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軽薄 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2018/08/29 |
| JAN | 9784101313344 |
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軽薄
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商品レビュー
3.9
37件のお客様レビュー
主人公の女性は、経済力のある男性と結婚し、子供にも恵まれ、仕事も充実している。なのに(という接続詞を使うことが妥当かは議論の余地があるけれども)、年の離れた甥と性的関係を持つ、というお話。主人公が過去にストーカー化した交際相手に刺されたエピソードなどもでてくるのだけれど、恋愛にお...
主人公の女性は、経済力のある男性と結婚し、子供にも恵まれ、仕事も充実している。なのに(という接続詞を使うことが妥当かは議論の余地があるけれども)、年の離れた甥と性的関係を持つ、というお話。主人公が過去にストーカー化した交際相手に刺されたエピソードなどもでてくるのだけれど、恋愛において、2人で創り上げる世界はある種の狂気であって、その2人の世界における罪と罰と、世間の法律が定める罪と罰は異なる次元に存在するんだなと感じた。
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「軽薄」とは、どういう意味なのか?最初はカナと甥との関係を指しているのかと。でも読後は自分の人生は一度終わっていると感じているカナの「軽」くて「薄」い価値観のことなのかなと。何もかもを手にし、誰もが羨むような生活を送っているのに満たされない気持ちも、いずれ破たんすると思っていても...
「軽薄」とは、どういう意味なのか?最初はカナと甥との関係を指しているのかと。でも読後は自分の人生は一度終わっていると感じているカナの「軽」くて「薄」い価値観のことなのかなと。何もかもを手にし、誰もが羨むような生活を送っているのに満たされない気持ちも、いずれ破たんすると思っていてもそこから抜け出すことができない弱さも理解はできるけど、共感というより嫌悪感。それなのに、やめられない、止まらない、終わりを見届けずにはいられない小説だった。カナのような恵まれているのにどこか希薄な人って意外にも多いのではないかな。
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金原ひとみさんばかり読んでしまう。 こんな作品も書けるんだ! これまでに読んだ2作品ほどグロくないし、すごく好き。 歳をとるとそつなくこなせることが増えるから傲慢になるけれど、本当はできることは限られていて、その限られた中で何が1番大切か考えなくちゃいけない。と気づける人は自由...
金原ひとみさんばかり読んでしまう。 こんな作品も書けるんだ! これまでに読んだ2作品ほどグロくないし、すごく好き。 歳をとるとそつなくこなせることが増えるから傲慢になるけれど、本当はできることは限られていて、その限られた中で何が1番大切か考えなくちゃいけない。と気づける人は自由になれるのかも。 子供の頃できていたのだから、きっと私たちにもできる。 結婚してようがしてまいが、30近い女は反省ばかりしてるんですね。 自分のことが客観的に見えているくせに感情に流される人たちを見るのが気持ちよくて気持ち悪くて癖になる。 最初に読んだのが憂鬱たち、だからはまったのかも。 憂鬱を気怠げでかっこいい音楽に昇華するビリーアイリッシュやチリビーンズのように好きになってしまった。 どの作品の主人公たちもみんな真面目で勤勉で、努力の方向性が間違っていてもがむしゃらに走り続けるから苦しんでいる。大体の人はここまで頑張れないから正気を保っていられるんじゃなかろうか。 金原さんは恋愛の描き方も独特で、少女漫画くらい夢見がちかと思いきや、昔のフィールヤングより病んでいて、全部刹那的で永遠なんて存在しない。 他人の恋愛はうまくいくかいかないかの2択でどうでもいいのでこれまで読まなかったのだけど、執着が愛に変わる時、それはもともと自分の中にあったんだと気づく爽やかさがすごく好きでもっと読みたくなった。 自分の価値観を信じて間違えたから世間の価値観に合わせていたけれど、やっぱり素直に生きるしかないのだ。本当に素直になればきっとうまくいく。だって世間の価値観に合わせているうちに大切なものを失くすかもしれないでしょう?そんなことに気付ければこの世はきっと楽園に変わる。 無くしたものより欲しいものより今持っているものをいかに愛せるか。 執着を手放し自由になれそう。 カナが他の主人公たちと違ったのは体が健康だったこと。だから体と心の声がちゃんと聞こえたのかも。だって拒食症や蕁麻疹に苦しんでいる時に正常な判断ができるわけない。 憂鬱な人は常に最悪の事態を想定しているから雑でいられる海外暮らしと相性がいいんだろうな。可能性を排除して諦めるしかないから自由になれる。 サリンジャーはいつか無くしてしまう子供の純粋さを讃えていたから、8歳の子供に対してまだこんなものか、という表現にどきっとした。 カナの感情はカナだけのもので、誰にも文句言う権利はないし、秘密を守る権利があるけれど。 家族だから気が合うとは限らない、という至極当然のことを日本人は見ないふりをするから怖い。 『好きではないし、行きたいとも思わない。でも 行ってしまえばすぐ馴染む。でもここに居続けるには、常にルールを厳守する必要がある』 カナが感じているのは憂鬱ではなく苛立ちだ。 世間の期待に応え続けているのに世間は心を満たしてくれない苛立ち。こんなに頑張っているんだからもっと満たされるべきなのに、が拭えない。 日本で暮らすことの違和感や息苦しさ、 海外で暮らすことの自由や不安の表現が上手で、わかる、と思う。 でもコミュニティの中の人間を平等に扱うために他者を排除する時代にはいったので、やっぱり楽な逃げ道は簡単に使えない。抱えすぎているものを手放して不自由になる、ことが同じなのかもしれない。私はもう、一人で憂鬱でいることに疲れたのだ。
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