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生存する意識 植物状態の患者と対話する
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生存する意識 植物状態の患者と対話する

エイドリアン・オーウェン(著者), 柴田裕之(訳者)

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生存する意識 植物状態の患者と対話する

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2018/09/19
JAN 9784622087359

生存する意識

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商品レビュー

4.3

11件のお客様レビュー

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2023/10/07

2018年出版の本なので、今現在ともなると、もっと研究は進んでいるだろう。けれども、グレイゾーンは残り続けるのではないか。そもそも科学で切り分けることができるのか。意識の有無、発生と消失などは、倫理的、法的問題も絡んでくるだろう。グレイゾーンでの、死ぬ権利、治療拒否、自殺、ほう助...

2018年出版の本なので、今現在ともなると、もっと研究は進んでいるだろう。けれども、グレイゾーンは残り続けるのではないか。そもそも科学で切り分けることができるのか。意識の有無、発生と消失などは、倫理的、法的問題も絡んでくるだろう。グレイゾーンでの、死ぬ権利、治療拒否、自殺、ほう助自殺、放置死は法的な違い。個人的には、意識が自分の体に閉じ込められるのが恐怖。

Posted by ブクログ

2022/11/24

事故や病気で脳が損傷し、生きてはいるが反応がない、意識がない、いわゆる植物状態となった患者さんたち。実は、そのうちの15%〜20%の方は、周囲で起こっていることを認識し、理解しているし、コミュニケーションを取ることができることがわかったという驚愕の事例。まだまだ検証が必要ではある...

事故や病気で脳が損傷し、生きてはいるが反応がない、意識がない、いわゆる植物状態となった患者さんたち。実は、そのうちの15%〜20%の方は、周囲で起こっていることを認識し、理解しているし、コミュニケーションを取ることができることがわかったという驚愕の事例。まだまだ検証が必要ではあるものの、技術の発達や、診療の工夫により、今までわからなかったことがわかるようになり、それによって、定義や判断基準が大きく変わることになる。今まで話しかけても意味がないと考えられていた患者さんが、実はそのことを認識していて、我々にわかるように反応はできないけれど、ちゃんと思考している。これは、その後の治療方針や、もっというと延命措置の是非に関わる重大事項。技術の発達によって、いろいろな、複雑なことを、前例にとらわれずに考えなければならないのだ。

Posted by ブクログ

2022/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。植物状態の人間に意識は、人格はあるのか?どうすればそれを証明できるのか?という謎にせまる研究者の本。なかば著者のエッセイのような趣で、植物状態となった患者の人となりにも触れ、家族の献身にも目を向ける。著者は子供の頃に生死をさまよう壮絶な闘病生活を経験しており、母親の脳腫瘍による死、元恋人の突然の植物人間化という個人的な事情にも突き動かされ、たくさんの患者との実験、ふれあい、科学技術の進歩を通して植物人間の隠された意識へと手を伸ばしていくのだ。 意識があるのかないのか不明な「グレイ・ゾーン」と呼ばれる状態はまさに人の生と死のはざま。必然的に常にドラマティックになり、どうか実験でいい成果が出ますようにと思わず祈りたくなる場面も多い。植物状態の人でも明瞭に意識と感覚、記憶を保っている場合がある、というのは驚いた。救いの見えない状況でもわが身をなげうって懸命に介護を続ける家族たちの姿に心は痛むが、世界でどんどん進む研究や科学技術の進歩への信頼が著者の中で揺らがず存在しているため、この本はあくまで希望的な調子を崩さない。現代では人類の進歩というものに悲観的になることも多いけれど、それでもどこかで人類は進んでいると信じたくなる一冊だった。

Posted by ブクログ

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