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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2018/10/23 |
JAN | 9784309207551 |
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商品レビュー
3.9
49件のお客様レビュー
登場人物のおおよそが性別を問わずに歩く糞袋かってくらい下劣なキャラクターだったが、まぁまぁ面白かった。「これは男女の立場を反転した世界を描いた小説です」と言われると「へぇ〜、まぁ世の中にはそないな蛮族が身近な人もいてはるんやろなぁ。おきばりやす」と返したくなるような感じだなと、と...
登場人物のおおよそが性別を問わずに歩く糞袋かってくらい下劣なキャラクターだったが、まぁまぁ面白かった。「これは男女の立場を反転した世界を描いた小説です」と言われると「へぇ〜、まぁ世の中にはそないな蛮族が身近な人もいてはるんやろなぁ。おきばりやす」と返したくなるような感じだなと、と解説を読んで思った。というか、最後の解説は解説というよりか個人の感想では?いや、ほんと性別問わずに生きとし生ける人間は悍ましいな、というのが私の感想。
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あるとき突然「パワー」と呼ばれる静電気攻撃を操る少女たちが現れ、その力は女性から女性へと広がっていく。「パワー」を持つ女性の人数が増えるにつれ、今まで自分たちを力で抑えつけてきた男性たちへの復讐が始まる。女性だけの新しい国家や、女性に優位な法律を作ったり、男性の行動や権利を制限...
あるとき突然「パワー」と呼ばれる静電気攻撃を操る少女たちが現れ、その力は女性から女性へと広がっていく。「パワー」を持つ女性の人数が増えるにつれ、今まで自分たちを力で抑えつけてきた男性たちへの復讐が始まる。女性だけの新しい国家や、女性に優位な法律を作ったり、男性の行動や権利を制限したり。どれだけ強靭な肉体を持った男性も「パワー」の前に為す術はなく、女性たちの台頭はどんどんエスカレートしていく。 女性たちが「パワー」を振りかざして男性に性暴力を加えるシーンも出てくるけれど、加害者と被害者の性別が変わるだけでこんなに衝撃の度合いが増すものか。性暴力においては女性が常に被害者側というステレオタイプを今まで自分が持っていたことに驚く。「パワー」がなくても女性が加害者側になることだって現実にあるというのに。 全体的に、個人的に、すごく読みにくい小説だった。考えられる理由はいくつかあって、まず海外小説にあまり馴染みがないというのがひとつ。この物語がシンプルなファンタジーではなく「昔こんなことがあってね」という歴史小説として書かれていることがひとつ。現実には有り得ない超能力の描写は、文章を読んだそばから自力で映像化していく必要があって、その想像力がわたしには足りなかったということがひとつ。静電気をビリビリして戦闘を繰り広げるシーンとか映像だったらなかなかセンセーショナルだったと思うけれど。 あとよくよく考えれば、電撃を操れるようになったくらいでそんな大仰なパラダイムシフトはたぶん起きない。あっという間に電気無効のラバースーツ(ゼルダの伝説のやりすぎ)みたいなのが男性向けに作られるだろうし、わざわざ雨が降った直後に電気伝導率の高い車に乗って電撃使い相手に戦いを挑む阿呆な男ばかりではないだろうし、世の中にはいろんな武器や兵器があるわけで、すでにこの小説内でも「銃を持ち出されたら勝ち目はない」みたいなことが書いてあったし。あぁ、「いやそこじゃないんよ主題は」っていう声が聞こえる。わかる。でもそこも気になるんよ。気になってしまうんよ。 そういうわけでこの小説はどこに向かうんだろうどんな結末なんだろうと思って(頑張って)読んだのに、今この感想文を書きながら最終的な結末を思い出すことができない。 ちなみにこの本はミシェル・オバマさんが激推ししていたとか。世界のこれからを担っていく崇高な女性としての感性をわたしはやっぱり持ち合わせていなかった。しょんぼり!
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女性が自由自在に使える静電気の能力を身に着けて社会的立場が男女逆転する物語。イギリス人らしく社会を皮肉ってるのがとても面白いし、女性としてスッキリする部分もあり、そこまでしなくてもと思う部分もあった。 海外の作品はお国柄が出るので、この作品は「男VS女」になるのだけど、おそらく...
女性が自由自在に使える静電気の能力を身に着けて社会的立場が男女逆転する物語。イギリス人らしく社会を皮肉ってるのがとても面白いし、女性としてスッキリする部分もあり、そこまでしなくてもと思う部分もあった。 海外の作品はお国柄が出るので、この作品は「男VS女」になるのだけど、おそらく日本ならこの能力は「発電に活かそう!」となると思うので、電力会社が女性を雇ったりして、そこに女性の権利が変な方向へ発展し(女性が活躍できるし収入を得ることができるので)反原発派VS(女性が詐取されて疲労困憊する)原発推進派で戦いそうだなあとか色々考えた。
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