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芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2018/11/22 |
JAN | 9784000613040 |
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
ワイルド,ビアス,ポーといった名だたる作家の短編の面白さはもとより 「月明かりの道」から「藪の中」 「The Critics」に「MENSURA ZOILI」 と手元に芥川の本を用意して その繋がりを思いながらの乱読が凄く楽しい 特に好きなのは 「月明かりの道」ビアス 「林檎」ウ...
ワイルド,ビアス,ポーといった名だたる作家の短編の面白さはもとより 「月明かりの道」から「藪の中」 「The Critics」に「MENSURA ZOILI」 と手元に芥川の本を用意して その繋がりを思いながらの乱読が凄く楽しい 特に好きなのは 「月明かりの道」ビアス 「林檎」ウェルズ あとはやはり芥川龍之介が訳したとされる「アリス物語」の一部 各編冒頭の澤西さんによる解説も興味深いです
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大正13〜14年(1924〜25)に編纂された旧制高校のための英語読本全8巻。芥川龍之介がそのような編纂の仕事をした事があったとは知りませんでした。その中から怪異•幻想譚を精選し、新訳でまとめたのが本書です。オスカー•ワイルドやH•Gウェルズなど、現代でも名前を知られた人もいれば...
大正13〜14年(1924〜25)に編纂された旧制高校のための英語読本全8巻。芥川龍之介がそのような編纂の仕事をした事があったとは知りませんでした。その中から怪異•幻想譚を精選し、新訳でまとめたのが本書です。オスカー•ワイルドやH•Gウェルズなど、現代でも名前を知られた人もいれば、全く顧られることのない人もいます。私は芥川龍之介の代表作を"いくつか読んだ"程度の知識しかないので、"この作品があの著作にインスピレーションを与えた"というような解説がついているのがありがたかったですね。 それにしても、全8巻のうち2冊を幽霊•怪奇小説で固めたってのが、芥川龍之介らしいエピソードですよね。そんな仕事であっても怪奇趣味全開。好き(笑)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本の性質上、怪奇幻想好きなら既読の話が多いと思う。 巻頭の身勝手な巨人も確かに読んでいる。だけど、どこが身勝手なの? 留守にしている間に自分の私有地に勝手に近所の子供が入り込んで遊び場にしていたら、追い出すのが当然でしょ? まあ、子供って悪さするし散らかすし。ボランティアで町内の公園に花壇を作っているけれど、そこに遊びに来る子供たちって、ゴミ捨て放題うっかりすると花壇も踏んづけていくよ。町内は基本的に持ち家のミドルミドルクラス、低収入では住めない地域なのである程度以上の家庭の子供の筈なんだが。庭園は本来囲われ守られた庭なので、巨人は間違っていないと思うのだがね。 誰も見たことのない小さな子供が幼児イエスなのはこの手の話のお約束、最後に安らかに天国に行ってしまうのも定番のオチなのだけれど、これはキリスト教文化圏、特にカトリックに多い感じ。日本では、いつまでも幸せに暮らしました、と言うのが普通じゃない?たとえ、おじいさんおばあさんの話でそう先はないだろうと思える話でも。キリスト教の話では若い主人公の場合でも、最後は天国に旅立ちました、なんてなっているのが多いように思うのだけれど、考えすぎかな? 今更だけれど、童話にも、と言うか童話にこそ無造作に文化の違いが現れるよね。
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