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左目に映る星 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2018/09/20 |
JAN | 9784087457872 |
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左目に映る星
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商品レビュー
3.8
18件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人は自分と似ている人か正反対の人を好きになると聞くが、正反対の人を好きになった早紀子にとても共感した話だった。早紀子と宮内は、あの合コンがなければ決して交わることのない2人だったし何もかもが異なっていた。私も、自分とは全く違った人を好きになりがちだから、宮内に惹かれた早紀子の気持ちはよくわかった。 短い話でとても読みやすかった。 最後の日向はあんなことを言うためにわざわざ跡をつけてきたのかと思うと、かなり気持ち悪いと思った。
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「身体の中で、人はみんな1人なんだよ。自分以外の人間が何をどう見ているかなんて、絶対に分からないし、寝返りをうちたくなったら、大事な人の手だって離してしまう。身体があるかぎり、人は一人ぼっちで、つまり、寂しいのは当たり前のことなんじゃないかって、最近僕は思う。」 こんなこじらせ...
「身体の中で、人はみんな1人なんだよ。自分以外の人間が何をどう見ているかなんて、絶対に分からないし、寝返りをうちたくなったら、大事な人の手だって離してしまう。身体があるかぎり、人は一人ぼっちで、つまり、寂しいのは当たり前のことなんじゃないかって、最近僕は思う。」 こんなこじらせ哲学を語る吉住くんは、早希子の初恋相手。早希子はこの初恋が忘れられない。 初恋をいい思い出にできず「自分のことを分かってくれるのは吉住くんだけだ!」とか思っちゃう早希子も、こじらせ女子(笑) ただこの作品は決して孤独に囚われた女の話でない。 この作品の1番の魅力は、 孤独という「価値観を共有できる人こそ真の理解者」だと思い続けてきた早希子が、 「自分とは考え方が根っから異なる」男性に出会い、惹かれていくところ。 とても可愛い恋愛小説でした。 でもわたしは、小学生でこんなこじらせた事をいっちゃう吉住くんがすき(笑)
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26歳の早季子は、小学生の頃に恋したマセガキ吉住君の「身体の中で、人はみんな一人なんだよ」という中二病セリフに感化されて以来、孤独ぶった投げやりな人生を送っている。どうせ理解しあえないからと、恋人も含めた人間関係をドライに消化している。 その上、久しぶりに再会した吉住君の内面も...
26歳の早季子は、小学生の頃に恋したマセガキ吉住君の「身体の中で、人はみんな一人なんだよ」という中二病セリフに感化されて以来、孤独ぶった投げやりな人生を送っている。どうせ理解しあえないからと、恋人も含めた人間関係をドライに消化している。 その上、久しぶりに再会した吉住君の内面も変わってしまっていたものだから、悲劇のヒロインぶりに一層の拍車がかかる。 「私はたぶん、この世界の誰とも付き合えない」なんて言っちゃう。 しかしこれは達観しているのではなくて、理解しあえないという現実を直視させられることが怖いだけなんだよな。 実際、宮内に異星人のような別の世界の人間として扱われることに嫌悪感を示しているわけだし。 吉住君の変化に関してもそう。 相手の虚像を実像だと思い込んで、勝手に期待して裏切られた気になっている。 その気持ちはよくわかる。 自分が信頼を寄せていた人が変わってしまった(ように見える)ことにショックを受けてしまう気持ちもわかる。 でも、相手のことを100%理解することはできないからといって、理解しようとすることをやめたら、1%も理解することはできない。 それどころか、人間関係においては、自分からとった距離以上に相手からも離れられてしまうものだ。 「私はたぶん、この世界の誰とも付き合えない」なんてセリフを聞かされた友人はきっと「何言ってんだこいつwww」て思ってる。 相手のことを理解していけば、裏切られたと思うことは減るんじゃないだろうか。 相手の変化は価値観の変化ではなくて、物事への向き合い方が変わっただけだったなんて言うことにも気づくかもしれない。 寂しがり屋なら、寂しさから離れようとか寂しさを受け入れようとかする前に、積極的に人間関係を構築していったほうがいい。
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