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北氷洋 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2018/08/29 |
| JAN | 9784102201619 |

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商品レビュー
3.3
13件のお客様レビュー
イギリスの作家「イアン・マグワイア」の長篇ミステリ作品『北氷洋―The North Water―(原題:The North Water)』を読みました。 ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。 -----story------------- 呪われた航海で生き残る...
イギリスの作家「イアン・マグワイア」の長篇ミステリ作品『北氷洋―The North Water―(原題:The North Water)』を読みました。 ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。 -----story------------- 呪われた航海で生き残るのは誰だ!? 圧倒的な筆力で描かれるサバイバル・サスペンス。 19世紀半ば、英国。 北極海を目指し捕鯨船ヴォランティア号が出港した。 乗組員は、アヘン中毒の船医「サムナー」、かつて航海で大勢の船員を犠牲にした船長「ブラウンリー」、そして凶暴な銛打ちの「ドラックス」ら曲者揃い。 やがて船内で猟奇殺人が起きるが、それは過酷な運命の序章に過ぎなかった――。 想像を超える展開と圧倒的な筆力で、人間の本性と自然の脅威を描き尽くすサバイバル・サスペンス。 ----------------------- 2016年(平成28年)に発表された作品、、、 19世紀の北極圏の海上で鯨油採集を業務としていた捕鯨船を物語の舞台とした、海洋冒険小説であり、船内での殺人事件を巡るサスペンスと謎解き、生き残りをかけたサバイバル小説の要素が混然一体となった作品でした。 1859年春のラーウィック港、北極圏の海上で鯨油採集を業務としている捕鯨船ヴォランティア号の出港前、乗組員で腕利き銛打ち「ヘンリー・ドラックス」は、泥酔し、港町の酒場でたまたま出会った男や奇妙な色気を放つ少年を、いずれも大した理由もないのに殺害する、、、 彼は何の屈託もなく機械のように生身の人間を殺すことができる男だった… 一方、船医として雇われた「パトリック・サムナー」は、英国領インドでの戦争引揚者で何か秘密を抱え、しばしば阿片チンキを吸っては現実から逃避し、忘我の境地をさまよう。 インテリである「サムナー」は気の荒い船員と一定の距離をたもち、時折船室で自分だけの世界に閉じこもる… 他の乗員たちも、いわくありげな人物が顔を連ねていた、、、 船長は3年前の航海でパーシヴァル号を沈没させてしまった不運な男「ブラウンリー」で、船主「ジェイコブ・バクスター」は、ある密約のもとにツキに見放された呪われた男を雇用する… 航海士も評判の悪い男で、航海中に「ドラックス」とともに「サムナー」の秘密を握り、機会をうかがって亡き者にしようとする。 こうしてそれぞれの思惑をかかえながら捕鯨船は鯨をもとめて北上するが、嵐に遭遇し、氷塊の圧力で船が沈没してしまう… そして、人智を超えた自然の猛威が、この航海に対して抱えていた船員たちの各々の思惑を押しつぶし、彼らを無力な単なる一人の人間に差し戻し、北極の氷原の上に投げ出す、、、 航海中にも殺人に手を染め地下倉に幽閉されていた「ドラックス」は、これを機会に氷の向こうに姿を消す… 一方、「サムナー」らほかの船員は生き残りをかけて別の捕鯨船を探すが、それもうまくいかず、やがて死の影が忍び寄ってくる………。 色んな要素が入り混じっていましたが、生き残りをかけたサバイバル小説、冒険小説… という要素が強い印象でしたね、、、 最も印象に残ったのは「サムナー」が生きるために北極熊を狩るシーン… その迫力には思わず息を呑みましたね。 そして、クライマックスは、北極圏から脱出してイギリスに帰国した「サムナー」が「バクスター」や「ドラックス」との決着をつける終盤の展開… 大自然との闘いから、人と人との闘い、、、 まっ、納得できる幕引きだったので良かった… 淡々とした描写なのですが、ぐいぐいと引き込まれる魅力があって、集中して読めましたね。
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1859年、イングランド。船医のサムナーが乗り込んだ捕鯨船ヴォランティア号には、いわくつきのクルーが集まっていた。前の船を沈没させた船長、野心家の航海士、スウェーデンボリ崇拝者のドイツ人、そして得体の知れない銛打ちの男。実はサムナー自身も、従軍したインドでの苦い過去を隠していた。...
