1,800円以上の注文で送料無料

無子高齢化 出生数ゼロの恐怖
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

前田正子(著者)

追加する に追加する

無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

定価 ¥2,090

220 定価より1,870円(89%)おトク

獲得ポイント2P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

9/24(火)~9/29(日)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2018/11/28
JAN 9784000022330

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

9/24(火)~9/29(日)

無子高齢化 出生数ゼロの恐怖

¥220

商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/08/02

 少子化のスピードが早いことが気になり、網羅的に少子化の原因を知りたいと思って読んでみた。 「無子高齢化」という刺激的なタイトルと、著者が横浜副市長を経験しており、自治体の現場を知っていること、女性であることから本書を選択した。  2018年の刊行なので、平成が終わる時期。映画『...

 少子化のスピードが早いことが気になり、網羅的に少子化の原因を知りたいと思って読んでみた。 「無子高齢化」という刺激的なタイトルと、著者が横浜副市長を経験しており、自治体の現場を知っていること、女性であることから本書を選択した。  2018年の刊行なので、平成が終わる時期。映画『万引き家族』が話題になった時期の書籍である。当然、新型コロナ危機は発生していない。コロナ以前の「少子化対策の失敗の歴史」をたどることに成功している良書だ。  就職氷河期に社会にでた団塊ジュニア世代が、正社員になれなかったことで、生活が不安定になり、少子化が促進したことがデータをもとに詳述されている。本書は、重要な事実を、太ゴチックで印刷しているので、手早く要点を理解することができるのがありがたい。  私にとって発見だったのは、少子化の解決策としての移民の位置づけだった。 --- 実は1992年、旧労働省産業安定局は『外国人労働者受け入れの現状と社会的費用』で、外国人の受け入れのメリット・デメリットを研究している。 彼らが日本人と同程度の所得を得て働いた場合の納税や社会保険料などの社会的便宜と、同時に生活者として医療や教育を日本人と同じように受け、がいこくじっ向けの通訳サービスや日本語教育などを整備した場合の行政コストの、いわば「入り」と「出」の試算である。 50万人の外国人労働者を受け入れた場合、単身では「入り」の方が多いが、配偶者が来た場合はコストが便益の倍になる。さらに学齢期の子どもが二人いると,教育費や居住対策費が必要になり、扶養家族が増えるにつれ、税収も下がるため、1年でメリットの4.7倍にあたる約1兆4000億円ものコストが発生するという。 ---  日本政府は、外国人の定住移民の増加を拒否している。国民もそれを批判していない。    著者は、少子化対策のために必要な施策を提案しているが、その実現のためには,政治家の決断、そしてそれを支持する高齢者中心の有権者の政治決断が求められる。  これまでの少子化失敗の歴史をみるかぎり、実現の可能性は低い。  国内で子どもが増える可能性は低い。  移民で子どもを増やす政治決断はしない。   日本の少子化対策はきわめて悲観的、という分析の書である。 2020年の新型コロナ危機、さらに気象変動による大水害の続発で、国も自治体の予算は枯渇しつつある。  さらに少子化は進むだろう。著者が指摘するように、それは、子どもがいない=無子、の社会に日本が向かっている。

Posted by ブクログ

2020/01/05

◯これまでの国の子育て施策を総括し、これからの少子化対策をいかにすべきかを語る。 ◯移民施策、とりわけ近年議論されていた新たな在留資格を導入した場合の社会保障施策に対する検討もされており、新しい。 ◯とはいえもはや少子化対策は一朝一夕には解決しないものであることが確実であるため、...

◯これまでの国の子育て施策を総括し、これからの少子化対策をいかにすべきかを語る。 ◯移民施策、とりわけ近年議論されていた新たな在留資格を導入した場合の社会保障施策に対する検討もされており、新しい。 ◯とはいえもはや少子化対策は一朝一夕には解決しないものであることが確実であるため、これ以上少子化が進ま無いように、できれば盛り返すためにはどうするかを考え続ける必要がある。

Posted by ブクログ

2019/06/29

まず、「無子高齢化」というタイトルを見て、私は、「やられた」と思った。 そう、これから日本が直面する最大の加田は、「少子」ではなく、「無子」なのである。 この本が、他の「少子化本」と一線を画しているのは、著者の前田氏が横浜市副市長という経歴の持ち主であることから、行政的な立場か...

まず、「無子高齢化」というタイトルを見て、私は、「やられた」と思った。 そう、これから日本が直面する最大の加田は、「少子」ではなく、「無子」なのである。 この本が、他の「少子化本」と一線を画しているのは、著者の前田氏が横浜市副市長という経歴の持ち主であることから、行政的な立場から「少子化」の解決策についてのアプローチを試みている点である。 実際、本書で著者は、その対策案として、行政的な視点から5つの案を提起している。 その提起された5つの案から、私は、非正規社員や外国人労働差の増加、奨学金の返済問題、家事・育児時間の増加など、様々な要因が重なり合い、我が国は少子化が進展してきたことを改めて認識させられた。そして、少子化対策は、行政において、子育て担当部署のみならず、経済振興、教育委員会、そして男女共同参画や国際を担当する部署が連携をして対策を講ずる必要があるのではと感じた。まさに、あらゆるエビデンスを得て著者が主張するように、まず、少子化対策とは、若者が経済力をもつような基盤整備が求められるのではないだろうか。 2017年の合計特殊出生率は、1.43である。このままだと、早くも3世代目の時点で、日本で生まれる子供の数は半分になってしまう。 無子高齢化時代の予兆は、すでにわが国で始まっている。生産年齢人口の減少に伴い、外食産業やコンビニエンス業界では、人手不足により、営業時間の短縮などに迫られている。 今まで当たり前と思っていたサービスが受けられなくなる。著者は、このまま日本の農家の減少と高齢化が進めば、畑が急な傾斜にあって、機械化も難しいミカンが食べられなくなるのではと危惧している。 「無子高齢化」時代の到来。我が国は、他の諸国と比較し、いち早く、その時を迎える。 その時を変えるべく、私たちは、行動を起こさなければならない。 本書を読んで、いま、始めるべきことを始めなければと思った。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品