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巨大なラジオ/泳ぐ人
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巨大なラジオ/泳ぐ人

ジョン・チーヴァー(著者), 村上春樹(訳者)

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巨大なラジオ/泳ぐ人

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2018/11/30
JAN 9784105070717

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商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2025/03/23

今年日経のコラムでチーヴァーが紹介されていたのがきっかけで村上春樹訳の短編集も手に取りました 表題作の「巨大なラジオ」他者の会話が聞こえるという非現実的なエピソードが作品の流れを作り、本来顕になるはずのない他者の「生の」エゴイズムや揺れる心情、そして自分の内なる声もまた他者に聞...

今年日経のコラムでチーヴァーが紹介されていたのがきっかけで村上春樹訳の短編集も手に取りました 表題作の「巨大なラジオ」他者の会話が聞こえるという非現実的なエピソードが作品の流れを作り、本来顕になるはずのない他者の「生の」エゴイズムや揺れる心情、そして自分の内なる声もまた他者に聞かれているのではないかという不安、なんともいえない不気味な作品ですがその不穏な空気はチーヴァーの他の作品と比べ際立っている 唐突だけれども同じく村上春樹訳のカーヴァーの「足元を流れる深い川」を思い出した

Posted by ブクログ

2025/03/21

とりあえず3作品を読んだ。読み終わると不穏な不安定な心持になる。チーヴァーの世界ではあるのだが・・って今回初めて読んだのですが、訳が村上春樹なので、少し村上ワールドの空気も感じてしまう。 「巨大なラジオ」1947 結婚9年、子供二人、それなりの収入の夫婦。メイドもいる。ラジオの...

とりあえず3作品を読んだ。読み終わると不穏な不安定な心持になる。チーヴァーの世界ではあるのだが・・って今回初めて読んだのですが、訳が村上春樹なので、少し村上ワールドの空気も感じてしまう。 「巨大なラジオ」1947 結婚9年、子供二人、それなりの収入の夫婦。メイドもいる。ラジオの具合が悪くなり、夫はラジオを買い、翌日それは届けられた。とても大きなラジオだった。ところがそのラジオから近隣の家庭の会話が聞こえてくるのだ。結局修理してもらい会話は聞こえなくなるのだが・・ 思いもよらぬ結末。ラジオを仲介に家庭や夫婦の危うさを突く? 「ぼくの弟」1951 姉一人に男兄弟3人、みな40前後あたりか。父は幼いころ溺れて死に、母は健在。末っ子の弟は他の3人とも母とも意思疎通があまりよくない。弟がいるとそれ以外の家族に緊張感が走り、不愉快な雰囲気になってしまう。弟のせいなのか、それともそれ以外の家族のせいなのか。ある日弟が、仕事の空きの日ができたので島の別荘に滞在したいとの手紙。それではと久しぶりに皆が集まるが・・  やはり弟との齟齬は始まり・・  う~ん、これもなんとも気持ちが下がる終わり。 家族の中で浮いてしまう人、というのを描いた? 別荘の風俗がおもしろい。別荘族の間でのパーティ。アメリカではこういう層のこういう風俗があったのか。 「泳ぐ人」1964 これはなんともぶっ飛んだというか。映像にしたらおもしろいんじゃないか。ある日私はある家のプールで泳いでいた。自宅は8マイル離れていて、そこでは娘達4人がいるはずだ。ふと、家まで各家々のプールで泳ぎながら帰れないものか? との考えが浮かび、実行に移すが・・  なんとも突飛な行動。私の頭のなかの幻影か。。。 設定場所として家々にはプールがある、アメリカ映画に出てくる場合もあるか、というような街を頭に浮かべる。 なんとブク友感想を読んでいたら、バート・ランカスター主演で「泳ぐ人」として1968に映画化されていた。バート・ランカスターか・・ 好きな俳優なのだが、読んだイメージと違う。いい男すぎ? 「巨大なラジオ」ニューヨーカー:1947.5.17号 「ああ、夢破れし街よ」ニューヨーカー:1948.1.24号 「サットン・プレイス物語」ニューヨーカー:1946.6.29日号 「トーチソング」ニューヨーカー:1947.10.4号 「バベルの塔のクランシー」ニューヨーカー:1951.3.24号 「治癒」ニューヨーカー:1952.7.5号 「引っ越し日」ニューヨーカー:1953.3.29号 「シェイディー・ヒルの泥棒」ニューヨーカー:1956.4.14号 「林檎の中の虫」単行本「シェイディー・ヒルの泥棒」のために書き下ろされたようだ。雑誌掲載なし。1956から57に書かれたもよう。 「カントリー・ハズバンド」ニューヨーカー:1954.11.20号 「深紅の引っ越しトラック」ニューヨーカー:1959.3.21号 「再会」ニューヨーカー:1962.10.27号 「愛の幾何学」サタデー・イブニング・ポスト:1966.1.1号 「泳ぐ人」ニューヨーカー:1964.7.18号 「林檎の世界」エスクァイア:1966.12月号 「パーシー」ニューヨーカー:1968.9.21号 「四番目の警報」エスクァイア:1970.4月号 「ぼくの弟」ニューヨーカー:1951.8.25号 「何が起こったか?」(エッセイ)単行本『フィクションを理解するために』1959(いろんな作家のアンソロジー)に収録 「なぜ私は短編小説を書くのか?」(エッセイ)ニューズウィーク:1978.10.30号 対談:村上春樹×柴田元幸 2018.11.30発行 図書館

Posted by ブクログ

2024/11/23

『翻訳文学試食会』#40にて、表題作「泳ぐ人」が紹介されていたので、一読。 家族や親族関係の心理描写とそれらを取り巻く環境の描写が積み重なって物語が進行し、なんとなく漂う不安が全体を覆いながら、最後まで読んでも結局その不安が大きくなるわけでもなく、なんとなくの不安で終わるという...

『翻訳文学試食会』#40にて、表題作「泳ぐ人」が紹介されていたので、一読。 家族や親族関係の心理描写とそれらを取り巻く環境の描写が積み重なって物語が進行し、なんとなく漂う不安が全体を覆いながら、最後まで読んでも結局その不安が大きくなるわけでもなく、なんとなくの不安で終わるという調子の作品が多い。 私のお気に入りは”泳ぐ人”、”林檎の中の虫”。 ”泳ぐ人”は、郊外の戸建てに住む主人公が、少し離れたところにある知人の家から自宅まで、家々の庭にあるプールを泳いで帰ろうとするという物語。最初は調子よく泳いでいくのだが、疲労や天候の変化が積み重なり、不安がひたひたと近寄ってくる。 ”林檎の中の虫”は、幸せそうな家族のあら探しをしようとする作品。収録作品の中では、意外な結末を迎えるものではあるが、それが逆にねっとりとした不安を残すことになる。 この小説は読者が通勤時に読むように書かれた作品とのことで、私もそのように読んでみたが、確かに描く作品15~20分程度で読めるものが多い。

Posted by ブクログ