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ベルリンは晴れているか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2018/09/26 |
| JAN | 9784480804822 |

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商品レビュー
3.8
289件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
戦時中のベルリンと戦後のベルリンが交互に描かれていく。敗戦を境にドイツ人とユダヤ人の地位が逆転していく。戦時中の、ユダヤ人の迫害だけでなくアーリア人同士でも監視し合っていたこと、血筋という変えようもないもので人生が決まっていたこと、など読んでいて苦しかった。アウグステの意外な結末に最後まで読み応えあり。
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1. 物語 1945年7月、第二次世界大戦直後のベルリン。街は瓦礫の山と化し、米ソ英仏の4カ国による分割占領下で緊張が走っていた。 米軍の食堂で働く17歳の孤児・アウグステは、かつての恩人・クリストフが青酸カリ入りの歯磨き粉で毒殺された事件で参考人として疑いをかけられる。 ク...
1. 物語 1945年7月、第二次世界大戦直後のベルリン。街は瓦礫の山と化し、米ソ英仏の4カ国による分割占領下で緊張が走っていた。 米軍の食堂で働く17歳の孤児・アウグステは、かつての恩人・クリストフが青酸カリ入りの歯磨き粉で毒殺された事件で参考人として疑いをかけられる。 クリストフは幼いアウグステを匿ってくれた命の恩人だったが、彼女は終戦直前、彼が長年にわたり子供たちを毒殺してきた連続殺人鬼であった事実を知り、密かに憎悪を募らせていた。 アウグステは疑いを晴らすため、ソ連側に利用されて放たれた陽気な泥棒・カフカとともに、事件の鍵を握る人物を探す2日間の旅に出る。 旅路のなかで浮き彫りになるのは、米ソの対立、ナチス体制下の密告や裏切り、そして戦禍を生き延びた人々が抱える深い「罪と傷痕」だった。 ------------ 2. テーマ 「戦争が遺したトラウマと、極限状態における人間の尊厳と再生」 本作が掘り下げるのは、国家の暴走や不条理な暴力によって個人の心がどのように破壊されるかという点である。 戦時中、人々は生き延びるために誰かを裏切り、加害者にも被害者にもなった。戦争が終わっても心の中の戦いは終わらない。 そうした過酷な極限状態を経た人間が、自らの過ちや後悔とどう向き合い、人間の尊厳を取り戻して再生していくのかが重厚に描かれている。 ------------ 3. 学び 「不条理な世界の中でも、自分の手が届く範囲の日常に誠実であること」 巨大な歴史の波や解決不能な絶望を前にすると、人は無力感に苛まれ、思考を放棄したくなる。 しかし、どれほど過去や世界が暗くとも、自らの傷を誤魔化さずに向き合い、「自分の手が届く範囲の日常」において誠実な選択を重ねること。 完璧な正解がない世界だからこそ、自らの意思で一歩を踏み出し、目の前の人を大切にすることこそが、絶望の中で心の平穏と希望を取り戻す道であると教えてくれる。
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ヒトラー統治下とドイツが戦争に負けて連合国(ソ連、フランス、イギリス、アメリカ)に分割されて統治されていたふたつの時代を行き来するストーリー。 主人公アウグステはドイツ人で父は反社会分子としてヒトラー統治の時代に政府に処刑されてしまい、母は自殺し天涯孤独の十七歳の少女。 ドイツが...
ヒトラー統治下とドイツが戦争に負けて連合国(ソ連、フランス、イギリス、アメリカ)に分割されて統治されていたふたつの時代を行き来するストーリー。 主人公アウグステはドイツ人で父は反社会分子としてヒトラー統治の時代に政府に処刑されてしまい、母は自殺し天涯孤独の十七歳の少女。 ドイツが敗戦し、アメリカ人のカフェでウェイトレスとして働いていたところに、クリストフ・ローレンツが毒入りの歯磨き粉で殺されたことで呼び出しを受ける。 クリストフ殺しの容疑者として名前があがったのはクリストフの妻フレデリカの甥エーリヒで、アウグストはこのエーリヒを探すことになる。 当時のドイツのドイツ人は皆、ヒトラーに傾倒していたのだと思っていたが、共産主義者は迫害されていた事実などは知らなかった。 作品の中で「何が正義かはわからない」という言葉が印象的。 戦争は殺人が正当化されてしまう状況であり、思想も強要される。戦争の被害者はいつも一般市民だということが改めて思わされる。 さて、本作品、ドイツが舞台で海外の作品の翻訳のような内容で少し読みずらさがあり、読了には時間がかかった。ミステリというだけでない奥深さのある作品だった。
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