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砂の街路図 小学館文庫
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砂の街路図 小学館文庫

佐々木譲(著者)

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砂の街路図 小学館文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2018/11/06
JAN 9784094065763

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砂の街路図

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2024/07/08

佐々木穣さんの「砂の街路図」読了。 不思議なミステリー小説でした。 ページをめくると、まずは「運河町の街路図」という地図が載っている。札幌からも近いという設定の架空の町。石狩川の旧流路の三日月湖に隣接していて、街の中に運河が巡らされている。その町で20年前に父親が事故で亡くな...

佐々木穣さんの「砂の街路図」読了。 不思議なミステリー小説でした。 ページをめくると、まずは「運河町の街路図」という地図が載っている。札幌からも近いという設定の架空の町。石狩川の旧流路の三日月湖に隣接していて、街の中に運河が巡らされている。その町で20年前に父親が事故で亡くなった。なぜ父親がその町に行ったのか、なぜ死ぬことになったのか、それを探りに、主人公の俊也が町を歩き回る、という物語。 俊也が歩きまわる時の、道順や風景が細かく記述されているので、読者である私は、俊也の中に入り込んで、あたかも自分の足で町を歩いているような錯覚も感じました。不思議な没入感のある小説でした。 途中から、昔にプレイしたPC(Mac)のゲームを思い出していました。誰もいなくなった家の中で、この家に何が起こったのかを謎解きしていくというゲーム。今の脱出ゲームのようなパズルを解いて鍵を集める、とかではなく、家にまつわる出来事を紐解いていく、という静けさがちょっと怖いゲームでした。 主人公である俊也は、父親の死の謎を知ろうと、この街で少しずつ情報を集めながら謎を解いていく。脱出ゲームのように閉じ込められた訳ではないけれど、謎が解けなければ、自分の人生が先に進ませられないような、静かな焦燥感が満ちている。 ゲームを終わらせた後、そのゲームの世界にしばらく浸ってしまうことがよくあるように、俊也も、この街、というゲームに絡め取られたのかもしれません。 読者である私も、この町に行ってみたくなりました。 カフェでお茶をして、ボルシチを食べて、ビールを飲んで、静かなまちを歩き回ってみたい。運河に落ちないように気をつけながら…。

Posted by ブクログ

2023/01/20

北海道の架空の町を舞台に、幼い頃にそこで事故死した父の行動の背景を調べていく青年の話。 ミステリーに分類することには疑問がありますが、運河や煉瓦造りの倉庫、ロシア人街など、北海道ならではの魅力がある町を地図を見ながら主人公の足跡を辿っていくのはとても面白い。作品全体の雰囲気や登場...

北海道の架空の町を舞台に、幼い頃にそこで事故死した父の行動の背景を調べていく青年の話。 ミステリーに分類することには疑問がありますが、運河や煉瓦造りの倉庫、ロシア人街など、北海道ならではの魅力がある町を地図を見ながら主人公の足跡を辿っていくのはとても面白い。作品全体の雰囲気や登場する地元の人々の言動はどこか日本離れしていて、まるでヨーロッパの小説を読んでいるようでした。 道警シリーズのような内容を期待する佐々木ファンは別として、純粋に小説として評価がこんなに低いのが不思議です。

Posted by ブクログ

2021/03/06

いまいち 街が主人公の物語 そう考えるべき ストーリとしては、 父親の死の真相を知るために、北海道の運河町に旅立った岩崎。 20年前に父親が家族を残し、その町の運河で溺死体といて発見。 父親はなぜ、その町に行ったのか? なかなか話をしない当時の人たち。 ようやくたどり着いた人...

いまいち 街が主人公の物語 そう考えるべき ストーリとしては、 父親の死の真相を知るために、北海道の運河町に旅立った岩崎。 20年前に父親が家族を残し、その町の運河で溺死体といて発見。 父親はなぜ、その町に行ったのか? なかなか話をしない当時の人たち。 ようやくたどり着いた人物から、法科大学の漕艇部の女性の葬儀に参加するために訪れたことを知ります。 なぜ、葬儀に参加しに来たのか? そして、なぜ、死んでしまったのか? 父親の大学時代に起きた漕艇部の事件。 その真相は? といった展開です。 これでもかというぐらい、街の詳細な描写が続きます。 ななめ読みして読み飛ばしてしまった(笑) しかし、その街の独特の雰囲気がこの物語の骨格を作っているだと思います。 最後に明らかになる父親の苦悩と真実。 一部は想定内、一部は意外... 淡々と物語が進み、最後はあっという間に真実が語られました。 とくに盛り上がるわけでもなく、終わっちゃいました(笑)

Posted by ブクログ