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スクープのたまご 文春文庫
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スクープのたまご 文春文庫

大崎梢(著者)

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スクープのたまご 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2018/09/04
JAN 9784167911362

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スクープのたまご

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商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2024/02/04

文芸出版の老舗である総合出版社。 そこで出版される週刊誌の編集部が舞台となるミステリー…かと思って読み進めたらちょっと困ったことになる。 あくまでも、これはお仕事小説。 いや、正直、かなり緻密に書かれたミステリーだと思い込んで読んでいたのだが、それが最後で見事に裏切られる。 だっ...

文芸出版の老舗である総合出版社。 そこで出版される週刊誌の編集部が舞台となるミステリー…かと思って読み進めたらちょっと困ったことになる。 あくまでも、これはお仕事小説。 いや、正直、かなり緻密に書かれたミステリーだと思い込んで読んでいたのだが、それが最後で見事に裏切られる。 だって、連続殺人事件まで出てきて、真相は示唆されるものの、解決までは描かれないのだから。 文芸出版で出発し、週刊誌を抱えているというと、週刊Sか週刊Bだがどっちかな。 あとがきで大矢さんが週刊文春だと明かしていた。 みんな大好きなくせに、表立っては眉をひそめて語る、あの週刊誌だ。 作者の大崎さんご自身が編集部を取材したとなると、悪いことは書いていないだろう、とは予想がたつ。 『プリティが多すぎる』同様に、最近編集部に配属された「ニューカマー」が主人公。 本作では、入社二年目の信田日向子だ。 右も左もわからない取材に翻弄され、イエロージャーナリズムに携わる自分の仕事にもためらいを感じている。 こういう人物を通して描かれると、週刊誌の編集もずいぶんとイノセントな感じになる。 百戦錬磨のデスクや、脛に傷を持つ身のベテラン記者を通して描かれる世界なら、さぞや大変なことになりそうだ。 アイドルの元カレを名乗る人物からのタレコミ。 実直そのものの経理担当者の横領事件に関わる謎の女性。 女子高生失踪事件と、それぞれ接点のない女性たちが相次いで不審死を遂げたことの間に、なぜか同じ人物が目撃される事件。 こんな事件を日向子は、先輩や上司の指示を受けながら追いかける。 日向子自身も、週刊誌にできることがあるという確信が持てるようになっていく。 事件が解決するカタルシスではなくて、日向子の成長や、週刊誌を作る人の矜持のようなものに触れられるところに、この本のよさがある。

Posted by ブクログ

2023/12/15

お仕事小説かと思って手に取ったが ミステリー要素も強め。 週刊誌記者ってあまり良いイメージがないが この物語は応援したくなる。 なかなか表には良さが出てこないけれど 裏では苦労や仲間との絆が詰まっているんだな~ と改めて思い直せた。

Posted by ブクログ

2022/02/23

文春文庫出版ということもあり、あの文春砲の舞台裏なのか?と連想させる作品でした。 掲載記事は、社員たちの地道な取材活動の賜物ということが分かりました。 社員たちの信頼関係ゆえの取材活動ということも深い意味がありました。 短編で1話完結ですが、1つの事件が緩やかに結びつき、最...

文春文庫出版ということもあり、あの文春砲の舞台裏なのか?と連想させる作品でした。 掲載記事は、社員たちの地道な取材活動の賜物ということが分かりました。 社員たちの信頼関係ゆえの取材活動ということも深い意味がありました。 短編で1話完結ですが、1つの事件が緩やかに結びつき、最後はミステリー要素もあり夢中になって読めました。 スクープ記事、週刊誌に偏見がある方も是非読んで欲しい。

Posted by ブクログ

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