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百姓一揆 岩波新書1750
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2018/11/20 |
JAN | 9784004317500 |
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百姓一揆
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
単純な百姓一揆の解説書ではなく、近世日本の政治思想史の本です。「仁政イデオロギー」という概念をメインに据えて、江戸時代の政治思想を理解できるように叙述されています。今日の日本社会にまでつながる、テーマだと思えてきました。
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「一揆」の実態はどのようなものであったか、それは時代ごとにどのように異なっていたか、現代の私たちが思い描く「一揆」イメージだけでなく、「一揆」を語る史料の記述がどれくらいまで実態とかけ離れているか、そのズレがどのように生み出されてきたか。「一揆」という歴史学の概念の研究を通じて、...
「一揆」の実態はどのようなものであったか、それは時代ごとにどのように異なっていたか、現代の私たちが思い描く「一揆」イメージだけでなく、「一揆」を語る史料の記述がどれくらいまで実態とかけ離れているか、そのズレがどのように生み出されてきたか。「一揆」という歴史学の概念の研究を通じて、科学的な概念がどれほどまでにフィクションの世界と地続きのものであり、学術的な努力の積み重ねが「場」の外の要因に左右されながらも、その概念の理解を徐々に正確なものとしていく様が示されている。科学の科学、知識社会学、科学哲学論の材料として読むと面白い。
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政治思想史家の若尾さんが百姓一揆というでかいタイトルで新書を出すという事で喜び勇んで買った。内容は、さすがに近世史の第一線のかたなだけあって序盤で上手に百姓一揆についての近年の研究の成果をまとめてくれている。途中からは本人も言っているがおそらく『太平記』読みの時代的な(こちらは積...
政治思想史家の若尾さんが百姓一揆というでかいタイトルで新書を出すという事で喜び勇んで買った。内容は、さすがに近世史の第一線のかたなだけあって序盤で上手に百姓一揆についての近年の研究の成果をまとめてくれている。途中からは本人も言っているがおそらく『太平記』読みの時代的な(こちらは積読)話が中心になってきている。まあ、序盤とまとめだけでも、百姓一揆についてコンパクトに学びなおせたので良かったと思います。なお、思想史家だけあって、百姓一揆の事件というよりかはテクストとしての、または史料に描かれた百姓一揆像ないしは伝承されたことについて重きを置いている。最後の方で須田努氏の研究に触れられて、幕末期の悪党は、「顕彰」されなくなることへの「怖さ」というものには首肯できる。
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