絶対役立つ社会心理学 日常の中の「あるある」と「なるほど」を探す

村井潤一郎(著者), 藤田哲也

• 販売会社／発売会社: ミネルヴァ書房
• 発売年月日: 2018/10/20
• JAN: 9784623084524

商品レビュー

2019/12/20

社会規範から逸脱しいてしまったことに対する罪悪化んおように、他社や社会が存在することで生じる勘定は社会的感情と呼ばれる。社会的感情の共有は信頼関係の構築や、社会規範やモラルの維持にも寄与する。
人の心の中には、攻撃行動を生み出す晋る社会的仕組むが備わっているるが、私たちの心にははまた、その攻撃行動を思いとどまセル仕組みも備わっている。
SNS研究は対人研究。SNSの利用目的は、情報の呈示動機、自己表現動機、コミュニケーション動機の3側面に大別される。

2019/01/12

ここまで人の心が手にとるようにわかると、思わず吹き出してしまう。科学だから、主として実験や観察で知見を積み上げており、場合によっては倫理を逸脱しているのではないかと怪訝になるが、その成果である知見に関しては驚くほどの斬新さがある。日々切迫した状況に身を投じている人間の所業ではなく、人間の営為を観察する特権を得た者の業である。天空から見下ろして人間を見つめているかのような彼らの知恵は傾聴すべく、その研究に意義を感じてあまりある。ただ、多くの人はプレイヤーだから、業務の方法を身に着けたり、感情的な充足のため、あるいはお笑い番組を見たり音楽ストリーミングを聴くに違いない。その中にあって、本書の意義は一歩引いて物事を静観する態度の涵養であり、調子に乗りすぎて人を傷つけたり、怒りに任せて事態を悪化させたりする前の、人生の知恵である。