ベルリンは晴れているか の商品レビュー
遠く重い旅路だった 最後は急くようにページを捲った。この本の感想は、ネタバレを避けつつ伝えると、いい意味で「どうしていいかわからない」 読了前後で何かが変わることがある。この本は人を変えさせる本だと思う。変わったからと言ってすぐ行動出来るわけじゃない。けど一先ず、それでいいと思...
遠く重い旅路だった 最後は急くようにページを捲った。この本の感想は、ネタバレを避けつつ伝えると、いい意味で「どうしていいかわからない」 読了前後で何かが変わることがある。この本は人を変えさせる本だと思う。変わったからと言ってすぐ行動出来るわけじゃない。けど一先ず、それでいいと思う
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『同志少女よ、敵を撃て』を読んだあとに、この本を読んだ。この時代に起きていたことを、小説を通して知る。日々、勉強です。
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「ベルリンは晴れているか」(深緑 野分)を読んだ。 人間という生き物の際限のない愚かな行いを真正面から描く衝撃の怪作。 ヒットラー時代の幕開けから、終戦後の東をソ連、西を米・英・仏に分割統治されたベルリンを舞台に繰り広げられる物語の中で、驚くべきひとつの真実が明かされるミステ...
「ベルリンは晴れているか」(深緑 野分)を読んだ。 人間という生き物の際限のない愚かな行いを真正面から描く衝撃の怪作。 ヒットラー時代の幕開けから、終戦後の東をソ連、西を米・英・仏に分割統治されたベルリンを舞台に繰り広げられる物語の中で、驚くべきひとつの真実が明かされるミステリー小説でもある。 見事! 『次は誰を船頭にすればいい? 誰に舵取りを任せればいい? 誰が誰を裁き、自分たちはこれからどんな国旗を掲げればいいんだ?』(本文より) (ネタニヤフやプーチンにこの本読ませたいぞ)
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やっと読み終わった。 馴染みのない単語が多く理解するのが難しかった。 ミステリ要素は思っていたより少なかったけれど、 後半にかけての展開には驚いた。 ドイツでの生活の様子や情景が詳細に描かれており、 戦争の悲惨さ、戦後の人々の苦しさの方が印象に残っていている。歴史的な面で勉強にな...
やっと読み終わった。 馴染みのない単語が多く理解するのが難しかった。 ミステリ要素は思っていたより少なかったけれど、 後半にかけての展開には驚いた。 ドイツでの生活の様子や情景が詳細に描かれており、 戦争の悲惨さ、戦後の人々の苦しさの方が印象に残っていている。歴史的な面で勉強になる部分が多かった。
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登場人物一人一人の生い立ちが回想として語られ、シリアスな場面では外国語としてのロシア語の会話に訳がなく、臨場感のある演出にハラハラさせられる。後半にかけて、先の見えない曲がりくねった下り坂のように罪が次々暴かれていくが、爽快に感じるよりも、戦時中ドイツの過酷な環境への憐憫の情を禁...
登場人物一人一人の生い立ちが回想として語られ、シリアスな場面では外国語としてのロシア語の会話に訳がなく、臨場感のある演出にハラハラさせられる。後半にかけて、先の見えない曲がりくねった下り坂のように罪が次々暴かれていくが、爽快に感じるよりも、戦時中ドイツの過酷な環境への憐憫の情を禁じ得ず、戦争への関心を強く持たねば、と思いを改めた。
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名作や 出会えてよかった この夏、ソ連 ドイツ 日本 それぞれが舞台の戦争小説を読んでみて、これまで小中高の授業で学んだ歴史の知識だけではなにひとつ戦時中のことを想像できなかったてことに今さら気付いた 新しい小説や映画に触れたりニュースで世界情勢を知ったりするたび、自分の知識の足...
名作や 出会えてよかった この夏、ソ連 ドイツ 日本 それぞれが舞台の戦争小説を読んでみて、これまで小中高の授業で学んだ歴史の知識だけではなにひとつ戦時中のことを想像できなかったてことに今さら気付いた 新しい小説や映画に触れたりニュースで世界情勢を知ったりするたび、自分の知識の足りなさに絶望する
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1945年7月のベルリンを舞台に、主人公の17歳の女性が、ソヴィエト側の命令を受け恩人の男性が毒殺された犯人を探す旅に出るというストーリーです。 章の合間に主人公の過去が振り返られ、徐々にナチスドイツの勢いによって一般人の主人公やその家族周辺の人たちが生き方や考え方を変えないと...
1945年7月のベルリンを舞台に、主人公の17歳の女性が、ソヴィエト側の命令を受け恩人の男性が毒殺された犯人を探す旅に出るというストーリーです。 章の合間に主人公の過去が振り返られ、徐々にナチスドイツの勢いによって一般人の主人公やその家族周辺の人たちが生き方や考え方を変えないと生きていけなくなっていく過程が描かれていきます。 一人ひとりの思想が統制される時代を経て、敗戦によって立場が逆転したり自分のしてしまったことに後悔を抱える人など、それぞれの生き方が戦争によって左右されていく様が、読んでいて辛く感じる場面もありました。 本編の流れは中盤以降一気に動いていきます。 それも私は驚きながら読み進めることができ、ミステリー的な面白さもあって読めて良かったと感じました。
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人捜し×1945年7月のベルリン。殺害された人間の甥を探しながら、当時の様子がむざむざと伝わってきた。私は何も知らなかった。むしろ知らなかったことの罪悪感が大きい。そうか、ベルリンは連合国が分割して統治してたのか。戦争は女の顔どころか人間の顔をしてない。いや、、これが本当の人間の...
人捜し×1945年7月のベルリン。殺害された人間の甥を探しながら、当時の様子がむざむざと伝わってきた。私は何も知らなかった。むしろ知らなかったことの罪悪感が大きい。そうか、ベルリンは連合国が分割して統治してたのか。戦争は女の顔どころか人間の顔をしてない。いや、、これが本当の人間の顔かもしれない。 ヒトラー率いるナチスによるユダヤ人の迫害は誰もが知っている。ナチスを支持するドイツ人もまたユダヤ人を迫害し、逆にナチスを支持しないドイツ人を非国民扱いしていた。そしてドイツ人にもユダヤ人にも密告者はいる。自分が信じたいものを信じられなくなる悲惨な時代だ。特に、本当はアーリア人なのにユダヤ人を演じていたジグの告白は強烈だった。生きるためにそうせざるを得ない。滑稽に語る口調からの痛々しさはこれまでに味わったことがないくらい、悲しいものだった。 あと、話の合間に出てくるワニのスープとペリカン。動物園を守ろうとしたヴィルマはかっこよかった。戦争を乗り越えたベルリン動物園はいまだ現役だ。この本を読み、ドイツ、特にベルリンに訪れてみたいと思った。 あとあと!深緑野分さんが描く少女は強い!「この本を盗む者は」に出てくる主人公もそうだし、17歳のアウグステもそうだし、バイタリティがすごい。やられたらやり返すくらいの気概を持ってないと。そう力強く思った。
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- ネタバレ
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正直、半分くらいでもう読みきれないな…と思ったが、その後からはどうにか読みきった。 ヨーロッパというかドイツの戦時、戦後についてはなんとなくの字面でしか知らず、なかなか想像するのが難しかったのが、読みづらさの原因かなと思う。 ただ、この小説の真意はそこではなかったことにも驚いたし、重さを感じざるを得なかった。
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巻頭の地図がありがたい。小説としても楽しめますが当時の資料をよく調べて描かれたのが分かりますしベルリンの惨状、ドイツ国民の置かれた状況など色々なことが勉強になりました。
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