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髪結い伊三次捕物余話 竈河岸 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/10/06 |
JAN | 9784167911522 |
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髪結い伊三次捕物余話 竈河岸
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商品レビュー
4.8
6件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
大好きな女性時代小説家の 宇江佐真理氏の長いシリーズの「髪結い伊三次捕物帳。 新刊が、出るたびに、読んだ記憶がある。 主人公の伊三次が、髪結いの仕事と奉行所の小者のお役で、事件解決に尽力をして行く過程に、深川芸者のお文との恋から、夫婦に、・・・・ 事件だけでなく、家族というものの流れが、酸いも甘いも色んな時を超えて、絆が、深まる姿が、この作者の描く素晴らしさに 次の作品は、と、・・・期待した物だった。 江戸時代の人物を描くのに、何事にも、自分の置かれている場所を大切して、商人は商いを、武士なら主に忠誠を、・・・と、必死で、生き抜く姿を 感慨深くえがいており、月日の流れで、親から子へとバトンを渡して行っている。 そして、子から孫へとのバトンを渡す物語りは、空の上で、書かれているのだろうか?と、思いながら、読んだ記憶を、鮮明に思い出しながら、この本を読み終えた。
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目次 ・空似 ・流れる雲の影 ・竃(へっつい)河岸 ・車軸の雨 ・暇乞い ・ほろ苦く、ほの甘く ・月夜の蟹 ・擬宝珠のある橋 ・青もみじ 単行本の最終巻『擬宝珠のある橋』収録の短編3本も収録された、文庫本のシリーズ最終巻。 まだ、まだまだこの先の話も読みたかった。 突然話に復活してきた薬師寺次郎衛が、この先どんな親分に成長するのか。 作者はどうして次郎衛を復活させたのか、その真意がわからないまま尻切れトンボになってしまったのは、全くもって惜しい。 そしてこのシリーズでずっと私が好きだったのは、とにかく伊与太が出てくるシーン。 「おいら、いい子だから、わがまま言わなかった」と泣いた伊与太。 「おっかさんが、いっち綺麗」という伊与太。 茜にわがまま言われても「お嬢」を立てることを忘れない伊与太。 小さかった頃の伊与太の姿は、いつでも目の前に鮮やかに浮かぶのだ。 そんな伊与太が、どうしても許せないことがあって師匠の家を飛び出した。 「おいら、行くところが無くなっちまった」と北斎の前で泣く伊与太。 せめてせめて伊与太の行く末だけでももっと読み続けたかった。 そんな詮無いことを思い、後ろ髪を引かれる思いで巻を置いた。
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髪結い伊三次と深川芸者・お文の恋から始まった長寿シリーズの感動の最終巻。人は子供を生み育て、そして歳を重ねる。こうして人の世は続いてゆく。 全15巻を読み終えて、感謝と寂しさが果てしなくこみあげてくる。若かった伊三次とお文が二人の子供を立派に育て、そしてその二人の子も自立し自らの...
髪結い伊三次と深川芸者・お文の恋から始まった長寿シリーズの感動の最終巻。人は子供を生み育て、そして歳を重ねる。こうして人の世は続いてゆく。 全15巻を読み終えて、感謝と寂しさが果てしなくこみあげてくる。若かった伊三次とお文が二人の子供を立派に育て、そしてその二人の子も自立し自らの道を歩んでいく。また、不破家の二人の子も誰もが認める独立した人となった。宇江佐さんがまだまだ描きたかった物語の続きは、読者の勝手な想像で楽しみたい。
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