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炎の色
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2018/11/20 |
JAN | 9784152098115 |
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商品レビュー
3.9
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「天国でまた会おう」の続編。エドヴァールの姉、マドレーヌが主人公。「天国でまた会おう」の終わりでは、夫プラデル元中尉との関係など、マドレーヌはこれからどうなるのかなあ、と心配。が、案ずることはなかった。以外に打たれ強いマドレーヌだった。 1927年から1933年、第一次世界大戦...
「天国でまた会おう」の続編。エドヴァールの姉、マドレーヌが主人公。「天国でまた会おう」の終わりでは、夫プラデル元中尉との関係など、マドレーヌはこれからどうなるのかなあ、と心配。が、案ずることはなかった。以外に打たれ強いマドレーヌだった。 1927年から1933年、第一次世界大戦後のちょっとの間の休息から、しかしまた恐慌やナチスの台頭など、社会は激動の時代へ。その時代のなかにルメートルによって散らされた人々が生を生きる。正直者、悪者、怠け者、みんなしたたか。 冒頭はマドレーヌの父の葬儀。そう、銀行家の父が死んだことでマドレーヌは深窓の令嬢ではいられなくなる。相続した財産をめぐり、親戚や銀行周辺の人々が魔の手を伸ばす。「天国でまた会おう」でもマドレーヌとプラデル中尉の結婚で、マドレーヌが意外にも冷めているところが描かれていたが、マドレーヌは折々につけくじけない。この打たれ強さが小気味いい。 そしてマドレーヌの息子ポール。祖父の葬式時には7才になっていたが、なんと家から出立する葬列の棺桶に3階から飛び降り激突、半身不随となってしまう。この理由は最後の頃に明かされるのだが、このポールもくじけないのだ。これはマドレーヌの弟エドヴァールが戦地で顔面を無くしても芯ではくじけなかったところに重なる。そして一発逆転である企みを考えるところもエドヴァールを受け継いでいるところがおもしろい。 エピローグによってその後のそれぞれの人生も知らされる。ゆるい勧善懲悪的な道のり。 2018発表 2018.11.20初版 図書館
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ピエール・ルメートル 4作品目。 「天国でまた会おう」の続編。エディアールの姉・マドレーヌ・ペリクールの華麗なる復讐劇。 第2章 扉のエピグラフ「神々が大いに楽しむため、英雄は高みから落ちねばならない」が、Good。 続編とのことですが、前作の登場人物の葬儀から始まる。基本的に別の物語。 主人公マドレーヌが、落ちぶれてゆく姿は、かつてバブル崩壊時の日本中の投資家のようで、ぞっとした。このとき、世間では、”自己責任”という免罪符が流布し混乱を避けた。きっと、フランスでも同じだったのではないか?と。ただ、「新聞が嘘のニュースを」は、大本営発表と同じことを指しているのだろうか。 怖い世の中だ。 復讐劇は、作戦が安直のように感じたのは、なぜだろう。恐らく、レオンスを前半も後半も手先のように、使い過ぎていたからかもしれない。特に重婚をネタにして、そこまでやらせるか?と感じる。ただ、「二人目の夫とその財産、一人目の夫と自由。一番価値があるのはやっぱり自由だと思う」が、フランスらしいかもしれない ただ、ポールに対する復讐を行う時、「あなたのモラルは、これを認めているんですか?」に決意を示すマドレーヌの姿は本物だと。
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やっぱり外れない 大どんでん返しだとも思わなかった 気になっていたポール・・・ 三部作らしいけど ちょっと雰囲気違います
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