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巨大なラジオ/泳ぐ人
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/11/30 |
JAN | 9784105070717 |
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巨大なラジオ/泳ぐ人
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『翻訳文学試食会』#40にて、表題作「泳ぐ人」が紹介されていたので、一読。 家族や親族関係の心理描写とそれらを取り巻く環境の描写が積み重なって物語が進行し、なんとなく漂う不安が全体を覆いながら、最後まで読んでも結局その不安が大きくなるわけでもなく、なんとなくの不安で終わるという...
『翻訳文学試食会』#40にて、表題作「泳ぐ人」が紹介されていたので、一読。 家族や親族関係の心理描写とそれらを取り巻く環境の描写が積み重なって物語が進行し、なんとなく漂う不安が全体を覆いながら、最後まで読んでも結局その不安が大きくなるわけでもなく、なんとなくの不安で終わるという調子の作品が多い。 私のお気に入りは”泳ぐ人”、”林檎の中の虫”。 ”泳ぐ人”は、郊外の戸建てに住む主人公が、少し離れたところにある知人の家から自宅まで、家々の庭にあるプールを泳いで帰ろうとするという物語。最初は調子よく泳いでいくのだが、疲労や天候の変化が積み重なり、不安がひたひたと近寄ってくる。 ”林檎の中の虫”は、幸せそうな家族のあら探しをしようとする作品。収録作品の中では、意外な結末を迎えるものではあるが、それが逆にねっとりとした不安を残すことになる。 この小説は読者が通勤時に読むように書かれた作品とのことで、私もそのように読んでみたが、確かに描く作品15~20分程度で読めるものが多い。
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○県立図書館より。 ○ここ最近ずっと英米文学をおいかけていて、ジョン・チーヴァーは多分別のアンソロジーに収録されていた作品が良かったから、個人作品集の本書を借りてきたのだった。 ○チーヴァーの作品のうち、「シェイディー・ヒル」という架空の高級住宅街を舞台にした短編群が特に好き。シ...
○県立図書館より。 ○ここ最近ずっと英米文学をおいかけていて、ジョン・チーヴァーは多分別のアンソロジーに収録されていた作品が良かったから、個人作品集の本書を借りてきたのだった。 ○チーヴァーの作品のうち、「シェイディー・ヒル」という架空の高級住宅街を舞台にした短編群が特に好き。シェイディー・ヒル・サーガと言ってもいいんじゃないか? ○クリーンで、きれいに区画が揃っていて、住人はみな一定以上の所得を持つ「ちゃんとした人たち」で、おうちの中は専業主婦の奥様がいつもきちんと目を配っている。住人同士の交流もさかんで、しょっちゅうホームパーティーやったり、ディナーに招いたり招かれたりしている。 でもその住人達は、いずれも心に悩みや、苦しみ、息苦しさを隠し持ち、誰にも言えそうにない奇矯な執着や悪癖を持っていたりもする「ふつうの人たち」。苦しい思いをしつつも、全員で共謀するかのように「シェイディー・ヒルはクリーンで素敵な住宅街」という共同幻想を作り上げている。みんな、良き住人、良き隣人、良き夫、良き妻を演じているから、そこから逸脱する者たちに対してはとても冷淡なふるまいを見せたりもする。…主にこの設定の短編は、1950年代前後に描かれているのだが、その時代のアメリカにはほんとにこういう郊外の高級住宅街があったのかな?と思いをはせたりもする。 いいな、50年代のアメリカ…。
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ジョン・チーヴァーという名前は,実は聞いたこともなかったが,妻に勧められて読んでみた. 主人公は大抵はニューヨーク近郊の住宅地に住む中産階級の白人男性.彼がひょんな事からジリジリと奇妙な方向に進んでいってしまう様子が描かれる. 「大抵は」と書いたので,同じ設定の連作ものと思われる...
ジョン・チーヴァーという名前は,実は聞いたこともなかったが,妻に勧められて読んでみた. 主人公は大抵はニューヨーク近郊の住宅地に住む中産階級の白人男性.彼がひょんな事からジリジリと奇妙な方向に進んでいってしまう様子が描かれる. 「大抵は」と書いたので,同じ設定の連作ものと思われるかもしれないが,決してそうではない.似たようなスタート点から,よくもこれだけ多種多様な「奇妙な方向」を思いつき,しかも高い完成度で仕上げるものだと驚嘆する.
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