服することが語られていた。 先に繋げていくものは、子孫もそうだし、創作するもの、発信するものともとれた。 作中、精密に創られたある作品について「祈りのようだ」という段があり、東山魁夷が「描くことは祈ること」と言ったのを思い出した。 祈りとは、世界あるいは自分、あるいはたまねぎ、あるいはまだ見ぬ受け取る人との対話であると思う。 精緻に綴られたこの物語も、隅々まで祈りの気配があった。
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