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アカガミ 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2018/10/05 |
JAN | 9784309416380 |
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アカガミ
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商品レビュー
3.3
33件のお客様レビュー
(2024年2月8日の感想。テスト期間真っ只中、駅の待合室にて。) 英語圏文学演習のレポートのために急遽買って読んだ本。 「性」から離れて「生」からも離れる若者。国が用意するお見合いシステム。「アカガミ」に「志願」する「勇気ある者」。使われる言葉は胡散臭いのにそれに全然気づけなか...
(2024年2月8日の感想。テスト期間真っ只中、駅の待合室にて。) 英語圏文学演習のレポートのために急遽買って読んだ本。 「性」から離れて「生」からも離れる若者。国が用意するお見合いシステム。「アカガミ」に「志願」する「勇気ある者」。使われる言葉は胡散臭いのにそれに全然気づけなかった。どこか他人事ではない気がして、たかがフィクションだと一蹴できなくて。 私は万年片思い女なので家族以外の人と手を繋いだことすらない、喪女予備軍。「性」からは確実に離れていると感じる。気持ち悪い。人間も動物なんだなって強制的に感じて、とにかく気持ち悪い。私だって親のそういう行為の末に生まれたわけだけど、時々ゾッとする。本当にとにかく気持ち悪い。経験がないから感じるのかもしれないけど、やっぱり気持ち悪い。 村田沙耶香も割と性行為がタブー視される世界描きがちだよね。だから好きなんだと思う。 面白いなって思ったのは、ミツキがサツキの存在を重しだと感じるところ。朝井リョウ『正欲』にも書いてあったの、相手の存在が私をこの世にとどめる重石のように感じるって。私もいつか誰かの存在を重石のように感じたい。じゃないと多分ふらっと死んじゃう気がする。もういっか〜とか言って。 ミツキとサツキが互いに寄り添っていく過程、個と個だったのが少しずつ混じりあっていくのはいいなぁと思った。私だって別に好きでひとりでいるわけじゃなくて、いやひとりでいるのが好きなんだけど、それでも好きだと思う人と付き合えたらと夢みたことはある。だけど毎回片思いのまま、実らない恋心をそっとしまうのです。いつか実るといいなと思いながら、捨てずに大事に抱える恋心、いつか、いつか、捨てなくてよかったと思えますように。
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近い将来、このような未来が待っているのかなと思いながら読んでいた。初期の頃の2人の様子が微笑ましい。そして、なんだったのだろうという読後感。どう帰結するのか気になり、一気に読んだ。
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読み進めるにつれて、これは何かとんでもないことが起きるのでは…とハラハラした! ラストの衝撃といったら… やっぱり窪美澄先生の作品は好きだ
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