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裏関ヶ原 講談社文庫
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裏関ヶ原 講談社文庫

吉川永青(著者)

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裏関ヶ原 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2018/11/15
JAN 9784065129067

裏関ヶ原

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商品レビュー

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2024/01/23

 裏関ヶ原のタイトル通り、通常焦点の当たらない人物に光を当てた短編集。派手さはないものの、それぞれ興味深く読んだ。黒田如水、最上義光の動きは知っていたが、佐竹義宣や織田秀信の戦いなどは初めて知った。  中でも細川幽斎の『細き川とて流れ途絶えず』が一番良かった。歌人である幽斎らしく...

 裏関ヶ原のタイトル通り、通常焦点の当たらない人物に光を当てた短編集。派手さはないものの、それぞれ興味深く読んだ。黒田如水、最上義光の動きは知っていたが、佐竹義宣や織田秀信の戦いなどは初めて知った。  中でも細川幽斎の『細き川とて流れ途絶えず』が一番良かった。歌人である幽斎らしく関ヶ原の戦いを切り取る所が新しく、実に風流。幽斎と忠興、細き川が徳川という川に流れて力を与え、生き永らえる、そんなタイトルが非常に趣深い。  全体を通して、石田三成への作者の好評価を感じられ、三成好きとしては非常に嬉しい。特に三成に敵対した如水が彼を評価する場面から三成の政治家としての有能さを評価していることが窺えた。作者の『治部の礎』は未読で大事に積読していたが読んでみたい気持ちになった。

Posted by ブクログ

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