軽薄 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
この人はとにかく許されない恋愛もの 最後は無難に元サヤに戻るのかと思いきや、甥の方へ 彼女刺したりそれを示談にしたりパーティーで変なもの飲まされたり…
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タイトルの「軽薄」が何を表しているのか気になりながら読み進めた。 意味は意外にも中盤で、主人公カナの告白により明らかになる。 カナの生い立ちや結婚の経緯、甥である弘斗との関係。それらには一切共感できないのに、物語の中で触れられる小さなエピソードとそれに対するカナの感覚にはいちいち...
タイトルの「軽薄」が何を表しているのか気になりながら読み進めた。 意味は意外にも中盤で、主人公カナの告白により明らかになる。 カナの生い立ちや結婚の経緯、甥である弘斗との関係。それらには一切共感できないのに、物語の中で触れられる小さなエピソードとそれに対するカナの感覚にはいちいち頷けてしまい、この「軽薄」の意味を知って、秘密を暴かれたような居心地の悪さを感じた。 しかも「マザーズ」から続けざまに読んだせいか、カナの母親の部分に拘って読んでしまった。
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「失えるものの数だけ、人は魅力を携えるのかもしれない」人の魅力はその人が失えるものの数に比例する?前に読んだ『死ぬこと以外かすり傷』を思い出した。
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私は強烈な過去をもってるわけではないけど カナに共感する部分が多かった これを読んで私が軽薄な人間であることが なんかわかってしまった感がある。 けどそれを知っても揺るがない感じが それもまた軽薄というか。 態度や行動っていうか感情が軽薄。 不倫をしてしまうところが軽薄という...
私は強烈な過去をもってるわけではないけど カナに共感する部分が多かった これを読んで私が軽薄な人間であることが なんかわかってしまった感がある。 けどそれを知っても揺るがない感じが それもまた軽薄というか。 態度や行動っていうか感情が軽薄。 不倫をしてしまうところが軽薄というよりかは、 それ自体をなんとも思ってないところが軽薄。 その感情がめっちゃ似てた。 不倫はしてないけど。 最後が何がとは言葉で表せんけど あんま好きじゃなかったな。 なんやろ。 選んだ道は全然肯定するねんけど。
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過去のトラウマから理性的だった恋愛観が、段々とタガが外れていく小説。 一生懸命取り繕っていた体裁を、あれよこれよと剝がしていき、最後は本能一択で結末を迎えます。 本能で突き進めばそりゃそういう最後になるだろうな、と失笑してしまうような最後でした。 これだけ正直に生きられたらある意...
過去のトラウマから理性的だった恋愛観が、段々とタガが外れていく小説。 一生懸命取り繕っていた体裁を、あれよこれよと剝がしていき、最後は本能一択で結末を迎えます。 本能で突き進めばそりゃそういう最後になるだろうな、と失笑してしまうような最後でした。 これだけ正直に生きられたらある意味幸せで、羨ましいなと思いました。 なんだかんだで相思相愛ってましたからね。
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[捨てる薄い本] [ #300ページ以下で捨てる本 ] __________________ 家が狭いこともあり 捨てる本/残す本 を感想を添えて紹介してます☺︎ #軽薄 #金原ひとみ 刊行年:2018 / ページ数:297ページ/ジャンル:文芸作品、...
[捨てる薄い本] [ #300ページ以下で捨てる本 ] __________________ 家が狭いこともあり 捨てる本/残す本 を感想を添えて紹介してます☺︎ #軽薄 #金原ひとみ 刊行年:2018 / ページ数:297ページ/ジャンル:文芸作品、純文学 / 国:日本 / 価格:550円 __________________ この本を読んだ時の感想がちっとも思い出せないので、不倫の本について書きます。 不倫の本を読むと、大学受験の帰りを思い出します。 受験終わり、しなのに乗って、家から適当に持ってきた本を開いたら不倫の本でした。 当時、大人の女の人が書く小説はあまりにも不倫が多い気がして、これは現実に不倫が当たり前だからなのか、それとも永遠の憧れだから物語でやるのか、いつも気になっていました。 大人になった今では、前者な気がしています。 なんとなく女子って、永遠に女子同士、恋バナで盛り上がれるような恋愛がしたくて、結婚してからは不倫をしてみるのかもしれないな、とも思ったりします。もっと切実なのかな。わからないけど。 あの日のしなので読んだ本は、みんな不倫の話だな、以外の記憶がなくて、ぼーっとしていたようで、家についてからマフラーがないことに気がつきました。 JRに問い合わせたら見つかったうえに、わざわざ郵送で送ってくれて、人って優しい、と思ったのです。(日記) #読了 #読書 #読書記録 #本棚 #book #本のある暮らし #断捨離 #残す本
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『アタラクシア』に続いて、金原ひとみ作品を読了。こちらも傑作。どちらかといえば本作の方が好みか。 甥との不倫関係を描く物語だけれども、ラストまで読んで読者が得られるのは、主人公カナの再生の物語。後半も終わりに差し掛かると、これをどう終わらせるのかと残りのページを気にしながら読んだ...
『アタラクシア』に続いて、金原ひとみ作品を読了。こちらも傑作。どちらかといえば本作の方が好みか。 甥との不倫関係を描く物語だけれども、ラストまで読んで読者が得られるのは、主人公カナの再生の物語。後半も終わりに差し掛かると、これをどう終わらせるのかと残りのページを気にしながら読んだが、たいへん美しく、肯定的な物語として幕を下ろす。甥との行く先が幸せになるかではなく、そのカナが至った納得そのものに、わたしは信を置くのだ。
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私は本に希望も未来も愛も勇気も求めていなくて、ただただ現実から引き離してほしくて、たまに芯を食った言葉を聞かせてくれたらいいと思っていて、これはまさにそういう本だった。 主人公の世界が狭くて、作品の世界に閉じ込められる感覚が強かった。現実世界の思想が入り込む隙を与えない。あ〜好...
私は本に希望も未来も愛も勇気も求めていなくて、ただただ現実から引き離してほしくて、たまに芯を食った言葉を聞かせてくれたらいいと思っていて、これはまさにそういう本だった。 主人公の世界が狭くて、作品の世界に閉じ込められる感覚が強かった。現実世界の思想が入り込む隙を与えない。あ〜好き。
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愛とは何か。 人生に感じる違和感は何か。 この難しい問いに対して全精力を投下し書き上げた作品なのだろう。 ページをめくる手が止まってくれなかった。 血縁関係の恋愛は世界が定めた倫理に反する。 それを乗り越え止められないのが愛なのか……。 考えるきっかけを与えて貰った。いい出会いだった。
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