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マンガ家になる! ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 第1期 講義録
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ゲンロン/トランスビュー |
発売年月日 | 2018/12/01 |
JAN | 9784907188290 |
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
こうの史代の、マンガを手段として使うのが目的、というのを読んで「この世界の片隅に」の表現に対する違和感がなくなるとともにアニメはそれを違う方向に解釈して傑作にしたんだなと感心した。 他の回も面白かったが、基本的にあくまでダイジェストという感じ。
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タイトルだけ見るとマンガ家入門本だけど、技術論やキャラクター論、物語論、市場の状況などを織り込んだマンガ批評本として読むことができ、とてもおもしろかった。 ぼくがリアルタイムでマンガ批評を読んでいたのは2000年代後半、著者名で言うと伊藤剛とか宮本大人くらいまで。それ以降、分析...
タイトルだけ見るとマンガ家入門本だけど、技術論やキャラクター論、物語論、市場の状況などを織り込んだマンガ批評本として読むことができ、とてもおもしろかった。 ぼくがリアルタイムでマンガ批評を読んでいたのは2000年代後半、著者名で言うと伊藤剛とか宮本大人くらいまで。それ以降、分析的なマンガ批評はアカデミズムに回収され、門外漢にはアクセスしにくくなった印象がある。アカデミズムとは別にマンガについて書かれた本はあるんだけど、どれも「このマンガがすごい!」みたいなもので、ぼくが求めていたものと違っていた(もちろん、気がついていないだけで、良書は出ていたんだろうけど)。 マンガ批評を読まなくなってから、リアルタイムのマンガ自体への興味も薄れていき、この10年くらいはもっぱらアメコミや海外マンガを読んでいた。そういう自分にとって、本書は久しぶりに読んだマンガ批評本で、「そう、こういう本が読みたかったんだよ」と思わせる一冊だった。 その面白さを支えているのは、こうの史代や江口寿史、武富健治、田亀源五郎、ヤマシタトモコら豪華ゲスト講師のマンガ家の講義録だろう。みな語りがロジカルな上に熱がこもっていて、想像以上にマンガに対して雄弁だ。「ゲンロンマンガスクール」という学校の講義で、通常のインタビューとは違うからなのかな。日本のマンガ家って、むかしから「後進を育てる=マンガ界への貢献」に意欲的な気がするし。主任講師のさやわか・西島大介による話の引き出し方も見事。 各マンガ家によって手法は違うが、みな共通して「最後までページをめくらせるにはどうすればいいか」について、具体的なビジョンとテクニックを語っていることが印象的だった。それはつまり、読者の存在を意識しているということでもある。武富健治みたいな作家性が強い人でも、そこはすごく気にしているんだよなあ。 装丁も凝っているし、ゲスト講師によるネームの赤入れも、見ていて勉強になる。久しぶりにどっぷりとマンガを読みたくなってきたよ。
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