1859年、イングランド。船医のサムナーが乗り込んだ捕鯨船ヴォランティア号には、いわくつきのクルーが集まっていた。前の船を沈没させた船長、野心家の航海士、スウェーデンボリ崇拝者のドイツ人、そして得体の知れない銛打ちの男。実はサムナー自身も、従軍したインドでの苦い過去を隠していた。そして遂に、北氷洋を目指す船上で殺人が起こる。捕鯨ビジネスの斜陽期を舞台にした骨太なサバイバル小説。 前半はまっすぐ『白鯨』にオマージュを捧げた海洋ハードボイルドだと思って読んだ。露悪的なまでに血と排泄物と硝煙の匂いまみれでザラついた文体が魅力的(ヘミングウェイ訳者に依頼したのが大正解だと思う)だが、殺人の真相は読者には最初から明らかだし、さほど引っ張りもしない。サムナーが戦争と捕鯨船の地獄ぶりを比較する辺りが面白く、このパートが終わってしばらく中弛みを感じた。 船が沈み、船員たちが流氷の上に取り残されてからは展開の予想がつかなくなり、俄然面白い。特にドラックスの悪運の強さにはつい惚れ惚れしてしまう。この小説、「この男を見よ」という一行目と共に最初に登場するのがドラックスなのもあり、正直サムナーよりドラックスが主人公のピカレスクロマンという性格が強い。 だがドラックスが犬橇で去ってしまうと、不思議なかたちでサムナーが主人公の座に舞い戻ってくる。白熊との奇妙な追走劇の末、サムナーは死骸の腹を裂いて内臓に手を差し入れ、温かな血を飲み、最後には着ぐるみのようにその体内に入っていく。なぜ彼がそんなことをするのかは一切説明されない。この熊狩りの場面は幻想的で、文章にも張り詰めた美しさがある。 その後は司祭も登場し、宗教小説っぽくなってくる(そういえば先に引いた冒頭の「この男を見よ」は聖書の「エッケ・ホモ」の引用だろうけど、なぜそれをドラックスの紹介に使ったんだろう)。けれど、司祭館でそこそこにハートフルな日々を過ごした"何者でもない"サムナーがもう一度イングランドに戻ったとき、ドラックスにも劣らない残酷な復讐鬼へと変貌を遂げるのである。 ここがこの小説の面白いところだ。サムナーは独白のなかで自己正当化をしないので、行動原理がはっきりしないところもある。繰り返し見た過去の夢や、パニーとの行為に対する罪悪感が彼をドラックスに近づけたように思える。普通、終盤に聖職者との心の交流を描いておいてこんなラストスパートかけないと思う(笑)。それだけに、深淵を覗いてしまった人の不可逆性がどうしようもなく寂しいラストだ。 そして本書が捕鯨船を描きながらも、鯨ではなく白熊をど真ん中に据えた小説だったということも最後にはっきりする。序盤から振り返ってみれば、薬屋との会話にでてくる白熊の剥製。北氷洋でドラックスたちが捕らえた白熊の親子。サムナーが血を飲み、皮を着た白熊。最後に動物園の白熊。しかも、サムナーが行き着いたベルリンは熊が語源という伝説があり、紋章にも熊を掲げている都市である。ということは、やはりサムナーは白熊の代理として、流氷の世界の均衡を壊してしまった西洋の資本主義に復讐したのだ、というエコロジー小説として読み解くこともできる作品なのかもしれない。
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120ページほどまで何度読むのをやめようとおもったことか。 それでもそこからが面白くって。 彼らが命を懸けた捕鯨。捕鯨が反対される現代ですが、捕鯨にも歴史があり乱獲や密猟を除いては、頭ごなしに否定することも無いのかなと思ったりもしました。
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