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村の奇譚 里の遺風
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2018/09/26 |
| JAN | 9784309227504 |
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村の奇譚 里の遺風
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
大変興味そそられる本であった。 様々な民間習俗を著者自ら収集しただけあり現実味あることが何より。 田舎生まれにつき、語られる内容にさもありなんと頷くものだ。 ネットで柳田國男著書に興味あるもの向けとこの著者の本が紹介されており、手に取った。面白く読み、紹介された方には感謝である。...
大変興味そそられる本であった。 様々な民間習俗を著者自ら収集しただけあり現実味あることが何より。 田舎生まれにつき、語られる内容にさもありなんと頷くものだ。 ネットで柳田國男著書に興味あるもの向けとこの著者の本が紹介されており、手に取った。面白く読み、紹介された方には感謝である。 さて、私はこういった民間習俗、地名由来、言語、方言に大変興味がある。 しかしながら、これを共有する友がおらず書物を読んでも独りごちるだけであったが、せっかく書く場があるので、少し個人的な感想を残したい。 産屋について。 民間習俗の本にはよくでてくるものであるが、おおかたが女性を排除したような場所で、忌み嫌うものとしての位置づけである。 しかしながら、その生理期間は日常からある程度隔離され、処理も楽な寝床がある、というのは生理が重いものにはありがたい場所だとも思える。 板場に藁敷きは、万一汚した場合に処理が楽、藁に不浄がついたとしても燃やして処理できる。 村落から離れ暗く静かな場所で同じような年代の女子が集まれる場として、ありなのではないか。 自分の娘や嫁が生理痛で苦しんでいたら、村の共同体として小屋でも建てて安心できる場所を作ろうとした。また子女に生理や体の仕組み、婚姻を結んだあとの寝屋の話を女性だけで話したりする、将来の労働の担い手を産む女性を育む、その場だと私は推測しているのだが。 労働力にならないおばあさんがいて、甲斐甲斐しく世話を焼く場面はなかっただろうか。産屋のある時代は産む人間は子沢山で生理の回数自体も少なくあまり使う機会はなかったであろう。 女性に禁じられた事は、そもそも女性の身を案じ、保護する目的だったものが悪意あるものに変わっていった感がある。 なぜならば産屋に対する私の推測もその村の女たちの関係が良好であった場合に限る、と思っている。 どこでも、自分は生理が軽いから、と生理が重いものを仮病や労働を怠けたいせいだと揶揄する嫌な女はいるものだ。 そういう者がいる場合は、小屋は粗末で生理痛に苦しむものに辛くあたる可能性はある。 そして、悪意を向けられて者は産屋にいたことに後ろめたさを感じ、良い場所だとは表現しないような気もする。 さらに、子を産めなかった人間にとっては肩身が狭いだろう。子も産めないのに、生理だけはしっかり来るなどは昔の村では生きづらさがあったのでは。 過去に読んだ漁村の産屋を舞台にした小説では、いつも同じ周期で来ていたどこそこの女が産屋に来ない。もう孕んだのだろうか。私は婚姻を結んでから数ヶ月、孕まない。という描写があり。悩ましいものだと感じた。
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修験、山深い村の風習、葬儀、陰陽道、憑き物など、この手の民間信仰や民俗学の好む人が多そうな話題の切り口で、日本人の差別の変遷についても考察されている点が特徴的だった。 でも社会派のような内容ではなく、タイトルどおりあくまで日本の様々な地域の独自の風習・伝説・信仰を紹介している。幅広く扱って12章からなっているので、気になったテーマをさらに深堀していくのも面白いとおもうし、紹介されていた地域のことを調べたり実際に行ってみたりしたくなる本だった。 小説等の参考文献に使われるというのもよくわかる。世界観が広がるから。 元はエッセーとして書くつもりの原稿だったこともあってか、文章全体は読みやすい。別の目的で行ったところ新たな発見をして…というような旅の一部を見せてくれるような描写があって、難しく考えずに読めた。 本書は、1章読み終わるごとに紹介されていた地域を地図で引いてマーカーをした。 マーカーをつけていくうちに「ここに旅にいきたい」という気持ちも出てきて、途中からは特に行きたい地名は付箋でメモ書きを貼って備忘録とした。 全体をとおして感じたこと。 差別の大元は、どれも「こわい」とか「畏れ」あるいは自分たちが持たない能力や技術を持つ者への「嫉妬」が共通してあるのではないかと思った。 今(あるいは最近まで)も土地の人の感覚に根付く差別意識の話なので、はっきりといつの時代のこのようなことがもとで、と断言できるものはもちろんないが(だからこそ根強い差別や迷信や誤解が残っているのだろう)、特殊な能力への相対する扱いが内包されているように思う。 女性の出産:聖性←→血・死 陰陽師:かつての重要な官職←→賤民としての職 憑き物:経済的な恩恵や悪いことをしようとすると憑き物が主を守るため返り討ちする←→結婚を避けられる 産土神(うぶすながみ)と女性が出産のためにこもる産小屋に敷かれる砂のことを「産土(うぶすな)」というと、著者が地元の人から聞いた件は衝撃的だった。 そしてその砂は安産祈願に使われていたところもあるらしい。出産前後の女性は神様が穢されるから神社へ参詣してはいけないというその神社で産土をお守りとして扱うとは一体どうしてそんな矛盾がうまれたのだろう。 おそらく、どうして出産前後の女性が忌避されていたのかの理由と、その後の「汚い」という意味での穢れという認識への変遷がわかれば、解決される差別もあるのではないか。 例えば相撲の土俵に女性が上ることは神聖な場所を穢してしまうという理由で禁じられているが、理由によっては女性が上がることがイコール伝統を破ることではなくなるのではないか。勘違いしたまま本来の意味を忘れられて守っているつもりになっているだけの伝統があるのではないか。 ここでは憑き物筋について今も一定の年齢以上の人はどの家が憑き物筋か知っているということを紹介していたが、憑き物の考え方自体が実際はありえない迷信であり謂れのない差別であると筆者は書いている。 このように、「日本人の心」的に受け継いでいきたい伝統と現在の科学的な知見から全くナンセンスな伝統があると思うので、そういう意味では柳田國男のいうように急速に失われつつある言葉であったり民話だったりそれが迷信であったとしても現在まで続いている日本人(地元民)の意識を解明していくためにはそれが必要なのだと思う。 本書では賤民を称する差別語とされる言葉も出てくるが、著者は「差別・被差別の問題を回避していたら、社会も人生も語れないことがある。」と最後に述べている。本書を読む限りにおいて、私は被差別民とされる人の差別される前のルーツに触れたが、そこは時代やそのときの生き延びる方法とか能力によって差別されたのであり、この言葉を使うと恐ろしいことになるという漠然としたイメージはなかった。むしろ、身近なところで様々な差別が生まれていたのだと知り、遠い国の話のような感覚からもっと自分に近いもののように感じた。 本書は三津田信三さんが書いた小説の参考文献に使われていてそこから知った本なのだが、きっとこの部分を使ったのだろうなというテーマに触れることもまた感慨深かった(ある儀式を行う家で実は被差別民だった/胎盤を入れる胞衣壺は京都界隈では神聖視されていた)。 全体のテーマとして差別
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