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プーチンとロシア革命 百年の蹉跌
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2018/11/26 |
JAN | 9784309227559 |
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プーチンとロシア革命
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
ロシア革命から、ソ連崩壊、プーの台頭までをかなり丁寧に、分かり易く追ってくれている。あんまりこんな風に調べたこともなかったので面白かった。 もともと、机上の空論である「科学的」社会主義を、その中ですら理想的な成熟した人間が担うべきと言われていた共産主義を、そのレベルでもない活動...
ロシア革命から、ソ連崩壊、プーの台頭までをかなり丁寧に、分かり易く追ってくれている。あんまりこんな風に調べたこともなかったので面白かった。 もともと、机上の空論である「科学的」社会主義を、その中ですら理想的な成熟した人間が担うべきと言われていた共産主義を、そのレベルでもない活動家が振り回したらどうなるか。 血の雨。 そんな話かな。 彼の国は、そのおかげでああいう民族性になったの、ああいう民族だから、受け入れて来たのか、そこはよくわからなかった。
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1900年初期から歴史を辿りながら今のプーチン政権に至るまで、様々な出来事を解説。読み応えはある。ここまで細かくなく、概要が分かるだけでも良かった。過去から一体何を学んだのだろうか?と今は思う。
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帝政ロシア末期に現れたレーニンの過ちを最も早い段階から見抜いたのが激しく衝突したメンシェビキ派のマルトフ。レーニンが目的のためにいかなる手段も正当化されるという考えだったのに対し、マルトフは道徳的側面に拘った。この戦いの結末が変わっていたらソ連もロシアも相当異なる道を歩んだ可能性...
帝政ロシア末期に現れたレーニンの過ちを最も早い段階から見抜いたのが激しく衝突したメンシェビキ派のマルトフ。レーニンが目的のためにいかなる手段も正当化されるという考えだったのに対し、マルトフは道徳的側面に拘った。この戦いの結末が変わっていたらソ連もロシアも相当異なる道を歩んだ可能性があると思うと、歴史にifは無いが嘆かわしい。現在に至るまで。皇帝の専制にも似た非効率な統治、権力の腐敗と機能不全は何ら変わっていない。 ストルイピン首相(皇帝に起用された人物)についても触れられている。日露戦争後の疲弊の地に現れ、革命勢力の粉砕を図る恐怖政治を敷いた。国民の大多数を占める農民を革命運動から引き離そうとしたが、改革の半ば暗殺される。ストルイピンは17年革命を避けうる唯一の男だったという事が評価されているが、彼を尊敬しているプーチン路線は正に強権による安定と経済発展なのである。 また日本人として面白かったのは革命に裏で支援したのが明石工作という事だ。本当に成功しだからどうかは不明だが、ロシアでは今日に至る迄、明石工作を最初のカラー革命だったと評する論文もあり。プーチンが裏で米国が糸を引いてると疑念を抱き、自国への波及を病的に警戒する姿勢に通じている。
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