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ものの見方について 改訂新版 角川ソフィア文庫
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ものの見方について 改訂新版 角川ソフィア文庫

笠信太郎(著者)

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ものの見方について 改訂新版 角川ソフィア文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2018/08/24
JAN 9784044004255

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商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2024/01/27

洞察力と説明力がスゴイ人。戦後すぐにこのような本を書ける人がいたのにその後七十余年経ってもこの国は全く変わっていないんだな。と言って政府責めてばかりもいられない。国民の意識の持ち方にも問題がある。自分も著者と同じようにイギリス型でありたいと思っているが、自己分析では現在ちょっとフ...

洞察力と説明力がスゴイ人。戦後すぐにこのような本を書ける人がいたのにその後七十余年経ってもこの国は全く変わっていないんだな。と言って政府責めてばかりもいられない。国民の意識の持ち方にも問題がある。自分も著者と同じようにイギリス型でありたいと思っているが、自己分析では現在ちょっとフランス寄りかも。

Posted by ブクログ

2023/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦後の古い書だが、イギリス人、ドイツ人、フランス人、それぞれの国柄と思想がわかりおもしろい。日本の国柄と思想、影響を与えた歴史と文化を考えると、明治期の西洋化は大きな方向転換だったことを思い知る。過剰に西洋文化を取り入れたが、それまでに築いてきた独自の日本文化にはなじまずに消化不良が起こる。政治形態、法律と義理の二重規範、個人と個人の上下関係、個人よりも家や村の優先、西洋文化がいびつに継ぎはぎされたのが日本の姿なのだろう。空気を読む、機能しない形だけの成果主義の導入、悪平等、日本のじとっとした生きにくさはこういうところにあるように思う。筆者は、個人が思想や考えの主体となり、国民的な共感と合意が得られる物事を考える方式が一つになることを説くが、今は逆に、個人がいびつな社会に辟易して閉じこもってしまっているような気がする。

Posted by ブクログ

2022/10/09

イギリス人は歩きながら考える。それは経験主義と表裏一体であろう。歩んできた道の延長に物事を考えようとする姿勢だからである。しかしそれは、狭い範囲で物を考えることになりかねない。そのためイギリスには、集団で議論しながら考える文化があるという。この「議論しながら考える」もまた「歩きな...

イギリス人は歩きながら考える。それは経験主義と表裏一体であろう。歩んできた道の延長に物事を考えようとする姿勢だからである。しかしそれは、狭い範囲で物を考えることになりかねない。そのためイギリスには、集団で議論しながら考える文化があるという。この「議論しながら考える」もまた「歩きながら考える」ことに他ならない。

Posted by ブクログ