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東京格差 浮かぶ街・沈む街 ちくま新書1374
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東京格差 浮かぶ街・沈む街 ちくま新書1374

中川寛子(著者)

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東京格差 浮かぶ街・沈む街 ちくま新書1374

定価 ¥968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2018/12/05
JAN 9784480071835

東京格差

¥110

商品レビュー

3.4

6件のお客様レビュー

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2025/09/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

章の中でも何度も同じトピックが主張されるので、読者によってはわかってるよと思いそうだけど、知識が浅い自分にとっては前提の確認が丁寧でありがたかった。主張に対する事例も多く挙げられていて説得力がある。ただ、大体の事例に対して「とはいえ課題はまだある」「これからに期待」みたいな締めが多いと思った。 個人的なメモ ・江戸時代の狭く密集した暮らしを嫌い、明治から昭和初期にかけて「閑静な住宅街」は人気が出たが、一方で郊外から時間と交通費をかけて通勤するスタイルは中間層以上の人にしか現実的ではなかった。 ・昭和30年代以降、本格的に職住分離が始まる。単機能化された街である団地やニュータウンが大量に作られた。しかし1997年以降、日本人の平均年収は減り続け、共働き家庭が増加した。利便性に欠け、子連れには狭い間取りの団地には高齢化する親世代が取り残されていく。 ・不動産はラクして儲かる、値上がりするというバブル世代の刷り込みによってサラリーマン大家が急増し、相続対策のアパートが多く建設されている。その結果、空き家あるいは将来の空き家が増える。 ・女性誌は谷根千や清澄白河など、まだ発見されていないスポットを見つけるのが上手 ・街選びの基準は ①職場に合わせる(職住近接) ②自分のやりたいことに合わせる(自己実現) ・「住みやすさ」ってなんだろう? ・ある街に引っ越してきてもらい、長く住んでもらうためにはどんな取り組みが必要なのか? ↓ ①団地再生 リノベーションなどによって高齢者以外の世代を引き込む。高齢者の就業先を提供する。それによって多世代交流を生み出す。 ②「ひらいた」街づくり 物理的にも精神的にも開いた街が賑わう。テラス席や中が見える店など。大家やオーナー、不動産会社が地域の人に対して場所を開く試みが複数。 ③ストロングタイよりウィークタイ 深く強い関係性というより、ゆるやかなネットワークの形成によって、アイデアを刺激するきっかけにする。 ④住宅街に住む女性の就業/創業支援 通勤に時間がかかる千葉や埼玉の住宅街に住む女性は、高学歴の傾向があり優秀な人材になり得る可能性がある。自宅付近で仕事やリモートワークができる空間をつくることで、共働きを実現し、街に住み続けてもらう狙い。シェアオフィスなど。 ⑤スペックよりも街への誇りや人間関係 各種手当がもらえるか、待機児童は何人くらいか……などの数値は、将来的に変動するため住人にとって「住みやすさ」の根拠になるとは言いきれない。街としても、より良い条件の街があれば引っ越される。街に住む理由として、その場所の歴史や誇りについてアピールしたり、交流のきっかけとなるコミュニティ作りに注力した方が、住みやすさにつながり、街の価値を高める。

Posted by ブクログ

2022/09/11

『#東京格差』 ほぼ日書評 Day651 なかなかに面白いが、評価の難しい一冊。 不動産関係者とか一部の方を除いて、もし、この本を楽しみたいと思われたら、次の読み方をお薦めする。 まず、第一部「過去」。全体の2割ほどを占めるが、これは読み飛ばし、後から読むのが、良かろう。...

『#東京格差』 ほぼ日書評 Day651 なかなかに面白いが、評価の難しい一冊。 不動産関係者とか一部の方を除いて、もし、この本を楽しみたいと思われたら、次の読み方をお薦めする。 まず、第一部「過去」。全体の2割ほどを占めるが、これは読み飛ばし、後から読むのが、良かろう。これまでの東京という都市の変遷、住宅ないし土地利用行政の失敗に関する記述が大半。 第二部「現在」。これは「部」といいつつ、全体の5%もないので、その後の記述の伏線として確認しておこう。 第三部「未来」。この部だけで、全体の7割を占めるという、あまりにアンバランスな章立てだが、その前半で語られる、都市作り事例は、一読に値する。 著者が良しとする街のスタイルは、古くは「入会地」と呼ばれた(第一部に詳述)公有地でも私有地でもない、地域のみんなで所有し、管理し、そこからの便益も共に享受する類のものだ。 短期的な投資回収率をmaximizeする代わりに、そうした緩衝地帯を設けることで地域としての魅力を高め、人が集まるようになれば、中長期的なリターンが最大化できるという論。 なるほど、その主張自体は非常に納得感あるが、各論の評価においては、やや牽強付会の感も禁じ得ないものがある。 一例として、町会で実施されているBBQ会を視察して、地域交流ができている…と判断するケースなどである。 もちろん、それ自体が悪いことではないが、仮に千人規模の流入人口がある地域で、せいぜい数十人のBBQだけを見てよしとするのは、いかがなものか。 また、2018年(コロナ前である)刊の本書で、溝の口を持ち上げる等、真に独立して(関連業者の影響が一切無く)街づくりの評価ができているのか、個人的に怪しく思う箇所もある。既に、タワマンが林立し、一本しかない通勤路線が明らかにパンクしている状況に陥っていたように記憶するが、どうだろう。 https://amzn.to/3xh1b4x

Posted by ブクログ

2021/10/31

”閑静な住宅街”に対する問題提起に納得。 昔は特に閑静な高級住宅街では女中などがいるため商業施設が近くにあるなどの生活利便性は大して重要ではなかった。時代が変わり現代の生活スタイルにそぐわなくなっている。 また、専業主婦が一般的だった時代と比べ、共働きで子育てや家事をこなすため...

”閑静な住宅街”に対する問題提起に納得。 昔は特に閑静な高級住宅街では女中などがいるため商業施設が近くにあるなどの生活利便性は大して重要ではなかった。時代が変わり現代の生活スタイルにそぐわなくなっている。 また、専業主婦が一般的だった時代と比べ、共働きで子育てや家事をこなすためには通勤利便性は重要。一時代前の職場と家を分離する考え方はもう古い。 ただ、本書はコロナ以前の書籍である。リモートワークに代表される今後の働き方の変化に対して、居住地への捉えがどのように変わっていくかはしっかりと見極めていきたい。街に新陳代謝があることが非常に重要と考えるため、定住者が多い街や戸建中心のエリアよりも流動性が高い街がいいのかもしれない。(有名な大学がある街はそういう意味でいいかも)

Posted by ブクログ

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